8/6(水)<第3回新藤兼人平和映画祭>開催
2014/07/118/6(水)に特別イベント<第3回新藤兼人平和映画祭>の開催が決定いたしました。『原爆の子』と『はだしのゲンが見たヒロシマ』の上映に加え、鳥越俊太郎さん、加藤登紀子さん、森達也さん、立花珠樹さん、御手洗志帆さんによるトークショーも開催。どうぞご期待下さい。
<第3回新藤兼人平和映画祭>
【上映作品】
原爆の子 9:35〜
はだしのゲンが見たヒロシマ 11:25〜【トークショー】12:50〜13:50
鳥越俊太郎さん(ジャーナリスト)
加藤登紀子さん(歌手)
森達也さん(映画監督・作家・明治大学特任教授)
立花珠樹さん(共同通信編集委員)
御手洗志帆さん(新藤兼人平和映画祭実行委員長)【入場料金】
一般1500円、学生1300円、友の会・シニア・前売り1200円、ラスト1本割引なし
※当館窓口にて前売券(1200円)販売中
- 作者: 橋本治
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2014/07/10
- メディア: 文庫
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2014/08/06 Wed
仲俣暁生×二村ヒトシ
「橋本治の『恋愛論』を読む。」
『恋愛論 完全版』
(イースト・プレス)復刊記念
「愛は一般論で語れるが、恋愛は一般論では語れない。それは、恋愛というものが非常に個人的なことだから」ーーーーご自身の初恋の体験をテキストに、「恋とはなにか」「愛とはなにか」を描き切った橋本治さんの名著 『恋愛論』(1986年刊行)が、このたび完全版となって復刊されます。
その『恋愛論 』復刊を記念し、色褪せることない本書を課題図書に、「恋」 と「愛」と「人生」を参加者同士で語り合う読書会を開催します。
ゲストは、橋本治フリークとしても知られるフリー編集者・文筆家の仲俣暁生さんと、『すべてはモテるためである』『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』など恋愛に関する著作が話題の AV監督・二村ヒトシさん。二村ヒトシさんは橋本治に多大な影響を受け、『恋愛論 完全版』に解説も寄稿されています。
当イベントは、ゲストによるトークセッションパートと、参加者による読書会(意見交換)パートの二部構成。仲俣暁生さんによるミニ講義「はじめての橋本治」も予定しています。
今こそ読みたい永遠の名著『恋愛論』、この機会にぜひともお読みいた だき、その奥深い魅力を味わっていただければと思います。
※読書会への参加条件は、本書『恋愛論 完全版』を読了してくることとさせていただきます。当日、本書を会場にお持ちいただき、参加者の皆様や、ゲストのおふたかたと席を囲み、感想や意見交換をしてい ただきます。
※当日、『恋愛論 完全版』の「○○ページの○○行目が印象に残った。面白かった」という箇所にフセンを貼る、またはメモをして持参ください。「○○ページの○○行目のこの部分がよくわからない。もっと知りたい」というのでもかまいません。読書会の開始前にスタッフが回収させていただきます。
※課題図書『恋愛論 完全版』はB&Bでも購入できます。
仲俣暁生(なかまた・あきお)
1964年生まれ。東京都出身。フリー編集者、文筆家。『WIRED日本版』、『季刊・本とコンピュータ』などの編集者を経て、現在はウェブサイト『マガジン航』編集人(発行:ボイジャー)。このほか『文化系トークラジオLife』のサブパーソナリティなども務める。著作 に『再起動せよと雑誌はいう』(京阪神エルマガジン社)、編著『ブックビジネス2.0』(実業之日本社)、『編集進化論』(フィルムアート社)など多数。
Twitter:@solar1964二村ヒトシ(にむら・ひとし)
アダルトビデオ監督。1964年六本木生まれ。慶應義塾幼稚舎卒で慶應義塾大学文学部中退。監督作品として『美しい痴女の接吻とセックス』『ふたなりレズビアン』『女装美少年』など、ジェンダーを超える演出を数多く創案。現在は、4つのAVレーベルを主宰するほか、ソフト・オン・デマンド若手監督のエロ教育顧問も務める。 著書に『すべてはモテるためである』、『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』(ともにイースト・プレス)、『淑女のはらわた 二村ヒトシ恋愛対談集』(洋泉社)などがある。
公式サイト::http://nimurahitoshi.net/
twitter:@nimurahitoshi / @love_sex_bot
※イベントチケットの予約・購入に関するご案内はこちら。
出演 _ 仲俣暁生 (フリー編集者、文筆家)
二村ヒトシ(AV監督)
時間 _ 20:00〜22:00 (19:30開場)
場所 _ 本屋B&B
世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F
入場料 _ 1500yen + 1 drink order
データを紡いで社会につなぐ デジタルアーカイブのつくり方 (講談社現代新書)
- 作者: 渡邉英徳
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/11/15
- メディア: 新書
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2014/08/06 (水) 19:00 - 21:00 JST
井出明×渡邉英徳「ダークツーリズムとアーカイブから考えるヒロシマ――記憶と未来をつなぐ旅」@hwtnv
ゲンロンカフェ東京都西五反田1-11-9 司ビル6F
前売券 1ドリンク付 ※当日、友の会会員証/学生証提示で500円キャッシュバック \2,600
友の会会員限定指定席 前売分 1ドリンク付、共有サイドテーブル・電源あり ※ キャッシュバックはありません ※ 会員番号が必要となります ※ 会員の方は同伴者のチケットも購入可能です \2,600前売は2600円(1ドリンク付き)/ゲンロン友の会会員証または学生証のご提示で2100円(1ドリンク付き)に!
