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初音ミク、ニコニコ動画、ピアプロの切り拓いた世界

新宿ジュンク手塚治虫エロス1000ページ』(INFASパブリケーションズ)刊行記念

手塚るみ子×湯山玲子 三田格(司会)3月10日(水)19:00〜 1000円(一飲物付)
手塚治虫エロス1000ページ』(INFASパブリケーションズ)刊行記念
手塚るみ子×湯山玲子   三田格(司会)

手塚作品の新たなアプローチや“エロス表現”に迫る!

■2010年3月10日(水) 18:30開場 19:00開演

<イベント内容>
STUDIO VOICE COMICS 第3弾!前代未聞。手塚治虫のエロス表現に娘である手塚るみ子がスポットをあてる!
手塚マンガにとってエロスとは何か。まったく新しい角度からのアプローチ。堂々たるアダルトファンタジーから少年マンガに潜む隠れたエロスまで、想像を絶する範囲に広がる未知のエロティシズムを1000ページに凝縮。
手塚マンガがこれまでとは違って見えることは確実の『手塚治虫エロス1000ページ』刊行を記念して、
編集を手がけた三田格を司会に、手塚るみ子湯山玲子をゲストに迎えてのトークセッションを開催します。

<プロフィール>

手塚るみ子
漫画家・手塚治虫の長女。プランニングプロデューサーとして手塚作品をもとにした展覧会や宣伝、企画をプロデュースしている。2003年には音楽レーベル「MUSIC ROBITA」を設立、「Electric-Brain feat. ASTROBOY」や「手塚治虫その愛した音楽」などのCDを制作。また、ABCラジオ「EARTH DREAMING〜ガラスの地球を救え」のパーソナリティーも担当。著書には「オサムシに伝えて」(大田出版)、「こころにアトム」(カタログハウス)などがある。

湯山玲子
クリエイティブディレクターとして雑誌、単行本/広告ディレクション、プロデュース、執筆など、主に出版分野で活動中。
現場主義をモットーに、クラブカルチャー、映画、音楽、食、ファッション等、文化全般を広くそしてディープに横断する独特の視点には、ファンが多い。

三田格
ライター、編集者。音楽をはじめ評論活動は全方位で展開。雑誌や書籍の企画・監修・執筆など多数。
本書を始め、『赤塚不二夫裏1000ページ』『水木しげる超1000ページ』の編集も手がける。

会場 8階喫茶にて。入場料1,000円(1ドリンクつき)
定員 40名
受付 7階カウンターにて。電話予約も承ります。
ジュンク堂書店新宿店 TEL.03−5363−1300
http://www.junkudo.co.jp/tenpo/evtalk-shinjyuku.html#20100310shinjuku

「自殺と貧困から見えてくる日本  〜生きていてもいい。つながりから広がる私達ができること〜」 3月10日 福島瑞穂 湯浅誠 清水康之
自殺と貧困をテーマにしたシンポジウム|自殺対策支援センターライフリンク

「デザイナーズ集合住宅の過去・現在・未来」

2010年3月10日(水)〜20日(土)、10:00〜18:00、新宿NSビル16F、観覧料無料。ぜひお越し下さい。

展覧会「デザイナーズ集合住宅の過去・現在・未来 展」
および同時企画シンポジウム・見学会開催のお知らせ この度Aプロジェクトでは、集合住宅の新たなビジネスモデルとして建築家による集合住宅の可能性を探るため、「デザイナーズ集合住宅」の展覧会とシンポジウムを実施いたします。
一括りに「デザイナーズ集合住宅」といっても実に曖昧なカテゴリーで、質も玉石混淆です。「デザイナーズ集合住宅」はなぜ、ガラス張りのトイレやお風呂ばかりなのでしょうか?そこには、どんな人が住んでいるのでしょうか?本展覧会では、これまでの「デザイナーズ集合住宅」の足跡を辿りつつ、時代と国・地域を横断して、今後の「デザイナーズ集合住宅」のあり方を探ります。「デザイナーズ集合住宅」は、一般の人と建築家との距離が近づきうる機会です。そこには、建築の魅力を社会に伝え、建築家が活躍の場を拡大していくうえでの課題と可能性の両方が数多く眠っているに違いありません。

