2015/03/15 (日)
15:00 - 18:00 JST
会場
会場変更:高円寺のイベントスペース予定
チケット
前売り券 \2,000
キャラクターたちは、3.11を見ていたか?
詳細
登壇者
美術家 黒瀬陽平
批評家 村上裕一
美術批評家 土屋誠一黒瀬陽平氏による概要
1990年代後半から2000年代にかけて、日本におけるキャラクター文化論はめざましい発展を遂げた。エヴァンゲリオンによって戦後日本の精神分析が行われ、「スーパーフラット」によってオタク文化と狩野派が接続され、初音ミクとニコニコ動画によってカリフォルニアン・イデオロギーの夢が再び語られた。この国においてキャラクター文化とアートは不可分であり、キャラクター論を組み込んだ独自の芸術論が芽生えつつあった。
そのような、キャラクター文化に対するいささか楽観的で夢想的な「空気」は、現在少なからずトーンダウンしていることは確かだろう。そしてその重要な節目のひとつに、2011年3月11日があったこともまた、確かであるように思う。いずれにせよ、2000年代までに存在したキャラクター論と芸術論の融合可能性は、それらを醸造していたシーンもろとも後退してしまった感がある。
震災後、キャラクター論と芸術論の幸せな邂逅を夢見ることは許されないのか、あるいは変わらずに夢見るべきか。震災以前/以後の変化を見定めながら、キャラクター論と芸術論のありうべき交差点について議論する。ーーーーー
また私の側でトピックとして挙がりそうなキーワードを付記させていただきます。
キーワード
震災 キャラクター ハイカルチャーとサブカルチャーのトランスクリティーク
現代美術 歴史 悪い場所 アーキテクチュア=建築=情報論的下部構造
日本性 クールジャパン アメリカの影 ネオダダ ポップアート シミュレーショニズム カタストロフ 文化史の断絶と更新
メタボリズムとダイナミズム アイドル 神 ゴースト 情念定型 固有名 単独性 インターステラー
楽園追放 ハーモニー ゆうきゆうな ラブライブ けいおん ゆるゆり
ポストエヴァンゲリオン ポストオウム真理教 ポスト震災 ポストカタストロフ
初音ミク 神 ハイデガーの技術論における救済の概念 ベンヤミンの廃墟を見つめるパウル・クレー的歴史の天使 ピエール・レヴィ ミシェル・セール キャラクターの準客体=準主体性
ネットワークによるエンパワーメント ソーシャルメディアにおけるアディクション 否定神学的超越論的シニフィアンと創発神学的唯物論的停止装置
インターネットコミュニティ サイバーカスケード 認知心理学 社会心理学 表象文化論 倫理と美学
美 崇高 生存のART=技法
中野達仁さん(聞き手:武田俊さん)
「『作品と商品』のあいだ〜表現という仕事のリアルな現場の話〜」
第1回 CMディレクターが体験したMV制作の話
誰もが気軽に表現をできる時代になりましたが、自分の「作品」を「商品」に変えていくことは難しい時代であるともいえます。たとえ「商品」に変えられたとしても、クライアントなどの意向によって満足のいく「表現」ではなくなってしまう場合もあります。
広告の仕組みも、メディアのあり方も大きく変貌を遂げている現在、クリエイターはどのように活動していくことが可能なのでしょうか。長年、東北新社でCMディレクターとして数々の作品を世に送ってきた中野達仁さんを講師に迎え、メディアカンパニー「KAI-YOU」を立ち上げた元代表の武田俊さんを聞き手に、時にはゲストを交え、これからの「表現」を考えるトーク形式のワークショップです。
第1回の今回は、講師の中野さんが本業のCM制作から飛び出して自分の興味から携わったMV(ミュージックビデオ)の制作現場について語ってもらいます。2003年にリリースされ、バンド・GOING UNDER GROUNDの代表曲の1つとなった「トワイライト」。中野さんがディレクションし、ストーリーMVの先駆けと言われた本作の話題を中心に、全く新しいことにチャレンジした当時の現場の話をひもときながら、現代のシーンにおける課題に迫ります。
中野達仁(なかの・たつひと)
1964年、福岡生まれ。(株)東北新社・CMディレクター。主な仕事はベネッセ ”たまひよ“シリーズ、YKK AP、三井住友銀行、グリコ、ホクトのきのこなど。MVではGOING UNDER GROUND「トワイライト」「同じ月を見てた」、コーヒーカラー「人生に乾杯を!〜別れの曲〜」などがある。武田俊(たけだ・しゅん)
1986年、名古屋市生まれ。元KAI-YOU, LLC代表、メディアプロデューサー。2014年12月より『TOmagazine』編集部に所属。NHK「ニッポンのジレンマ」に出演ほか、講演、イベント出演も多数。
■開催 3月15日(日)
■時間 13:30〜15:00(開場13:10〜)
■会場 雑司が谷地域文化創造館 第2会議室
■入場料 1000円 ※当日お支払です■予約方法
