河村書店

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「A Secular Age とその後―近代化と世俗化―」

◆(非)人間化への抵抗:リオタールによる「発展の形而上学」批判

日時: 2008年11月12日(水)16:20-17:50
場所: 東京大学駒場キャンパス 8号館323教室
発表者: 星野太(東京大学大学院総合文化研究科)
使用言語:日本語 入場無料、事前登録不要
【趣旨】人間主義/非人間主義という対立図式が、20世紀後半の思想史における大きな争点のひとつであったことはよく知られている。アルチュセールラカンによって打ち立てられた「非人間主義」の理論的土台、「人間の消滅」を示唆する『言葉と物』(1996)の一節(フーコー)、また彼らを含めた同時代の思想家たちに対する批判(フェリー=ルノー)などは、そうした巨大な問題系を構成する顕著な例として理解することができるだろう。
本発表では、1980年代におけるジャン=フランソワ・リオタール(1924-98)の仕事を、そうした「人間主義/非人間主義」という枠組みそのものを問い直す作業として提示することにしたい。というのも、『非人間的なもの』(1988)の序文で示唆されているように、人間主義/非人間主義という単純化された図式においては掬いとれない「非人間的なもの」の二面性を浮き上がらせることこそ、この時期におけるリオタールの主要な課題のひとつだったからである。そしてこの「非人間的なもの」という概念の両義性は、リオタールが「発展の形而上学」と呼ぶシステムを批判的に思考するための主要な回路でもある。本発表ではこうした見通しのもと、彼の文学論、芸術論にも通底する「発展の形而上学」批判の一端を明らかにしてくことにしたい。

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シンポジウム「次世代の表現と可能性―2」
 ―21世紀の建築と都市空間はどうなるのか―

 およそ100年前のモダニズムでは、社会の状況が変わっただけではなく、
鉄・ガラス・コンクリートなどの素材を全面的に活用するようになり、素材と
構造も根本的な変化を起こしていた。その美学的な表現を探求したのが、近代
の建築家でもあった。
では、現在の変革はどうなのか。グローバル化と情報化という大きなうねりは
あるけれど、一方で材料は大きく変わる気配はない。そこで今回は、建築の内
部から刷新していく試みと、建築の外部から空間にアプローチしていくとりく
み、また両者がどのような関係をもちうるかに注目したい。
 シンポジウムでは、建築のハードコアから新しい空間の可能性を切り開く藤
本壮介氏、土木のスケールと格闘しながら都市の景観をデザインしていく韓亜
由美氏、さまざまな建築家とのコラボレーションを通じて植物にやさしいラン
ドスケープを提案する山崎誠子氏を迎え、次世代の表現と可能性について討議
する。

主催  日本建築学会関東支部事業企画検討委員会
日時  2008年11月12日(水)18:30~21:00
会場  建築会館ホール(東京都港区芝5-26-20)
定員  250名(申込先着順)
参加費 無料

プログラム
①総括/五十嵐太郎(本会図書理事・建築雑誌編集長/東北大学准教授)
②原初的な未来の建築/藤本壮介(建築家/藤本壮介建築設計事務所代表)
③都市の素/韓亜由美(アーバンスケープ・アーキテクト)
④緑と建築のハザマ/山崎誠子(ランドスケープ

申込方法 支部HPからお申し込みください。
http://news-sv.aij.or.jp/uketsuke/scripts/entry.asp?sc_mcd=113

■「第24回(2008) 京都賞記念ワークショップ」思想・芸術部門シンポジウムのご案内(2008/09/18受付)New!
◇テーマ:「A Secular Age とその後―近代化と世俗化―」
◇主催:財団法人 稲盛財団
◇日時:平成20年11月12日(水)13:00~17:00
◇場所:国立京都国際会館
◇企画:川勝 平太[静岡文化芸術大学 学長]
◇講演者と講演タイトル:
 チャールズ・マーグレイヴ・テイラー[思想・芸術部門 受賞者、マギル大学名誉教授]
 “Master Narratives of Secularity”「世俗化理論の通説を問う」
◇パネル討論:
 司会 川勝 平太
 パネリスト
     チャールズ・マーグレイヴ・テイラー
     飯島 昇藏 [早稲田大学 政治経済学術院 学術院長・教授]
     井上 達夫 [東京大学 大学院法学政治学研究科 教授]
     田中 智彦 [東京医科歯科大学 教養部准教授]
     辻 康夫 [北海道大学 大学院法学研究科 教授]
     中野 剛充 [千葉大学 大学院人文社会科学研究科 特任講師]
 ※同時通訳付
◇後援:京都府京都市NHK
◇協賛:社会思想史学会、政治思想学会、日本哲学会、日本法哲学会、日本倫理学
◇申込方法:入場無料、但し事前申し込みが必要になります。稲盛財団ホームページ(http://www.inamori-f.or.jp/)上の「専用受付ページ」、「ハガキ」または「FAX」、いずれかの方法でお申込み下さい。申込の際は「住所」・「氏名」・「年齢」・「Tel」・「職業(学校名)」・「希望のワークショップ部門名」を必ずご記入ください。折り返し入場票を送ります。
◇申込締切:11月6日(木) 定員500名(先着順)
◇問合せ先:〒600-8411 京都市下京区烏丸通り四条下ル水銀屋町620番地 COCON烏丸 7F
(財)稲盛財団 京都賞事務局「ワークショップC(思想・芸術部門)」係
 Tel. 075-351-0972 Fax. 075-353-7270
 e-mail. kyoto(at)inamori-f.or.jp
※さらに詳しくは、稲盛財団ホームページ上の京都賞記念ワークショップに関するページを御覧下さい。
(日本法哲学会はこのシンポジウムの協賛団体の一つですので、ご案内をこの会員提供情報のページに掲載しました。)