【展覧会】 タイトルデザイナーズ集合住宅の過去・現在・未来 展会 期2010年3月10日(水)〜20日(土)10:00〜18:00開催場所新宿NSビル16階 インテリアホール地図観覧料無 料出展予定石上純也、OMA(重松象平)、中村竜治、成瀬友梨+猪熊純、長谷川豪、若松均、株式会社アールエイジ株式会社アルファープランナー、株式会社タカギプランニングオフィス、株式会社ブルースタジオ、株式会社リネア建築企画企画・監修南後由和、大島滋(ミサワホームAプロジェクト)会場構成大西麻貴照 明岡安泉パネル構成栄家志保、工藤浩平協 賛株式会社INAX東京電力株式会社、東リ株式会社、発泡スチロール再資源化協会

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情報処理学会 創立50周年記念全国大会 イベント企画の概要

特別セッション:
CGMの現在と未来: 初音ミクニコニコ動画ピアプロの切り拓いた世界

2010年3月10日(水)15:30-17:30
東京大学 本郷キャンパス 第2イベント会場 法文1号館25教室 (定員700名)]
聴講参加費: 無料 (事前申込受付)
[全体概要]
ヤマハ株式会社のVOCALOID技術に基づいた歌声合成ソフトウェア「初音ミク」を、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社が2007年8月31日に発売して以来、多くの人々が多様な創作活動を繰り広げ、その作品を株式会社ニワンゴドワンゴ)の運営する「ニコニコ動画」上に投稿してきた。そして、ニコニコ動画が持つ「擬似同期型アーキテクチャ」が基盤となり、CGMサイト「ピアプロ」等によるコンテンツ素材の共有も進んだことで、コンテンツの2次、3次創作といった「N次創作」に基づく作品が活発に生み出されている。これは、CGM (Consumer Generated Media) の未来を切り拓く画期的な現象であり、日本は海外に対して圧倒的に優位に立っていると言える。本セッションではこれらを背景に、VOCALOIDの生みの親の剣持氏、ピアプロの生みの親で初音ミク販売元の伊藤氏、ニコニコ動画の生みの親の戀塚氏、擬似同期型アーキテクチャとN次創作の概念の生みの親の濱野氏と共に、CGMの現在と未来を議論する。

司会: 後藤 真孝(産業技術総合研究所
1998年早稲田大学大学院理工学研究科博士後期課程修了。博士(工学)。 同年、電子技術総合研究所に入所し、2001年に改組された産業技術総合研究所において、現在、情報技術研究部門メディアインタラクション研究グループ長。 統計数理研究所 客員教授筑波大学大学院 准教授(連携大学院)、IPA 未踏ユースPMを兼任。 ドコモ・モバイル・サイエンス賞 基礎科学部門 優秀賞、科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞、情報処理学会 長尾真記念特別賞等、25件受賞。 CGM文化の発展のために「VocaListener (ぼかりす)」を中野倫靖と共に研究。

招待講演(1)「歌声合成の過去・現在・未来」
3月10日(水)15:30-15:50 [第2イベント会場(法文1号館25教室)]
[講演概要]
最近、「初音ミク」を筆頭に歌声合成ソフトウェアVocaloidを用いた楽曲が人気となっている。本来Vocaloidは、歌詞と音符を入力すると歌声に変換して出力される単なる音楽制作用のツールであるが、それがソフトウェアとしての枠組みを超えたムーブメントとなっているのは開発者から見ても大変興味深い。本講演では、まずそもそもなぜ歌声合成が必要なのかということについて考えるとともに、過去の歌声合成技術について簡単に紹介する。また、現状のVocaloid歌声合成システムの内部の合成手法について説明し、最後にVocaloidを含む歌声合成技術が今後どのように進んでいくのかを議論する。
剣持 秀紀(ヤマハ株式会社)
1993年京都大学大学院工学研究科修士課程修了。
同年ヤマハ(株)入社。音響関係の研究開発に従事。
1996年エル・アンド・エイチ・ジャパン(株)に出向。音声合成に関する技術開発に従事。
1999年ヤマハ(株)復職。以降、VOCALOIDを含む歌声、音声信号処理に関する研究開発を続けている。

