河村書店

人文系イベント紹介サイト

「メタボリズムのDNA:建築家の役割編」


「世界史の構造」を読む
柄谷行人

インスクリプト
10月20日発売
定価:2,520円
四六判上製 382頁
ISBN978-4-900997-33-2



『世界史の構造』刊行以降の思想の深化を踏まえ、3・11大震災、原発事故により新たに直面した状況に対応して、いち早く著者自身によって読み返された『世界史の構造』とその後の思考の展開。大澤真幸苅部直岡崎乾二郎奥泉光佐藤優島田雅彦高澤秀次山口二郎らとの、『世界史の構造』をめぐる徹底討議七本を併録した、著者自身による『世界史の構造』リーダーであると同時に、脱原発闘争に方向性を与えるアクチュアルな指針が提示されています。「震災後に読む『世界史の構造』」(書き下ろし150枚)収録。

私は本を出版した後、それに関してこんなに多くの談話をした経験がない。自著について語るのはいつも億劫であった。しかし、『世界史の構造』の場合はちがっている。多くの依頼があり、私もそれを進んで引き受けた。その理由の一つは、私自身に話したい気持ちがあったからだ。『世界史の構造』では、全体の構成上のバランスをとるために、思索していた多くの事柄を省略するほかなかったのである。だから、私はそこでは十分に論じられなかったことを、座談や講演において語ろうとした。その意味で、本書は『世界史の構造』を補完するものである。[あとがきより]


目次


『世界史の構造』梗概 10


第I部


震災後に読む『世界史の構造』
I 神の国
II 哲学の起源
III アジールと災害ユートピア
IV 自然と人間
1 人間と自然の交換関係
2 エコノミーとエコロジー
3 マルクスとクラウジウス
4 グローバリゼーションと環境理論
V 帝国主義新自由主義
1 帝国
2 ネーション
3 ファシズム
4 資本の専制
5 足尾銅山鉱毒事件


第II部


未来について話をしよう(苅部直との討議)
資本主義の終り、アソシエーショニズムの始まり(大澤真幸岡崎乾二郎との討議)
生産点闘争から消費者運動へ(高澤秀次、?秀実との討議)
交換様式論の射程(奥泉光?、島田雅彦との討議)
遊動の自由が平等をもたらす(大澤真幸苅部直島田裕巳高澤秀次との討議)
協同組合と宇野経済学(佐藤優との討議)
イソノミア、あるいは民主主義の更新(山口二郎との討議)


「世界史の構造」を読む | INSCRIPT

設計の設計

設計の設計

シンポジウム 第4回「メタボリズムのDNA:建築家の役割編」
21世紀という異なる時代の文脈において、メタボリズムのDNAを継承した
新たな建築家が、いかなる役割を果たすことが可能なのかを問います。

日時:10/20(木)19:00-21:00
出演:藤本壮介(建築家)、藤村龍至(建築家)
モデレーター:五十嵐太郎東北大学教授)

パブリックプログラム申込み | メタボリズムの未来都市展:戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン | 森美術館

10/20〜3/15(木)15:30-17:00 歴史にみる変革期・復興期のリーダーシップ  童門 冬二  朝日カルチャーセンター新宿 

朝日カルチャーセンター

10/20(木)19:00-21:00 正義論と日本− 公共哲学の観点から 小林正弥 朝日カルチャーセンター新宿

朝日カルチャーセンター