河村書店

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「インターネット時代における写真と画像について」

インターネット時代の風景論
ジャンル:風景 / その他 トークショー / その他
主催者:IMA CONCEPT STORE
開催期間:2014年11月19日〜12月17日
フォトグラファー:新津保建秀 / Nerhol / ホンマタカシ / 横田大輔
【参加費 / お申込み】
イベント参加規約 をお読みの上、お申込み下さい。また、IMA MEMBERSへのご登録が必要となります。新規ご登録は こちら から
■全編受講
11月19日(水)〜12月17日(水)
一般:9,900円(税込)お申込は こちら
雑誌『IMA』定期購読会員:9,000円(税込)お申込は こちら


第4回:12月9日(火)20:00〜22:00 「インターネット時代における写真と画像について」
一般:2,200円(税込)お申込は こちら
雑誌『IMA』定期購読会員:2,000円(税込)お申込は こちら

19世紀末、リュミエール兄弟がシネマトグラフを発表し、映像の世紀が幕を開けたように、20世紀末、PCの普及とともに、インターネットの時代が幕をあけた。それから現在にいたるまで、インターネットは確実に人々の生活に深く浸透し、「画面」は日常の多くの時間、我々の視覚を支配するようになった。もはや、それは生活と切り離すことのできない風景の一部と言えるだろう。
 
人々がここ20年の間に手にしたその新しいメディア環境は、我々の生活に多くの恩恵を与えてきた事は間違いない。だがその一方でその環境は、私たちの身体感覚や概念といった目に見えない何かに大きな変化を与えているのかもしれない。
ヴァルター・ベンヤミンは『複製技術時代の芸術』の中で、複製技術によるアウラの消滅を唱えたが、インターネットの時代においては、何が消滅し、そして何が生成されるのだろうか? またそういった現代の変化の中で、イメージそれ自体は、写真は、映像は、表現は、アートは、どのような役割を担って行くのだろうか?そうした果てのない議論に向けて、5回にわたる連続トークセッションを行う。


【日程・内容・ゲスト】


第4回:12月9日(火)20:00〜22:00
「インターネット時代における写真と画像について」
ゲスト: 田村友一郎 (アーティスト)、ホンマタカシ(写真家)

インターネット、それを膨大なイメージのアーカイブと捉える事ができる。そしてそこから抽出されるイメージは、与えられるコンテクストによって、撮影者の手を離れ意味が変容していく。「写真」というメディアへの考察を重ねて来た写真家ホンマタカシGoogleストリートビューのイメージで構成されたロードムービー《NIGHT LESS》を制作した田村友一郎を招き、そうした状況におけるイメージとは?写真とは?という問いについて考察する。


インターネットが当たり前となった新しい日常の中で、私たちのリアリティも変容しているのではないだろうか?という問題意識とともに、2011年に発足した「インターネット・リアリティ研究会」。NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]で発表されてきた議題をもとに、今一度、インターネット時代におけるリアリティついての議論を深める。


http://imaonline.jp/ud/event/543de3d7b31ac90a82000002?mm1030_bd05

12月9日[火] 19:00-
亀山郁夫×東浩紀 司会:上田洋子
カラマーゾフの兄弟』からチェルノブイリへ ロシア文学と日本社会

亀山郁夫×東浩紀 司会:上田洋子「『カラマーゾフの兄弟』からチェルノブイリへ――ロシア文学と日本社会」@hazuma @yuvmsk
前売は2600円(1ドリンク付き)/ゲンロン友の会会員証または学生証のご提示で2100円(1ドリンク付き)に!


当日券は3100円 (1ドリンク付き)です。ゲンロン友の会会員証または学生証のご提示で2600円になります。
友の会会員限定指定席にはキャッシュバックはありません。複数席を予約される場合は、お連れの方が友の会会員でなくても結構です。
開場時間はイベント開始1時間前の18:00となります。
【イベント概要】

ドストエフスキーは世界文学のなかでも、日本でとくに人気の高い作家である。これまで多くの作家が影響を受け、多くの研究者が論文を捧げ、あまたの翻訳が世に出されてきた。

だが、21世紀になって、ドストエフスキーの新訳を年間26万部を越えるベストセラーに導いたのは、世界でも亀山郁夫だけではないか。

ベストセラーになったのは、ドストエフスキーの長編でも最も長い『カラマーゾフの兄弟』(光文社古典新訳文庫)。ヒットの原因は、平易かつ美しい現代語で、物語のダイナミズムをそのままに読ませる亀山訳との相乗効果にある。新訳では、読書ガイドや解題、伝記など、翻訳者亀山があちらこちらに登場して『カラマーゾフの兄弟』の面白さを熱く語る。読者は亀山の読みと深読みに共感したり反論したりしながら、小説のページをまた繰り直すことになる。そして結局、亀山の熱に巻き込まれてしまう。

亀山は『カラマーゾフ』後も、『罪と罰』(光文社古典新訳文庫)『悪霊』(同)『地下室の記録』(集英社)と、ドストエフスキーの新訳を立て続けに出版している。そして今年、ついにオリジナルの長編小説『新カラマーゾフの兄弟』を『文藝』に発表。この小説では原作の面白さはそのままに、ドストエフスキー的な論理的思考や推理のプロセスが日本赤軍やオウムの問題と接続され、さらに亀山自身の自伝と重ね合わされている。エッセンスや細かなモチーフは、現代日本の状況や事物に巧みに置き換えられている。『新カラマーゾフの兄弟』は、ドストエフスキーの小説のたいへん優れた「二次創作」とも言えるだろう。

ドストエフスキーはなぜそんなにひとを惹きつけるのか。ドストエフスキーは日本人になにをもたらしたのか。稀代のドストエフスキー伝道者亀山郁夫に、ドストエフスキーの愛読者として知られる東浩紀が迫る。司会はロシア文学者の上田洋子。

なお、亀山はチェルノブイリの問題にも関心を持ち続け、この夏にはそこを訪れている。「チェルノブイリ」はその地に自生するヨモギの種の名前だが、これが聖書の黙示録にある「天使がラッパを吹くと、にがよもぎの星が落ちて、水の三分の一が苦くなって多くの人が死んだ」という記述と重ねられ、象徴化されて大きな風評被害があった。ドストエフスキーも『白痴』のなかで黙示録の「にがよもぎ」を文明の発達と重ねて議論のネタにしているが、文学の世界では、表象が一人歩きをして、現実を見えなくすることが多々ある。3.11を境に、チェルノブイリへの見方には変化があったのか。チェルノブイリと表象の問題をもうひとつの論点としたい。


http://peatix.com/event/59935