招待講演(2)「初音ミク as an interface」
3月10日(水)15:50-16:10 [第2イベント会場(法文1号館25教室)]
[講演概要]
初音ミク」は、当社が2007年夏に発売した "歌を歌う" ソフトウエアである。DTM向けのニッチな製品にも関わらず、既に5万本以上を出荷し、音楽ユーザーに限らない多分野のクリエイターを巻き込んだムーブメントが形成されている。本講演では、「初音ミク」をクリエイター同士(または観客同士)を結び付ける "インターフェース" の視点で見たとき、そこに求められる仕様と、著作権法とのコネクティビティ、また「ピアプロ」を通じて皆様に提供している利用許諾システムの概要について述べる。その上で、広くコンテンツ産業の将来のあり方について展望をまとめる。
伊藤 博之(クリプトン・フューチャー・メディア株式会社)
北海道大学に勤務の後、1995年7月札幌市にてクリプトン・フューチャー・メディア株式会社を設立、代表取締役に就任。
会社のスローガンは、『音で発想するチーム』。 世界各国に50数社の提携先を持ち、100万件以上のサウンドコンテンツをライセンス取引しているほか、DTMソフトウエア、携帯コンテンツ、音楽配信など、音を発想源とした製品・技術開発を、フラットな社内体制のもと日々進めている。 北海道情報大学客員教授も兼任。

招待講演(3)「運営側から見たニコニコ動画の現在と未来」
3月10日(水)16:10-16:30 [第2イベント会場(法文1号館25教室)]
[講演概要]
ニコニコ動画内外の様々な現象が有機的に繋がり合って、CGMに関する良い循環が起き続けている。例えば、初音ミクという創作に適した素材とそのキャラクター性によって、視聴参加者が集まり、全体ランキングシステムがその「注目」を露出させた。タグなどの横の繋がりと、ユーザー側の「動画紹介動画」や外部のSNSを通した共有、「ニコニコ技術部」も良い影響を及ぼし合っている。こうした外部コミュニティは重要で、私自身もtwitterや「はてなブックマーク」を通して意見・問題を吸収し、改善したり説明をしたりと活用してきた。多数の参加者を集めて維持することが、創作発表の場を支えるインフラとして重要である一方、創作者軽視と誤解されないようにする悩みもある。ニコニコ動画の非同期性とニコニコ生放送の同期性がコミュニティ形成の両輪となる点も考察したい。
戀塚 昭彦(株式会社ドワンゴ
1990年代、PC-9801, DOS/VからWindowsにかけて、Bio_100% ブランドの一員としてオンラインでゲームやゲーム開発用のライブラリなどを開発、公開。
1999年ドワンゴ入社。
2006年10月からニコニコ動画のリリース前プロトタイプを開発し、以後「ニコニコ動画 開発総指揮」として技術を担当。
現在もコメントサーバーシステムを直接継続開発している。

招待講演(4)「日本のネットカルチャーはどこへ向かうのか: ニコニコ動画の「擬似同期型アーキテクチャ」と「N次創作」の先に」
3月10日(水)16:30-16:50 [第2イベント会場(法文1号館25教室)]
[講演概要]
2000年代後半の日本のネット社会において、「ニコニコ動画」は極めて大きなCGMとしての存在感を有してきた。とはいえそれは、一般的には単なる「若者特有のサブカルチャー」の域を出ないものと思われているかもしれないが、筆者の考えではそれは異なる。ニコニコ動画は、筆者がいうところの「擬似同期型アーキテクチャ」や「N次創作」といった点において、他国のネット文化には見られない日本特異な「イノベーション現象」、いや「アヴァンギャルド運動」といっていいだろう。それでは果たしてニコニコ動画を生み出した私たち日本社会は、2010年代に果たしてどこへ向かっていくのか/いくべきなのだろうか。本講演ではこの問題について考察を行いたい。
濱野 智史(株式会社日本技芸)
1980年生。株式会社日本技芸リサーチャー。 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター研究員を経て現職。
専門は情報社会論(社会学・メディア論)。「ニコニコ動画」研究の第一人者としても知られる。
著書に『アーキテクチャの生態系』(NTT出版、2008年)、主な論文に「ニコニコ動画の生成力」(『思想地図vol.2』NHK出版、2008年)など多数。

