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「ミシェル・フーコーと映画」

アート×edit(編集) 〜アートの向こうに見えるもの
2010年10月15日(金)19:00〜20:30
アートは、言葉にすらできない、代替不可能な感動を持っています。
アートって何?
作品って何?
アーティストとは?
各々が持つ感動を根源から追求し、最大限に活かすために、
わたしたちはいかに編集し、ヴィジュアル化(デザイン)したらよいのでしょうか
(そもそも正解はあるのでしょうか、、、)

フィルムアート社新刊『編集進化論 editするのは誰か?』の刊行を記念して、トークイベントを開催します。
Next Creator Book 「編集進化論 editするのは誰か?」(フィルムアート社刊)

【出演】
鈴木芳雄(元ブルータス副編集長、大学講師)
森大志郎(グラフィック・デザイナー、四谷アート・ステュディウム講師)
【司会】
津田広志(amuディレクター、フィルムアート社編集長)

今回ゲストにお招きするのは、「BRUTUS」で数々のキャッチーでクールな企画を組み、奈良美智杉本博司などのアート超えたアート特集で多くの読者に支持され、このたびマガジンハウスを「脱藩」した編集者、鈴木芳雄さん。 (「脳科学者だったらこう言うね!」(2007年2月1日号)の茂木健一郎さんの特集は記憶に新しいところです。)
徹底して文字組みにこだわり、そのタイトなデザインで新境地を開くグラフィックデザイナー、森大志郎さん。 (フィルムアート社の書籍では『Practica アート・リテラシー入門』、『芸術の設計 見る/作ることのアプリケーション』をデザインしています。)
アートとの独自のつきあい方から培われたお二人のリアルから、進化する「編集」の未来へと思いをめぐらせます。

http://www.a-m-u.jp/event/2010/10/edit.html

UTCPレクチャー「ミシェル・フーコーと映画」

日時:2010年10月15日(金)17:00-18:30
場所:東京大学駒場キャンパス101号館2階研修室

講演者:前田晃一 (UTCP)

UTCP では所属若手研究者による講演会を順次開催いたします.題して「UTCP
研究員による研究発表+議論シリーズ」です.第5回目は共同研究員の前田晃一さんに研究発表をお願いしました.
前田さんの専門はフランス思想や映画論.近著に「ミシェル・フーコーとスペイン」『IBERIA 文学・語学研究』10
号、神戸市外国語大学大学院イスパニア語学・文学研究会、2010 年.があります.

【発表要旨】
ジル・ドゥルーズは「フーコーは、奇妙にも、現代の映画に非常に近い」という。しかしフーコー自身は「映画」について厳密には思考したことはない。フーコーの思考において、絵画は充分な参照体系としての機能を果たしている。『言葉と物』において、ベラスケスの『侍女たち』を通してなされた古典主義時代における表象関係の分析、ルネ・マグリット論として『これはパイプではない』もある。また可視的/不可視の問題、それに伴う言表可能性については、『狂気の歴史』、『臨床医学の誕生』、また『監獄の誕生』といった著作にも通底する「視線の考古学」という枠組みにおいて、問題として提起されている。可視的なものを分析しつつ不可視の表象関係を浮かび上がらせるのが、ある時期までのフーコーの方法だとひとまずは言える。しかし、なぜ絵画であって、映画とともには思考しなかったのか。この不問の身振りを端緒にし、「ミシェル・フーコーと映画」という問題構制において浮上するフーコーの思考の臨界を考察する。

使用言語:日本語
入場無料
事前登録不要

UTCPレクチャー「ミシェル・フーコーと映画」 | Events | University of Tokyo Center for Philosophy