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マイナー社会学の愉しみ方

マイナー社会学の愉しみ方
ルーマンエスノメソドロジー、『概念分析の社会学

場所  紀伊國屋書店新宿本店 紀伊國屋書店新宿本店 9階特設会場
日程  2015年4月6日(月)19:00〜20:30
登壇者 東京大学教授 北田暁大さん×酒井泰斗さん
定員  40名(立ち見になることもございますのでご了承くださいませ。)
申し込み方法 新宿本店3Fレジカウンター、電話受付承ります。電話番号 03-3354-5703
<はじめに>

 今回の「じんぶんや」は、社会学に異様に詳しい会社員・酒井泰斗さんプロデュースによる「社会のブックガイド──ルーマンからはじめる書棚散策」です。酒井さんとルーマンに関心を持つ研究者、計8名による渾身の選書とブックガイド、ぜひ店頭でご覧ください。
 しばしばその理論内容に注目の集まりがちなニクラス・ルーマンですが、その理論は、様々な分野の 既によく知られている研究に寄生するかたちで作られています。今回のフェアでは、ルーマンがその理論形成の際に実際に参考とした著書を中心に選書していただきました。ルーマンの面白いところは、理論そのものではなく、むしろ膨大で多様な先行研究をどのように捌き・見通しを与えているのか、その関連づけのやり方にあると語る酒井さん。トークイベントでは、選書にご協力いただいた 社会学のプロフェッショナル・北田暁大さんから、筋金入りの素人・酒井泰斗さんに、ルーマンエスノメソドロジーのどこをおもしろがっているのか等々を質問していただきながら、社会学の魅力・愉しみ方に迫ります。

朝日カルチャーセンターでは、酒井泰斗さんを講師とする講座も開講されます。こちらにもぜひご参加ください。
ニクラス・ルーマン解読I――小松丈晃さんと『リスクの社会学』を読む
(朝日カルチャーセンターのHPへ)

・ブックガイドサイトへのリンク:
酒井さんサイト

じんぶんや<趣旨 選書者から>

 社会学ニクラス・ルーマンは「我々はどんな特徴を持つ社会に暮らしているのか」という問いを30年以上にわたって追求し続けました。これまでの社会理論の多くが、何らかの基本的で重要な契機──たとえば聖なるもの、法、契約、所有、生産、交換、権力、性などなど──から出発するものであったのに対して、ルーマンは〈互いに還元できない固有の形式をもった無数の局所的秩序の集積からなる社会〉というヴィジョンを提出しました。
ルーマンの研究プロジェクトは最終的に『社会の理論』と『社会構造とゼマンティク』という二つの著作シリーズに結実しましたが、そこには現代社会の主要な機能領域──経済、科学、法、芸術、政治、宗教、教育──に関するモノグラフが含まれています。 『社会の理論』シリーズの第三部にあたるこれらの著作は、一冊だけを取り出して独立に読んでしまうと、「当該領域ではよく知られている事柄をすこし変わった仕方で再配置しただけのもの」のように見えるかもしれません。実際のところ そう述べてもそれほど間違いではないのですが、しかし、ここで行われているのが、

 •当該領域に関する定番の基本文献を系統だった仕方でたどり直すことにより「諸領域の間の似ていないもの同士の構造的な比較」を可能にし、
 •それによって拡大された視野のもとで当該領域の特徴を描く
という作業であることは、シリーズを通覧してみないと気づかないかもしれません。

 このブックフェアは、こうした寄食的な性格を持つルーマンの著作を、ジャンルに拘らずに日々面白い書籍を探索している書籍遊猟者たちにも利用していただくために企画したものです。ここには主として、

 •ルーマンが参照している特定領域の専門家にとっては定番だが一般にはそれほど知られていないかもしれない良書と
 •ルーマンが参照してもよかったはずの定番の良書

を集めました。その多くは各領域における現代の古典と呼べるものです。言い方を変えるとこれらには、分野を超えて広く読者を獲得するほどのポピュラリティはないかもしれません。そしてまたここで取り上げた領域に満遍なく通暁した読書人も そうはいないでしょう。ですから、これら諸領域に見通しを与えてくれるルーマンの著作をガイドに領域間を行き来してみることは、楽しい探書散策となるに違いありません。
 リストのどこかから出発してある書棚へと出かけ、ルーマンの著作に戻り、また他の書棚へと出かける。 ──そんな風に、書棚を「似ていないものの比較」の相において観るために このリストを利用していただけたら幸いです。
(酒井泰斗)


