河村書店

人文系イベント紹介サイト

「テクノロジー・情報・身体」

桃まつりpresents うそ、スケジュール&プログラム情報!
 2010年3月13日(土)〜26日(金) 渋谷ユーロスペースにて連日21:00からレイトショー
壱のうそ 3月13日(土)−17日(水) 21:00〜
  『迷い家』竹本直美、『バーブの点滅と』増田佑可、『shoelace』福本明日香、『テクニカラー』船曳真珠
弐のうそ 3月18日(木)−21日(日) 21:00〜
  『きみをよんでるよ』朝倉加葉子、『FALLING』加藤麻矢、『愚か者は誰だ』渡辺裕子
参のうそ 3月22日(月)−26日(金) 21:00〜
  『1-2-3-4』玉城陽子、『代理人会議』石毛麻梨子・大木萠、『カノジョは大丈夫』安川有果、『離さないで』福井早野香

桃まつり公式サイト 
桃まつりブログ 
予告編     

教文館佐藤優さんの講演会

「第10回 キリスト教文化講演会」で、作家で元外務省主任分析官の佐藤優さんが、講演会を行います。

主題:現下日本の危機をフロマートカ神学で読み解く

神学は、もっとも本質的な意味において実用的な体系知(学問)である。現下の日本の危機は深刻だ。新自由主義制作による社会の崩壊を、国家機能を強化することで防ごうとする集合的無意識が政治家、官僚の双方において強まっている。イエス・キリストの名に徹底的に固執することでファシズムに抵抗したヨセフ・ルクル・フロマートカの神学によって、現下日本の危機を読み解く。

日時:3月13日(土) 午後1時半開演

会場:教文館ビル9階 ウェンライトホール

会費:500円

申し込み:教文館キリスト教書部
電話:03-3561-8448/ファクス:03-3563-1288
メール:xbooks(at)kyobunkwan.co.jp
先着120名様にて締め切らせていただきます。
なお「佐藤優が選ぶ教文館の神学書30選」フェアも3階キリスト教書部で行います。ぜひお店にもお運びください。
後援:新教出版社、日本キリスト教文化協会

新 宿 本 店
インテレクチュアル・ヒストリーが挑む西欧近代像への新たな挑戦
『ミクロコスモス:初期近代精神史研究』(月曜社)出版記念トークショー

『ミクロコスモス:初期近代精神史研究』発刊を記念して、分野横断的な精神史(インテレクチュアル・ヒストリー)研究によって切り開かれる近代像の新しい解釈の可能性と多様性について、寄稿者一堂が語ります。いかにして『ミクロコスモス』が生まれ、寄稿者各自がどのように関わってきたのかも詳しくお話します。同時に、第1回ミクロコスモス大賞の発表を行います。

日時 3月13日(土)17:00〜19:00(予定)/開場16:30
会場 紀伊國屋書店新宿本店 9階特設会場
登壇者 平井浩さん、菊地原洋平さん、平岡隆二さん、坂口さやかさん、東慎一郎さん、山田俊弘さん、岩田雅之さん、澤井直さん
司会者 平井浩さん
参加方法 定員35名(お申し込み先着順。定員になり次第受付を終了させていただきます。)
入場無料
整理券などは発行いたしません。事前にお申し込みの上、会場まで直接お越しください。
お問合せ 紀伊國屋書店新宿本店5階人文書カウンター
代表|03-3354-0131(10:00〜21:00)

http://www.kinokuniya.co.jp/01f/event/event.htm

ABC本店『講義 アメリカ文学史』特別補講 講師:渡辺利雄(東京大学名誉教授) 司会・進行:後藤和彦立教大学教授/日本アメリカ文学会東京支部長)
『講義 アメリカ文学史』特別補講
講師:渡辺利雄(東京大学名誉教授)
司会・進行:後藤和彦立教大学教授/日本アメリカ文学会東京支部長)

