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アランと幸福の哲学

【新設】旅する人々

講師名 宗教人類学者 植島 啓司
講座内容
これまで多くの人々が旅をしてきました。モンテーニュランボーD・H・ロレンスらのような内省的な作家たちも実際は旅のなかで作品を書いてきたのです。この「旅のなかで」というのが大切な点で、あくまでも「旅について」ではありません。人類学者、詩人、俳人、映画監督、作家、革命家らそれぞれの旅を追ってみたいと思います。豊富な映像や日記、書簡、記録などを通して旅の魅力について語り合いましょう。

日時 2012年 1/6, 2/10, 3/9 金曜19:00-20:30
受講料(税込み)1-3月(3回)会員 8,820円 一般 10,710円

朝日カルチャーセンター

【新設】アランと幸福の哲学

講師名 明治大教授 合田 正人
講座内容
 青年はしばしば難解さと硬質さを、不安と苦悩、悲惨と悲劇を好む。キルケゴールの絶望論、シェストフの悲劇の哲学、サルトルの実存的不安。幸福から崇高な思想など生まれるはずがない。そのような者にとっては、アラン(1868−1951)の『幸福論』(1925)は、手に取るのが気恥ずかしい書物かもしれない。だが、「幸福は徳である」というアランの言葉はスピノザの『エチカ』からの引用である。『幸福論』での情念と心身関係をめぐる記述もスピノザの感情論、心身平行論、実体‐属性‐様態論、表出論の応用にほかならない。このことひとつを取っても、「プロポ」という一種のコラムに、一読すると軽妙にまとめられたエセー群が、哲学の深い叡智に裏付けられたものであることが分かるだろう。
 講座では、アランの著述から、幸福の哲学に加えて、戦争の哲学、道徳の哲学、芸術の哲学、経済と教育の哲学、社会・家族・性の哲学を、そして更に、生態系の哲学を読み取っていく。現代世界が今最も必要としている生きた知恵がきっとそこに蔵されているはずである。(講師記)


日時 2012年 1/6, 1/20, 2/3, 3/16, 3/30 金曜 19:00-20:30
受講料(税込み)1-3月(5回)会員 14,700円 一般 17,850円

教材費 −
設備維持費 −
カリキュラム 2012/01/06 アランの生涯と著作、アランの哲学概観
2012/01/20 アランと幸福の哲学
2012/02/03 アランと道徳・芸術の哲学
2012/03/16 アランと経済・教育・社会の哲学
2012/03/30 アランと生態系の哲学

朝日カルチャーセンター