https://www.kinokuniya.co.jp/c/20150314095611.html

渡辺都(一保堂茶舗) × 永江朗(『茶室がほしい。』著者)
「おいしく、お茶を召しあがれ。」
日常のお茶からお茶事まで。京都・東京、二都物語
詳細
京都から、今宵、神楽坂で。身も心もなごむお話。
 渡辺都さんは、京都の日本茶専門店「一保堂茶舗」の店主の奥さまです。ほかの土地で生まれ育った都さんが、偶然嫁いだ家は、創業まもなく300年の京になる老舗でした。お茶に囲まれ暮らしてきた日々の、感じたこと思ったことを書き綴ったのが、このたび刊行された『お茶の味ーー京都寺町 一保堂茶舗』。
 いっぽうの永江朗さんは、「男がお茶なんて」と思っていたのに、2002年から茶の湯の稽古を始めてすっかりはまり、ついには京都に自分の「茶室」をつくってしまう……その経緯を著書『茶室がほしい。』に愉快に描いています。
 ふだんの茶をおいしく淹れるコツは? こんなお茶の味わいご存じですか? 京都で見つけた楽しみは? 大事にしてるのはどんな時間? 茶室ではどんな気分で? ……
 京都の日常に親しみ、いとおしみ、お茶を愛してやまないお二人の、心くつろぐお茶談義。極上のお茶の味と香りを楽しみつつ、ゆっくりお聞きください。
 このイベントでは、おいしいお茶(お薄とほうじ茶の2種類からお選びいただけます)をお出しいたします。


2015/04/06 (月) 19:00 - 20:30 JST

ラカグ2F soko

自由席(おいしいお茶つき) \2,000

東京都新宿区矢来町67 日本

http://peatix.com/event/72732/

シェフを「つづける」ということ

シェフを「つづける」ということ

『シェフを「つづける」ということ』刊行記念 井川直子さんトークイベント お店で働き、生きていくということ2015年4月6日(月) / 蔦屋書店1号館 2階 イベントスペース
会期:4/6蔦屋書店1号館 2階 イベントスペース



イタリアで料理の修業をする料理人たちを取材し、彼らの状況や夢を記録した『イタリアに行ってコックになる』からおよそ10年。著者の井川直子さんが、当時出会った料理人たちのその後を追いかけた『シェフを「つづける」ということ』(ミシマ社刊)を上梓しました。

代官山 蔦屋書店では、本書の刊行を記念して、著者の井川直子さんと『料理通信』副編集長の曽根清子さんをお招きし、トークイベントを開催します。

おふたりには、いまの飲食業界をめぐる状況を俯瞰しながら、本書に登場するシェフたちの修行時代から独立した現在までの様々なエピソードを交えつつ、個人店における「店づくり」や料理人の「人生設計」といった視点を軸にお話しいただきます。

変化の激しい飲食業界にあって、そこで働く「人」と真摯に向き合ってきた井川さんと曽根さん。お2人のお話は、料理関係者だけでなく、さまざまな業種・業界で日々働き「つづける」人びとにも、示唆を与えてくれるでしょう。

これからの時代になにかを始めたい方、いま取り組んでいる仕事を長くつづけけたい方、また、料理、店づくり、小商い、地方、働き方といったキーワードに興味がある方は、ぜひご参加ください。


【参加方法】
店頭(3号館1階レジカウンター)、当店オンラインストアで対象商品をご購入のお客様に参加券を配布します。

【対象商品】
① 『シェフを「つづける」ということ』(ミシマ社刊/税込1,944円)
② 『料理通信』バックナンバー含む2冊
(『料理通信』バックナンバーは店頭での販売のみとさせていただきます。)

【定員】
60名

【ご注意事項】
※参加券1枚でお一人様にご参加いただけます。
※当日の座席は、先着順でお座りいただきます。
※参加券の再発行・キャンセル・払い戻しはお受けできませんのでご了承くださいませ。
※止むを得ずイベントが中止、内容変更になる場合があります。
オンラインストアでの受付は2015/4/3(火)午前9時の受注分までとさせていただきます。