日時:2010年3月13日(土)13:30〜15:00(開場13:00〜)
会場:青山ブックセンター本店内・カルチャーサロン青山
定員:120名様
入場無料
参加方法:青山ブックセンター本店で電話予約を承ります。
受付開始:2010年2月17日(水)10:00〜
 当日は先着順の自由席となります。
ご予約・お問い合わせ:
 青山ブックセンター本店  03-5485-5511
 (受付時間: 10:00〜22:00))
<イベント内容>
アメリカ文学界の第一人者が語る、アメリカ文学の愉しみ方!
渡辺利雄氏は、東京大学で行った20年近くの講義に基づき、『講義 アメリカ文学史[全3巻]――東京大学文学部英文科講義録』を、2007年12月に3巻同時刊行した。そして2年後の2009年12月に、『講義 アメリカ文学史 補遺版』を刊行した。
全4巻111章、2000ページ以上に、600以上の引用を収録したこの壮大な文学史は、100名近くのアメリカ文学者のほか、文学思潮、文学理論、文学運動も網羅的に扱っている。紛れもなく、単独の執筆者による、わが国最大・最新のアメリカ文学史である。
この度、この偉業を成就された著者の渡辺利雄氏をお招きし、日本アメリカ文学会東京支部長の後藤和彦氏による司会・進行のもと、広くアメリカ文学の魅力について、一般読者向けにお話しいただきます。
主催:研究社
共催:日本アメリカ文学会東京支部
http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_201003/2010313.html

『現代霊性論』出版記念講座 内田樹さんVS釈徹宗さん
3月13日(土)17:30〜19:00 朝日カルチャーセンター 中之島教室 
【お問合せ:06-6222-5222/朝日カルチャーセンター大阪】 受講料:一般3,150円

【シンポジウムⅠ】
タイトルデザイナーズ集合住宅の可能性日 時2010年3月13日(土)14:00〜16:30
開催場所新宿NSビル16階 インテリアホール
参加費無 料、先着順定員約120名

パネリスト
長谷川豪(長谷川豪建築設計事務所)、谷内田章夫(谷内田章夫ワークショップ)、高木栄一(タカギプランニングオフィス)、西田善太(『BRUTUS』編集長) コメンテーター藤村龍至藤村龍至建築設計事務所)モデレーター南後由和東京大学)、大島滋(ミサワホームAプロジェクト)

テーマデザイナーズマンション設計の第一人者の谷内田氏、仲介業者の第一人者の高木氏、「デザイナーズ」の火付け役の西田氏、現在Aプロジェクトと組んで江古田に集合住宅を建築中の長谷川氏をパネリストに迎え、「デザイナーズ集合住宅」の現状とその可能性を考えます。

イベント情報TOP|Aプロジェクト|ミサワホーム

第六回 長池講義 開催情報

会 場 :長池公園自然館 東京都八王子市
日 時 :2010年3月13日土曜日 13:00〜17:00
講 師 :柄谷行人、新井政美、イアン・オネル、高澤秀次
テーマ :アジア共同体をめぐって――トルコと日本を中心に
定 員 :45名
入場料 :無料

長池講義
http://www.nagaike-lecture.com/cgi-bin/post/postmail.html

百年「と」創造〜作家の、読者の創造。「作品」の可能性へ。〜

「作品に身を預けるということ。作品を経験する時、主体は、〈私〉ではなく作品にあります。あるいは、そのような態度で接するに足りる密度をもったもののみを、作品と呼ぶべきだと考えます。」(古谷利裕『人はある日とつぜん小説家になる』「はじめに」より抜粋)

作品に身を預けることはとても困難だ。
「わたし」を介在させることでしかその作品を経験できないからだ。「わたし」は既に知識と地図を携え、それを片手に経験する。「人は裸の状態で作品とふれあうことなど出来ない」のだ。
けれど、読むという創造的行為によって、裸の状態となり作品に接することが可能だ。そして、そのときはじめて「作品」はあらゆる可能性へと開かれ、作家の創造的行為があきらかになるのではないでしょうか。
今回のイベントでは、デビュー以来、罠と策略に満ちた世界を書き続け、読者を宙吊りにさせ続ける作家・福永信さんをお招きし、『人はある日とつぜん小説家になる』には収録されていない新作(2010年2月号『新潮』に収録された『午後』)を手掛かりに、実践的に「作品」に対峙する方法を探っていきたいと思います。
また、文学と現代美術の領域を横断する福永信さんが、画家としての古谷利裕さんを露わにします。
画家であり小説家であり読者である二人のアクロバットトークイベント!

古谷利裕(ふるや・としひろ)
1967年神奈川県生まれ。画家。1993年東京造形大学卒業。主な展覧会に、「VOCA」(2002)、「さまざまな眼」(2005)、「組立」(2008)など。著書に、『世界へと滲み出す脳』(青土社)、『人はある日とつぜん小説家になる』(青土社 2009)。2008年11月、百年にて「百年と残雪〜中国現代文学・残雪の世界へ 近藤直子×古谷利裕〜」を開催。