下記のメールにて件名を各「みちくさ市講座予約」、本文に「お名前」「人数」「緊急の電話連絡先」をご記入の上お申し込みください。折り返し予約完了のメール(自動ではないので最大24時間ほどタイムラグある場合がございます)。返信が無い場合は再度お問い合わせくださいませ。代金は当日払いです。予約完了メールに当日の受付方法が記入してありますので必ずお読みください。
※予約&お問い合わせは下記のメールで
wamezoevent1@gmail.com
みちくさ市本部 090−8720−4241
※その他、問い合わせは下記へメールしてください。
k-gensei ■ nifty.com ■=@※鬼子母神通りみちくさ市は、鬼子母神通り商店睦会:主催、わめぞ:運営で、2008年からはじまった古本のフリーマーケットです。商店街に30人ほどの出店者と、わめぞの古本市が並び、開催時には、商店街が古本街に変わります。古本市へもぜひお越しください。 http://kmstreet.exblog.jp/
ハイデガー研究会特別企画 渡邉和典著『最初期ハイデッガーの意味論』合評会
日時:2015年3月15日(日)13:00-18:00
場所:高千穂大学2号館4階大会議室(京王井の頭線西永福駅下車徒歩7分)
「存在の意味」とは何か。ハイデガーが『存在と時間』で掲げたこの問いは、哲学する者にとって今なお尽きせぬ魅力に満ちています。しかし、なぜ「意味」がことさらに問われなければならなかったのでしょうか。「意味」をめぐる存在の思考とはそもそもいかなるものなのでしょうか。 この根本問題に正面から取り組んだ本格的な研究が昨年刊行されました。渡邉和典著『最初期ハイデッガーの意味論―発生・形成・展開―』(晃洋書房、2014年)がそれです。渡邉氏は本書で修学時代の若きハイデガーの思索へと立ち戻り、フッサールやディルタイを含めて、従来十分に顧みられることのなかった新カント派との関係を丹念に読み解くことで、『存在と時間』およびそれ以後にまで広がる「意味」をめぐる問いの発生、形成、そして展開の経緯を見事に明らかにしています。本書は、近年世界的に注目の高まる初期ハイデガー研究のなかでも群を抜いた水準の論考と言えるでしょう。そこでハイデガー研究会としても、本書の考察に学びつつ、また真摯な応答を試みたいと思います。 今回は、景山洋平(東京大学)、森秀樹(兵庫教育大学)、大橋容一郎(上智大学)の三氏にコメンテーターとしてご参加いただき、齋藤元紀氏の司会のもと、渡邉氏を囲んで議論を楽しみたいと思います。ハイデガーのみならず、広く哲学に関心を寄せる方々にぜひご参集いただければ幸いです。なお、合評会後は渡邉氏を囲んで懇親会も開催の予定です。みなさまのご参加、お待ちしています。
プログラム
13:00-13:10 著者あいさつ
13:10-14:00 セッション1:景山洋平(東京大学)
14:00-14:50 セッション2:森秀樹(兵庫教育大学)
14:50-15:10 休憩
15:10-16:00 セッション3:大橋容一郎(上智大学)
16:00-18:00 全体討議
司会:齋藤元紀(高千穂大学)ポスター:http://goo.gl/CsTq9Q
○シンポジウム「會舘の時代 中之島に華開いたモダニズムとその後」
日時:2015年3月14(土)・15日(日)
会場:東京大学駒場Ⅰキャンパス18号館ホール(マップ)
3月15日(日)
13:00 参考上映会:「映画アーベント」―朝日会館における映画興行
司会進行:紙屋牧子(早稲田大学演劇博物館招聘研究員)、白井史人(東京大学博士課程)
15:30 シンポジウム:「會舘」文化の諸相―映画・演劇・音楽・文学
パネリスト:紙屋牧子、茂木謙之介(東京大学博士課程)、大森雅子(東京大学講師)、長木誠司(東京大学教授)、中村仁(桜美林大学講師)、山上揚平(東京藝術大学講師)
コメンテーター:朴祥美(横浜国立大学准教授)
主な使用言語:日本語
来聴歓迎
主催:朝日会館・会館芸術研究会
共催:比較文学比較文化研究室、表象文化論研究室
問い合わせ:ヘルマン・ゴチェフスキ研究室(gottschewski@fusehime.c.u-tokyo.ac.jp)
http://fusehime.c.u-tokyo.ac.jp/gottschewski/kaikan/symposion.html
"Self-Determination and Political Will"
日時:2015年3月15日(日) 15:00〜18:00
場所:一橋大学 東キャンパス国際研究館4階 大教室 (地図 44番の建物)
Guest Speaker:ピーター・ホルワード(Peter Hallward)
コメント:佐藤嘉幸(筑波大学)
司会:中山徹(一橋大学大学院言語社会研究科教授)
使用言語:英語(日本語翻訳配布、質疑応答通訳あり)
その他:予約不要、入場無料
http://gensha.hit-u.ac.jp/research/TransA/lecture20150315.html