【登壇者プロフィール】
井川直子 (いかわ・なおこ)
1967 年秋田県生まれ。フリーライター。レストラン取材のほか、主に料理人、生産者など「食」と「飲」まわりの人々、店づくりなどの記事を雑誌・新聞等に寄稿。日本中のイタリアンを訪ねる「地方イタリアン」もライフワーク。著書に『イタリアに行ってコックになる』『僕たち、こうして店をつくりました』(以上、柴田書店)、共著に『麗しの郷ピエモンテ』(昭文社)などがある。『dancyu』『料理通信』に記事を連載中。

曽根清子 (そね・きよこ)
雑誌『料理通信』副編集長。2006年の創刊当初より連載「新米オーナーズ・ストーリー(執筆:井川直子氏)」にて魅力ある個人店のオーナーの店づくりを取材。また同誌の人気特集――"狭い""お金がない""立地が悪い"を逆転の発想で武器にする「小さくて強い店はどう作る?」シリーズも担当する。


オンラインストアから申し込む
オンラインストアでの受付は2015/04/03(火)午前9時の受注分までとさせていただきます。
開催概要

会期:
2015年4月6日(月)
会場:
蔦屋書店1号館 2階 イベントスペース
開館時間:
19:30〜21:00
主催:
代官山 蔦屋書店
協力:
株式会社ミシマ社 / 株式会社料理通信
お問い合わせ:
03-3770-2525


http://tsite.jp/daikanyama/event/004707.html


哲学用語図鑑

哲学用語図鑑

2015/04/06 Mon
斎藤哲也×富増章成×田中正人
「教養をもっと自由に!楽しく!軽やかに!」『哲学用語図鑑』刊行記念


かつてこれほどまでに哲学を「視覚化」した本があったでしょうか。発売と同時に日本中の度肝を抜いた『哲学用語図鑑』。難しい概念や込み入った歴史の勉強も、ビジュアルにするとたちまち「楽しい!」「かわいい!」「おもしろい!」体験に変わります。

この日は『哲学用語図鑑』の編集・監修を手がけた斎藤哲也氏と、『図解でわかる!ニーチェの考え方』『アニメで読み解く、痛快哲学入門』など、ユーモア満載の絵解き教養本著者である、富増章成氏が初顔合わせ。「教養をもっと自由に! 愉しく! 軽やかに!」をテーマに語り合います。

『哲学用語図鑑』の生みの親、デザイナーの田中正人氏にもご登場いただきます。「こんなテーマもビジュアル化して!」というご要望やアイデアも大歓迎!読書が好きな方、デザインが好きな方、面白い話が好きな方、ぜひお立ち寄りください。

斎藤哲也
1971年生まれ。編集者・ライター。東京大学哲学科卒業。『哲学用語図鑑』(田中正人・プレジデント社)、『現代思想入門』(仲正昌樹ほか・PHP)などを編集。『おとなの教養』(池上彰NHK出版新書)、『知の読書術』(佐藤優集英社インターナショナル)ほか多数の本の取材・構成を手がける。著書・共著に『読解評論文キーワード』(筑摩書房)、『使える新書』(WAVE出版)など。TBSラジオ「文化系トークラジオ Life」出演中。

●富増章成
1960年生まれ。カトリック洗礼名トマス・アキナス中央大学文学部哲学科を卒業後、上智大学神学部に学ぶ。現在、大手予備校で日本史と倫理の講師を担当。難解な哲学や歴史などをわかりやすく説明する授業や著作で知られる。『哲学の小径』(講談社)、『お厚いのがお好き?』(扶桑社文庫・監修)、『空想哲学読本』(宝島文庫)、『図解でわかる! ニーチェの考え方』(中経の文庫)、『ざっくりわかる日本史』(三笠書房王様文庫)など著書多数。

●田中正人
1970年生まれ。デザイナー。ロンドン芸術大学ロンドンカレッジ・オブ・コミュニケーション卒業。Morning Garden Inc.で、グラフィックデザインを中心に書籍の企画、製作を行う。「マンガ手帳」で2011年グッドデザイン賞受賞。著書に『哲学用語図鑑』。



※イベントチケットの予約・購入に関するご案内はこちら。
出演 _ 斎藤哲也(編集者・ライター )
富増章成(予備校講師 )
田中正人(デザイナー)
時間 _ 20:00〜22:00 (19:30開場)
場所 _ 本屋B&B
世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F
入場料 _ 1500yen + 1 drink order


http://bookandbeer.com/blog/event/20150306_bt/