河村書店

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特集「最終凶器・鈴木則文の再降臨」

●第16回「野間宏の会」世界性と地域性

講演 亀山郁夫ロシア文学) モブ・ノリオ(作家)

対談「越境者と文学」リービ英雄(作家)×富岡幸一郎(文芸評論家)

原荘介(ギタリスト)〈弾き語り〉野間宏の詩作品から――「紫陽花」児玉朗(神田外国語大学「声のことばの勉強会」主宰」)〈朗読〉『死体について』より

〈日 時〉2008年5月31日(土)午後1時開演(開場12時30分)
〈場 所〉日本教育会館(第三会議室
〈定 員〉81名(全席自由・申込先着順)
〈参加費〉2000円

◎お申し込み・お問い合わせは
藤原書店内「野間宏の会」事務局まで。
e-mail:info(あっと)fujiwara-shoten.co.jp
電話:03-5272-0301

お知らせ
越境者と文学 | 娘が更新する富岡幸一郎のブログ

東海大でシンポジウム「大学生が読む50冊」に川上未映子さんがゲストで参加
古今東西の名著をめぐってスリリングな議論が繰り広げられます。

先着順で200名

日時: 2008年5月31日(土) 13時30分から16時 (開場13時)
登壇予定:辻原登氏(作家)、長谷川櫂氏(俳人)、堀啓子氏(比較文学)、室井光広氏(作家)、山城むつみ氏(文芸評論家)
場所: 東海大学湘南キャンパス内、松前記念館講堂 神奈川県平塚市北金目1117
応募締め切り: 2008年5月26日(月) 、正午

入場無料、一般公開
要予約

電話予約 03−3212−2272 (毎日企画サービス)
ネット予約→こちらです。

第2回 ベーシック・インカム ティーチ・イン
「サミット体制とベーシック・インカム

サミット体制。わたしたちの猥雑で美しい生をならし、切り縮める力が隅々まで浸透しつつある社会。ここでわたしたちはベーシック・インカムを要求する。わたしたちの猥雑で美しい生を愛でるために、あるいはサミット体制を転覆するために。

日 時:2008年5月31日(土) 15:00〜17:00
場 所:早稲田大学 早稲田キャンパス 3号館 103(地図)
発 言:
    雨宮処凛〔『生きさせろ! 難民化する若者たち』(2007年、太田出版)他〕
    入江公康〔『眠られぬ労働者たち』(2008年、青土社)他〕
    栗原 康〔『G8サミット体制とは何か』(近刊)他〕
    田崎英明〔『無能な者たちの共同体』(2008年、未來社)他〕
    山口素明〔フリーター労組
    他
連絡先:社会哲学研究会(早稲田大学サークル)
     

GIVE PIECE A CHANCE〜手と声と、音でつながる。代々木公園〜 - NPO法人POSSE

 若者の労働や生活の問題に取り組むNPO法人POSSE」(世田谷区代沢)及びインディーズバンドの音楽イベントを開催している「PIPES OF PIECE」は、5月31日と6月1日の二日間にわたり、代々木公園野外ステージ&広場にて「GIVE PIECE A CHANCE〜手と声と、音でつながる。代々木公園〜」を開催します。

 最近頻繁に耳にする「格差社会」、「ワーキングプア」、「ロストジェネレーション」といった言葉。若者の貧困問題に対して社会の注目が集まる一方で、その原因を「若者の自己責任」にする声も跡を絶たない…。

 しかし、若者達は立ち上がります!声無き声はつながりあって代々木公園に集結します。「GIVE PIECE A CHANCE〜手と声と、音でつながる。代々木公園〜」のコンセプトは、時間・空間的、金銭的制約から表現する機会を得られなかった、そして、個々バラバラで共に集まる機会に恵まれなかった若い世代のミュージシャン・アーティスト・NPOなどが共同し、お互いに学びあい刺激しあえるような表現活動の場を自主的に創り、参加者と共に文化を通じて繋がり合うことにあります。文化、政治、社会運動に何ら垣根を設けることのない新世代の手による

新たなスタイルでの「集会」を目指します。
  一般公募で出展・出演者を募集したところ、応募が殺到!当初は6月1日のみ開催の予定でしたが、急遽2DAYSでの開催となりました!

 代々木公園のステージ上では、二日間に渡って様々なバンドやアーティストが演奏し、さらには各NPOの紹介やミニ・シンポジウムを開催。また6月1日には、ステージ前広場にて公募で募ったアーティストが絵画や彫刻などの作品を展示し、他にも多くのストリートパフォーマンスなどが実演します。

 もちろん参加無料、誰でもWELCOMEなイベントです!お目当てのバンドやアーティストがいなくても、ブラッと立ち寄ってみれば新しい「出会い」があるはず。ぜひいらして下さい!