福永信(ふくなが・しん)
1972年、東京生まれ。1996年、京都造形芸術大学芸術学科中退。著書に『アクロバット前夜』(リトルモア、2001)、『コップとコッペパンとペン』(河出書房新社、2007)、村瀬恭子との共著に『あっぷあっぷ』(講談社、2004)。2009年にはヨコ書きからタテ書きにした『アクロバット前夜90°』を刊行。近年、文芸誌等で精力的に新作を発表している。アートプロジェクトなどにも参加し、文学と美術の横断的な活動をしている。

3月13日(土)20:00〜22:00(開場19:30)
チケット 1200円
※予約時にお2人の著作をご購入の方は1000円に割引となります。
定員 55名
2月13日(土)11:00より予約開始。店頭・メール・電話にて受付。

ジュンク堂書店池袋本店「JUNKU 連続トークセッション」

『オープンスペース・アメリカ』(左右社)出版記念トークショー

ポストモダン千夜一夜
現代作家はいかに〈荒野〉を物語るのか?

古川 日出男(小説家) × 波戸岡 景太(アメリカ文学者)

2010年 3月 13日(土) 19:00 〜

フィールドワークをもとにした『オープンスペース・アメリカ』でアメリカの現代作家ピンチョンらを論じた波戸岡さんと、『アラビアの夜の種族』、そして『聖家族』へと展開し、ピンチョンとの親和性を感じさせる古川さんとが、ポストモダン作家の今を考え、環境意識や荒野論まで縦横無尽に語り合います。

講師紹介
古川 日出男(ふるかわ・ひでお)
1966年生まれ。小説家。『13』でデビュー、『アラビアの夜の種族』で日本推理作家協会賞日本SF大賞、『LOVE』で三島由紀夫賞

波戸岡 景太(はとおか・けいた)
1977年生まれ。アメリカ文学者。ネヴァダ大学リノ校客員研究員を経て、明治大学専任講師。

入場料 1000円(ドリンク付)
会場 ジュンク堂書店池袋本店 4階カフェにて
定員 40名(お電話又はご来店にてお申し込み先着順)  
受付 お電話又はご来店(1Fサービスカウンター)にて先着順に受付。
トークは特には整理券、ご予約のお控え等をお渡ししておりません。
ご予約をキャンセルされる場合、ご連絡をお願いいたします。

お問い合わせ 池袋本店 TEL03-5956-6111

http://www.junkudo.co.jp/newevent/evtalk.html#20100313ikebukuro

東京工業大学世界文明センター 公開研究会
大菩薩峠』とは何か−文学史と思想史の読みかえの可能性にむけて−

日程| 2010年3月13日(土)
時間| 16時00分〜19時00分
会場| 大岡山キャンパス西9号館コラボレーション・ルーム

講演内容:
中里介山大菩薩峠』は1913年、大逆事件の影響下に書き出され、太平洋戦争開始の年、1941年に介山の死によって完結直前で書き終えられる。その間介山は大政翼賛会にも交わらず、純文学にも染まらない。この二つのことに連関はないのか。過去の研究史をふまえ、未来の文学・思想研究を見すえ、『大菩薩峠』とその時代という「純文学」をはみ出た未知の領域に向け、共同研究を開始する。

報告者:
 加藤典洋早稲田大学教授)
 野口良平(日本文学)

討論者:
 橋爪大三郎東京工業大学教授)
 伊東祐吏(政治思想)

※5734-3824にお申し込み下さい。(参加無料)

詳細情報(1)
日程| 2010年3月13日(土)
時間| 16時00分〜19時00分
会場| 大岡山キャンパス西9号館コラボレーション・ルーム
※連絡先(PHONE):5734-3824

http://www.cswc.jp/lecture/lecture.php?id=107

シノドス06.経済センスを身につける!速習経済学の基礎理論 飯田泰之
日時 2010年3月13日(土)10時〜15時
場所 エル・おおさか(大阪府立労働センター) 南103
定員 50人
費用 6300円(税込)
概要:
今回のレクチャーでは、75分の講義3コマで、経済学の基礎、ミクロ経済学マクロ経済学の概要を把握することを目標 とします。

第1部 ビジネスのための経済学思考(10時〜11時15分/75分)
日常の思考・判断は、しばしば感情・慣性に支配されます。そこでこのレクチャーでは、合理的な判断の必要性を示すとともに、意志決定ツールとしての経済学思考の重要性を解説します。経済学と聞くとビジネスには直接関係のない机上の空論と思われるかもしれません。しかし、経済学思考は現代では経営学ビジネススクール教育のコアになっています。経済学の結論ではなく思考法にこそビジネスのヒントが含まれているのです。