詳細
当日券は3100円 (1ドリンク付き)です。ゲンロン友の会会員証または学生証のご提示で2600円になります。※2014年4月からの消費税増税に伴い、入場料を改訂いたしました。ご了承ください。
友の会会員限定指定席にはキャッシュバックはありません。複数席を予約される場合は、お連れの方が友の会会員でなくても結構です。
【イベント概要】
ツーリズムとアーカイブは、災害や悲劇の跡地でサステナブルに記憶を継承していくための二つの重要なキーワードである。災害の傷跡の残る建造物を保存し、また悲しみの記憶を整理し博物館に残して、世界からツーリストを集めるアウシュビッツや広島は、まさにこの二つのキーワードを活かして記憶の継承を成功させている例であるだろう。原爆、そして3.11といった悲しみの記憶を、人類の負の遺産としてどう継承することができるのか。8月6日の広島平和記念日に、ダークツーリストの井出明と、ヒロシマ・アーカイブの作者で情報アーキテクトの渡邉英徳が、現代のわれわれに可能な未来に記憶をつなぐ方法を、観光学と情報学の最先端から徹底討論する。
渡邉は、ヒロシマ・アーカイブのほか、ナガサキ・アーカイブ、東日本大震災アーカイブなど、かつて悲劇の舞台となった場所の記憶をアーカイブ化する作品を数多く制作している。人々の多様な証言が、画像や映像とともに3D地図であるグーグルアースに重ねあわせられることで、どのような状況が、どこで、いつ起こっていたのかが可視化されているのが特徴だ。スタイリッシュで魅力的かつユーザにとって使いやすいデザインで作られたこれらのアーカイブを、渡邉は「作品」と呼んでいるが、それはいわばギリシア悲劇のような、強度ある継承の形を志向しているからだろう。
これらは「記憶のコミュニティ」によってつくられる「多元的デジタルアーカイブズ」であると、渡邉は言う。「多元的デジタルアーカイブズ」とは、提供元が異なるために、別々に存在する「多元的」な資料群をデジタル地球儀上にまとめ、内容と各々の関連性をともに提示するデジタルアーカイブで、「記憶のコミュニティ」によってつくられる。「記憶のコミュニティ」とは、先行する「多元的デジタルアーカイブズ」をゴールイメージに、世代・立場の異なる「多元的な人々」がつどい、共通のミッションのもと活動する運動体で、「多元的デジタルアーカイブズ」をつくり、アップデートする。魅力的なゴールイメージが多様な参加者を集め、多様な参加者が新しいコンテンツをもたらす、その連鎖と循環により、アーカイブとコミュニティの両方が育っていくのだ。
ヒロシマ・アーカイブは、このような理想的なアーカイブの代表例である。ナガサキ・アーカイブを先例とすることにより、複雑な思いを抱えた地元の人々が心を開き、また未来を背負った高校生たちがインタビュアーとなることによって、高齢の被爆者が世代間の継承の重要さに気づき、語り始める。魅力的なデザインは高校生に負の記憶を学ぶためのモチベーションを与えるだろう。
井出はダークツーリズムという、悲しみの継承や死者への追悼を目的とする、レジャーや娯楽でない新しい旅の概念を日本に定着させた。各国のダークツーリズム・スポットを巡って、旅の興味と学びを研究するのみならず、福島第一原発観光地化計画の委員として、ダークツーリズムという形態が3.11後の世界で持つ意味と可能性に関する様々な論考を発表している。なかでも「ダークツーリズムと情報技術」(『情報処理学会研究報告』No. 4)では、ダークツーリズムにおける情報技術の重要性を指摘し、渡邉のアーカイブの可能性を評価している。一方で悲しみの記憶を抱えた場所における位置情報が孕むデリケートさを指摘している。
ところで、ツーリズムこそ、人を動かし、また歴史を学ぶモチベーションを与える魅力的な形式であり、「多元的アーカイブズ」と「記憶のコミュニティ」を結びつける強い力となり得るだろう。実際、ヒロシマ・アーカイブをipadで見ながら街を歩けば、原爆ドームと原爆資料館を含む平和記念公園から得ることのできる知識を、複数の個人の証言によって多元的に、そして地図によって空間的に補足する、たいへん実りのある記憶継承の旅をすることができるはずだ。現代に最もふさわしい記憶継承の形式を編み出していくために、『データを紡いで社会につなぐ』の著者と、ダークツーリズム研究の第一人者が、ゲンロンカフェに集い、それぞれの実践を紹介しつつ、議論を戦わせる。