【イベント詳細】
■日時:5月31日:10:00~20:00(ライブステージのみ)
6月1日:10:00~20:00(ライブステージ+アートスペース)
※6月1日のアートスペースは、雨天の場合中止となります。
■場所:代々木公園野外ステージ (B地区野外ステージ)
(JR原宿駅東京メトロ千代田線明治神宮前駅より徒歩5〜8分、NHKホール裏手広場。JR/京王井の頭/ 東急東横線新玉川線/ 東京メトロ銀座線・半蔵門線渋谷駅より徒歩10分、 NHKホール裏手広場)
■参加費:無料
※事前の申込みは必要としませんが、何かご不明な点がありましたら
Agpac(あっと)npoposse.jpまでお願いします。
■主催:NPO法人「POSSE」(http://npoposse.jp/index.html
     「PIPES OF PIECE」(http://www.geocities.jp/asamidays/yoyogi/event.html
※より詳しい内容、タイムスケジュール、出演・出演者のプロフィールなどは、イベントHPをご覧下さい!
http://www.npoposse.jp/gpac/index.html

片山杜秀「中今・無・無責任」――近代日本右翼思想は今に何を語りうるか

日時 2008年5月31日(土) 15時〜17時

セミナー概要】

 私は『近代日本の右翼思想』という本で、大正から敗戦までの右よりの思想の変遷について論じたつもりです。

 欧米流の近代化が気に入らない。また、伝統的共同体が壊され、個人がアトム化してしまって孤独でつらくて耐えられない。そこで、失われた麗しき過去に立脚して、現状の変革を求める。しかし、右翼が理想化された過去の代表者として最終的に見出だすのは天皇で、そこにアイデンティティを求めるからこそ日本の右翼は右翼らしくなるのだけれど、その天皇が日本の現状の代表者でもあることによって、右翼にあるはずの現状変革のモティーフは現状肯定の方にからめとられていって、変化を求める思想としては機能不全に陥ってしまう。北一輝大川周明権藤成卿も、とてもインパクトのある人ですが、その「変革の思想」にどこか肝腎な押しが足りないとすると、理由はそのへんにあるのかと思います。とにかく、うまく先に進めないとすれば、とりあえず解決への処方箋を出すのを先延ばしようという「保留の思想」も現れてきます(典型は安岡正篤でしょう)。さらに、絶対なる天皇を仰ぐ今現在の推移に身を任せて、自力で何かできると考えるな、ありのままの現実をただ受け入れよという、言わば無思想の思想さえ登場します。それは「中今の思想」と呼ぶことができ、三井甲之や蓑田胸喜などがその思想の担い手だったと言えるでしょう。また京都学派の「無の思想」もそこに関係してきます。そしてその先には、人間として歴史や政治や社会や経済のことを考えるのをやめ、ただからだだけを美しく磨いて、死ぬときは潔く死ねばいいんだという「頭なき肉体の思想」さえ出現し、一億玉砕や神風特攻隊をイデオロギー的に援護射撃したのです。

 私は、この道筋を確認することが、現代の日本の問題を考えるために、そっくりそのままということはないけれど、多少は役に立つのではないかと感じています。そもそも私が大正・昭和の右翼にそういう筋書きを見出だしたくなったのには、1980年代にポスト・モダンという言葉が高唱された頃の何とも頼りない時代経験、それに続いて目の当たりにしたバブル期における一種の思想停止状況、平成という、平らかに成って止まっていればいちばんおめでたいという意味上の含みをもった元号の採用への驚き(その提案者は安岡正篤だとも言われています)、冷戦構造崩壊後やバブル崩壊後の推移に対して理性が無力でありつづけたことへの諦念、もうひとつ昨今の武道から美容整形に至る「唯身体教」とでもいいたい雰囲気への興味といったものが、重畳しているからです。

 と、長々と書いてしまいましたけれど、もとより短い時間ですから、何でもかんでもというわけにはいかないでしょう。しかし、とりあえず、「中今」と「無」、そしてそういう思想に対して戦後すぐ丸山眞男が与えた「無責任」という名辞といったあたりを、多少なりとも関係づけて論じられれば、近現代の日本への知見を何か深めていただけるのではないかと信じます。

片山杜秀(かたやま・もりひで) 1963年生まれ。慶應義塾大学法学部准教授(有期、政治文化論担当)。専攻は政治思想史。著書に『近代日本の右翼思想』(講談社選書メチエ)、『音盤考現学』(アルテスパブリッシング)、『音盤博物誌』(アルテスパブリッシング)、共著書に『日本主義的教養の時代』(パルマケイア叢書)等。
http://kazuyaserizawa.com/synodos/seminar/index.html#19

特集「最終凶器・鈴木則文の再降臨」でのトークショーのお知らせ 2008/05/01


5月31日よりの特集「最終凶器・鈴木則文の再降臨」での
トークショーを以下の通り開催いたします。毎週土曜に繰り広げられる監督とゲストとの丁々発止のやりとりをお楽しみに!

5月31日(土)17:30〜
鈴木則文監督×柳下毅一郎氏(映画評論家)

http://www.cinemavera.com/info.html?mode=detail&no=71