第2部 ミクロ経済学の基本論理(11時30分〜12時45分/75分)
経済学思考が、もっとも直接的に問題に適用されているのが基礎的なミクロ経済学です。現代のエコノミストの主張を理解する上でも、さらにはマクロ経済学を理解するためにもミクロ経済学はその出発点となっています。そこで、教科書的なミクロ経済学の流れを説明することで基本としての競争均衡の効率性と、その問題点の理解を目指します。

第3部 マクロ経済学の基礎と実証分析(13時30分〜2時45分/75分+質疑)
経済政策を考える際には、マクロ経済学の知識が必要となります。現在でも日本の「経済論」の多くは、新古典派総合ケインジアンモデルに依拠して行われています。そこで、教科書的なマクロ経済学の中心である新古典派総合ケインジアンモデルを概観するとともに、同モデルがなぜ現代経済学の中で顧みられなくなったのかを解説します。

飯田泰之(いいだ・やすゆき)
1975 年東京生まれ。エコノミスト東京大学経済学部卒業、同大学院博士課程 単位取得退学。現在駒澤大学経済学部准教授。内閣府経済社会総合研究所、財務 省財務総合研究所客員研究員。専門は経済政策、マクロ経済学。主著に『経済学 思考の技術――論理・経済理論・データを使って考える』(ダイヤモンド社、 2003)、『考える技術としての統計学―生活・ビジネス・投資に生かす』(NHK ブックス、2007)、『昭和恐慌の研究』(共著、東洋経済新報社、2007、第47回 日経・経済図書文化賞受賞)、『脱貧困の経済学』(共著、自由国民社、2009) など。 1975 年東京生まれ。エコノミスト東京大学経済学部卒業、同大学院博士課程 単位取得退学。現在駒澤大学経済学部准教授。内閣府経済社会総合研究所、財務 省財務総合研究所客員研究員。専門は経済政策、マクロ経済学。主著に『経済学 思考の技術――論理・経済理論・データを使って考える』(ダイヤモンド社、 2003)、『考える技術としての統計学―生活・ビジネス・投資に生かす』(NHK ブックス、2007)、『昭和恐慌の研究』(共著、東洋経済新報社、2007、第47回 日経・経済図書文化賞受賞)、『脱貧困の経済学』(共著、自由国民社、2009) など。

Redirecting...

「テクノロジー・情報・身体」…2010年3月13日(土) 

藤高 晃右(Tokyo Art Beat、NY Art Beat共同設立者)
ドミニク・チェン(NPO法人クリエイティブ・コモンズ・ジャパン理事、株式会社ディヴィデュアル共同設立取締役)

概 要:13:00〜16:00(開場12:30)
会 場:ヒルサイドプラザ(東京都渋谷区猿楽町29-10)ほか都内各地 
定 員:100名(要予約・先着順)
入場料:一般1,000円、学生/AITメンバー800円 ※当日受付にて支払い

開催: 08/23/2009〜02/20/2010
主催者: 東京都/東京文化発信プロジェクト室(財団法人東京都歴史文化財団)、特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]

https://bh-project.jp/artpoint/lectureform/

ソーシャルメディアの現在シンポジウムのご案内(速報)
2010年、3月13日(土)東京都市大学環境情報学部で、ソーシャルメディアをめぐるシンポジウムを行います。
notaの洛 西一周さん、「情報デザイン入門」の渡辺保史さん、「アーキテクチャーの生態系」の濱野智史さん、 横浜コミュニティデザイン・ラボの杉浦裕樹さん、Finlandで地域とICTの研究をやられている Kuuttiさん他を講師としてお招きして、ソーシャルメディアの現在と未来を明らかにして行きたいと思います。

ライトニングトークのセッションでは、学生、院生、OBなどに彼らのソーシャルメディア生活や開発を語ってもらうことを通して、現代を表現してみたいとも思っています。

主催は、以下にあるように東京都市大学現代GPプロジェクト、また、 横浜コミュニティデザイン・ラボ共催です。

以下、シンポジウムのタイトル、趣意書です。
関心ある方は、ぜひご参加下さい、参加費は無料です。


シンポジウム・タイトル:多様で複雑な活動や人々の社会的つながり方の拡大とソーシャルメディアの展開

○シンポジウムの主催者

  このシンポジウムは、文部科学省から助成を受けている東京都市大学環境情報学部「現代GPプロジェクト」の主催によって行われます。このプロジェクトの テーマは、「ICTによるニュータウンの街作り拠点構築_web2.0技術の活用による地域情報の集約と地域活動の促進_」であり、web、モバイルシス テムを学生主体で開発しながら、地域の活動に関与することを目的としています。詳細は、以下のサイトをご覧下さい。

http://gp-public.sv.yc.tcu.ac.jp/

  私たちは、現代GPプロジェクトや、それに先んじて行って来たwebやモバイルシステムの開発や地域における研究、活動を通して、あらためて、現代社会に おけるソーシャルメディアの浸透やそれに伴う人々のつながり方の多様化、複雑化に直面することになりました。こうしたことから、本シンポジウムでは、過去 2年半の現代GPプロジェクトの研究や実践の成果の報告に加えて、現代社会における「多様で複雑な活動や人々の社会的つながり方の拡大とソーシャルメディ アの展開」について明らかにし、今後の研究や実践課題がどのようなものであるか特定していきたいと思います。