パネル討論「初音ミクニコニコ動画ピアプロはどのような世界を切り拓くのか」
3月10日(水)16:50-17:30 [第2イベント会場(法文1号館25教室)]
[討論概要]
近年、初音ミク関連以外にも、コンテンツ著作者自身がN次創作を推奨したり、マッシュアップを想定してコンテンツを提供したりする事例が国内外で増えてきた。こうした現象も視野に、4人の講演を通じて、N次創作に基づくコンテンツの生態系ともいえる新たなCGMのあり方を見極めつつ、初音ミクニコニコ動画ピアプロあるいはそれ以外の社会装置が今後果たしていく役割とそれらの切り拓く未来世界を議論する。
司会: 後藤 真孝(産業技術総合研究所
1998年早稲田大学大学院理工学研究科博士後期課程修了。博士(工学)。 同年、電子技術総合研究所に入所し、2001年に改組された産業技術総合研究所において、現在、情報技術研究部門メディアインタラクション研究グループ長。 統計数理研究所 客員教授筑波大学大学院 准教授(連携大学院)、IPA 未踏ユースPMを兼任。 ドコモ・モバイル・サイエンス賞 基礎科学部門 優秀賞、科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞、情報処理学会 長尾真記念特別賞等、25件受賞。 CGM文化の発展のために「VocaListener (ぼかりす)」を中野倫靖と共に研究。
パネリスト: 剣持 秀紀(ヤマハ株式会社)
1993年京都大学工学研究科修士課程修了。
同年ヤマハ(株)入社。音響関係の研究開発に従事。
1996年エル・アンド・エイチ・ジャパン(株)に出向。音声合成に関する技術開発に従事。
1999年ヤマハ(株)復職。以降、VOCALOIDを含む歌声、音声信号処理に関する研究開発を続けている。
パネリスト: 伊藤 博之(クリプトン・フューチャー・メディア株式会社)
北海道大学に勤務の後、1995年7月札幌市にてクリプトン・フューチャー・メディア株式会社を設立、代表取締役に就任。
会社のスローガンは、『音で発想するチーム』。 世界各国に50数社の提携先を持ち、100万件以上のサウンドコンテンツをライセンス取引しているほか、DTMソフトウエア、携帯コンテンツ、音楽配信など、音を発想源とした製品・技術開発を、フラットな社内体制のもと日々進めている。 北海道情報大学客員教授も兼任。
パネリスト: 戀塚 昭彦(株式会社ドワンゴ
1990年代、PC-9801, DOS/VからWindowsにかけて、Bio_100% ブランドの一員としてオンラインでゲームやゲーム開発用のライブラリなどを開発、公開。
1999年ドワンゴ入社。
2006年10月からニコニコ動画のリリース前プロトタイプを開発し、以後「ニコニコ動画 開発総指揮」として技術を担当。
現在もコメントサーバーシステムを直接継続開発している。
パネリスト: 濱野 智史(株式会社日本技芸)
1980年生。株式会社日本技芸リサーチャー。 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター研究員を経て現職。
専門は情報社会論(社会学・メディア論)。「ニコニコ動画」研究の第一人者としても知られる。
著書に『アーキテクチャの生態系』(NTT出版、2008年)、主な論文に「ニコニコ動画の生成力」(『思想地図vol.2』NHK出版、2008年)など多数。

特別セッション:CGMの現在と未来: 初音ミク、ニコニコ動画、ピアプロの切り拓いた世界