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「わかろう」と思わないラカン − ポストラカンの方へ

「コミュニケーションとリハビリテーション現象学」第9回研究会

日時:2011年10月21日(金)17:30-20:00
場所:東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム1

「コミュニケーションとリハビリテーション現象学」第9回研究会
当事者研究、理論研究、臨床研究、支援技術開発をつなぐ―

「身体の現象学とポリティクス」

【第九回研究会プログラム】17:30-20:00
池田喬(UTCP)「声と政治――哲学・倫理学におけるコンテクスト」
稲原美苗(ハル大学)「声とコミュニケーション――サイボーグ宣言に向けて」

目的と対象者:
本研究会は、コミュニケーション障害、身体障害、リハビリテーション現象学の関係について興味をもつ研究者・臨床家・学生・当事者などを参加者として想定し、参加者の報告・発表にもとづき、討論を行うことを目的としています。

UTCP「科学技術と社会」プログラムとの関係:
「科学技術と社会」プログラムは、科学技術と社会の多様な関係を、哲学・倫理学・歴史の観点から総合的に捉えることを目指すもので、発達障害研究と社会との関係も一つのサブテーマとしています。本研究会では、コミュニケーション障害および身体障害の臨床研究・理論的研究に対して、当事者研究現象学的アプローチがどのような意味をもっているのかを探っていきます。また、支援技術やリハビリテーション技術のユーザーとしての当事者・関係者と技術開発に携わる人々との関係などを考察することを通じて、科学技術と社会との関係一般を考察するための一つの視点を提供することを目指しています。

お問い合わせ先:
石原孝二 cishi08[at]mail.ecc.u-tokyo.ac.jp [at]を@に変えて入力してください。
池田喬 takashiikeda.utcp[at]gmail.com [at]を@に変えて入力してください。

お願い
※研究会の様子を記録のため、撮影・録音させていただきます。映像・画像につきましては、学会発表や授業、論文等で利用させていただく場合がありますが、個人が特定されるようなものにつきましては、事前にご本人の許可を頂いた上で使用させていただきます。
※会場となる18号館は、オートロックがかかっています。ドアが閉まっている場合には、入り口右のインターフォンで会場にご連絡ください。

使用言語:日本語
入場無料・事前登録不要

主催:東京大学グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター」(UTCP)「科学技術と社会」プログラム

「コミュニケーションとリハビリテーションの現象学」第9回研究会 | Events | University of Tokyo Center for Philosophy

朝日カルチャーセンター新宿
「わかろう」と思わないラカン− ポストラカンの方へ

講師名 立教大学兼任講師・哲学者・理論宗教学者 佐々木 中
講座内容
いつもいつも僕らは苦しめられてきたのだった。「わからない」ということに。わからない自分が劣っているような気がして。わかる自分は優れているような気がして。そうだ、ラカンはわからない。だって、彼は「わかってどうする?」ということを問いつづけた思想家だからだ。わかってどうする? ねえ、君はわかってどうしたい? 知識をふりまわして、自分を偉く見せたい? 何か得したい? お金がほしい? それともモテたい? ―そういうことじゃないはず。そういうことを越えたところに「何か」があるはず。勇気が、そして愛が、言葉が。そういうことを一生涯かけて語り続けたラカンのことばを、「わかろう」と思うなんておかしな話なんだ。わからなくてもいい。わかろうと思わない。「わかろうと思わない」ことを学ぶためにこの講座はあるのだ。これは逆説なんかじゃない。こう笑いながら言おう、「わからなくてもいい。知ってどうする。知ったことじゃない!」―そして、その時に、僕たちのラカンは僕らとともに微笑み出すのだ、永遠に、向かって。          (講師・記)
 
★これまでの講座の続きになりますが、今期単独での受講者にも理解できるように配慮します。とくに今期のほうが難解ということはありません。多少テクニカルな概念についても、立ち入って話をしていきます。ただし、マニアックな知識のための知識ではなく、大きな背景から細部へとグイッと踏みこむように、「ラカンは何を言ったのか」という事を「ラカンはなぜこれを言わなくてはならなかったのか」から考えてみましょう。

日時 10/21〜12/16 金曜 19:00-20:30
受講料(税込み)10-12月(3回) 会員 8,820円 一般 10,710円


日程がイレギュラーですので、ご注意ください。
また、教室を変更することがございます。案内板をご確認ください。

朝日カルチャーセンター