○シンポジウム企画の背景と目的

  現代は、Engestromの言葉を借りるなら、野火的な活動(wildfire activities)が拡大している時代ということが可能である。野火的な活動とは、分散的で、ローカルな活動やコミュニティが、野火のように、同時に 至る所に形成され、ひろがり、相互につながって行くといった現象をさしている。こうした野火的な活動は、制度的に構築された中心的組織がトップダウン的に 周辺的な社会組織を動かして行くような活動とは大きく異なり、分散的に、ローカルに形成される。そうしたローカルな活動やコミュニティは、植物の地下茎の よう複雑に、かつ、多様に絡み合っているリゾームのようなつながり方をしている。野火的な活動の事例としては、赤十字、バードウオッチング、スケートボー ディング、グラフィティ、地域の様々な人々による街づくりといったものをあげることができる。
 現代においては、webやモバイルは、野火的な活 動や人々のリゾーム的なつながりを拡大したり、可能にする条件を作り出しているということも可能である。こうしたソーシャルメディアとしてのweb、モバ イルは、人々同士、または人々と知識、情報とをつなぐ「社会的アーキテクチャ」と見なすことができる。あるいは、人々が協働的に行う活動のための社会的な 空間を組織する「社会的アーキテクチャ」である。しかし、現状を見ると、webやモバイルのアーキテクチャは、それ自体で社会的空間を作り出しているとい うよりは、都市空間、都市における拠点、個室、キャンパスといった場所的アーキテクチャと一体化して、はじめて活動や生活のための社会的な空間を形成して いる。
 つまり、社会的空間とは、活動や生活のためのハイブリッドな場である。あるいは、このハイブリッドな場は、日常的でローカルな人々のつながりを維持したり、つくり出す場であるということも可能である。
  このハイブリッドな社会的空間については、いくつかの事例をあげることが可能である。例えば、一つは、地域の街づくりの拠点としてのハイブリッドな場であ り、こういう場においては、様々な人々の活動への参加の枠組みがつくり出されている。もう一つは、文化的生産、消費の場所としてのハイブリッドソーシャル スペースである。こうしたものの例としては、ユルオタ、ネトゲ廃人、ギャルといった現代におけるサブカルチャー的な活動やそれを支える場を挙げることがで きるだろう。最後は、学習環境、技術開発環境としてのハイブリッドな場である。こうしたことの例としては、現代のwebシステムの技術者であるギークたち のハイブリッドなソーシャルスペースをあげることができる。ギークの事例は、ある意味で極限的なケースだが、むしろ、こうした中にweb時代の新しいライ フ/プレイ/ワークスタイルが見えるだろう。

 本シンポジウムの目的は、 web、モバイルのアーキテクチャの現状分析や以上に挙げたような典型的な具体的事例をもとに、活動や生活のためのハイブリッドな社会的空間の現状と課題、あるいは未来の姿を明らかにすることである。

○シンポジウムの内容と構成

本シンポジウムは、5つのパートから構成されている。

午前第1部9:00-10:30, 第2部10:45-12:15,ポスター12:45-14:00, 第3部14:15-15:45, 第4部16:00-17:30, 18:00 懇親会

第1部、アメリカにおけるソーシャルメディアの現状について、アメリカでソーシャルメディアの開発や研究に関わっている技術者、研究者の方々に報告して頂く.

第2部では、ICTを媒介とした地域における活動やコミュニティのつながりの形成のあり方について、いくつかの地域の事例について報告して頂く。

第3部では、サブカルチャーにおける文化的生産と消費の場としてしてのハイブリッドな社会的空間の形成について報告、議論する.

第4部では、学習環境のデザインとしてのハイブリッドな社会的空間について報告、議論する。テーマをweb、モバイルに限定しない。

以上とパラレルに現代GPの活動報告をポスターセッションで行う。(12:45-14:00)この一部の時間を用いてライトニングトークを行う(GP事務局、学生、院生)

ueno_lab: ソーシャルメディアの現在シンポジウムのご案内(速報)