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「デモクラシーを考える―ポスト政権交代の政治学」

映画『哲学への権利―国際哲学コレージュの軌跡』 3月7日(日) 上映=15:00-16:35/討論=16:45-18:00 東京大学本郷キャンパス 法文2号館2階 1番大教室(先着順約200席) 討論ゲスト:熊野純彦東京大学)、鈴木泉(同前) 後援:哲学会

『そうかもしれない』雪村いづみさん舞台挨拶付き上映会
日時:3/7(日) 15:00

容赦のない老いのなかで、肩を寄せ合って生きる老夫婦の日常生活を描いた壮絶で温かい物語。
「老年文学の真骨頂」と高い評価を得た芸術選奨文部大臣賞、読売文学賞受賞の私小説の真髄〝耕文学〟初の映像化!

人生で、めぐりあったたったひとりの伴侶。かけがえのない妻、あるいは夫。あなたは、夫より妻より、先に逝きたい、と考えるでしょうか。それとも、1分でも後に逝きたいと考えるでしょうか…。

多少の波風はあっても、それほどに悪くもなく、かといって派手な人生でもなく、日常を過ごしてきたごく普通の夫婦。穏やかな晩年を共に仲良くゆっくりと過ごすはずだったのに、ある日突然、妻が、認知症になってしまう。少しずつ、信じられない状態になってしまう妻。やがて夫は、ガンに襲われる。夫婦はついに決意を固め、特養ホームと、病院に入り、別々の暮らしを始めるが、やがてその日がやってくる…。

読売文学賞芸術選奨文部大臣賞を受賞している詩人・小説家の耕 治人の著作「天井から降る哀しい音」「どんなご縁で」「そうかもしれない」。<命終三部作>と呼ばれるこの作品を、10年越しの企画としてあたためてきた保坂延彦監督が、脚本を執筆し、映画化した。
主演に、老いとこわれゆく妻という役柄に果敢に挑戦した、昭和の歌姫、雪村いづみ。そして、映画初主演となる 上方落語界の重鎮、桂 春團治。共演に、阿藤 快、下條アトム夏木陽介烏丸せつこ。いずれ劣らぬ演技派俳優陣が、淡々とした日常を描きながら、重厚にひろがるドラマのテーマと心にしみわたる感動を支えている。

第18回東京国際映画祭・
第24回イラン国際映画祭正式出品作品

(社)全国老人福祉施設協議会推薦

(社)認知症の人と家族の 会推薦

『そうかもしれない』(2005年/106分)
監督:保坂延彦
雪村いづみ桂春團治/阿藤 快/夏木陽介

公式ホームページはこちらから▼
http://jjpooljj.hp.infoseek.co.jp/hosaka/hosaka.html

日時:3/7(日) 15:00
ゲスト:雪村いづみさん
料金:¥1000均一

http://www.uplink.co.jp/factory/log/003457.php

原紗央莉単行本『本名、加藤まい』発売記念、 週刊プレイボーイpresents  女三人ナメトーク 辛酸なめ子×原紗央莉×殿村任香
日時:3/7(日) 18:00開場/18:30開演

人気AV女優原紗央莉が自身の半生を綴った単行本『本名、加藤まい〜私がAV女優になった理由〜』の発売を記念して、トークイベントを開催。
彼女が大ファンだと公言する人気コラムニスト辛酸なめ子氏と女流カメラマンの殿村任香氏をゲストに招き、アツ〜い女の生き様話から猥談まで、個性の違った女3人が自由に話す。また、それぞれグラビアモデル、漫画家・コラムニスト、カメラマンという違った立場で雑誌に携わる人として、現在の出版業界をぶった切りトークも飛び出すかもしれません。

日時:3/7(日) 18:00開場/18:30開演
料金:¥1,500(1ドリンク付)
予約方法 このイベントへの参加予約をご希望の方は、
(1)お名前、(2)人数、(3)住所、以上の要項を明記の上、件名を「3/7女三人ナメトーク」として、factory@uplink.co.jpまでメールでお申し込み下さい。

出演者プロフィール

原紗央莉
1988年。広島県出身。
デビュー作が奇跡的なセールスを挙げ、09年最も人気を集めたAV女優となる。
09年12月、単行本『本名、加藤まい〜私がAV女優になった理由〜』(集英社)が発売された。

辛酸なめ子
1974年。千代田区生まれ、埼玉県出身。
セレブやアイドル、芸能人たちに愛情を込めてはく“ガーリーな毒”で女の子たちに人気の漫画家・コラムニスト。今年1月、単行本『女修行』(講談社)の文庫版で出版された。他、著書多数。


○殿村任香
1979年。兵庫県出身。
02年から写真を撮り始め、女流カメラマンとして確固たる地位を築く。08年には写真集『母恋 ハハ・ラブ』(赤々舎)を発表した。

http://www.uplink.co.jp/factory/log/003426.php

シノドスレクチャー 05.「デモクラシーを考える―ポスト政権交代政治学」吉田徹
日時 2010年3月7日(日)10時30分〜17時
場所 光文社
定員 40人
費用 9450(税込)
概要:政治学はつかみどころのない学問です。下手をすれば「〜はけしからん」「〜はだめだ」という床屋政談になり、分析を施せば統計やら理論やらに埋没して「高尚」な「政治学−学」になってしまうからです。メディアに露出する「政治学者」と「政治評論家」の区別もつきにくい。
しかしあらゆる学問がそうであったように、政治学プラトンの時代から始まり、それからずっと「政治的なもの」についての探求を続けてきました。その内容は「国家」から「組織」、「集団」から「個人」にまで多岐に渡ります。すなわち、およそ「権力」が存在するところに「政治学」は必ず存在してきたのです。それとともに、政治学も様々な接頭語(「国際」政治学、「比較」政治学」)をとるようになって、これが「対象」の枠を決めます。
もうひとつの政治学の発展の経路として、「価値」と「科学」とのフリクションと対立があります。これは、政治学を私たちが「理想」を追い求める手段と考えるのか、反対に未来の予見可能性のみに専念すべき道具として考えるのかの差異から生じてきています。これによって、政治学は様々な研究アプローチ(手法)に分化してきました。
こうすると、政治学は隣接科学と同じように「対象×手法」から成り立つ学問であることが理解でき、そして政治学とは「権力」をめぐる「規範論(べき論)」と「科学(分析)」との二つが交差する同心円上に位置していることになります。つまり、「床屋政談」だけでもダメならば、「政治学−学」だけでもダメ、その間の往復運動こそが政治学の醍醐味なのです。
レクチャーでは、まず「政治的なもの」をめぐって、これまでの政治学がどのように、何を考えてきたのかについて、とりわけ「デモクラシー」と呼ばれる対象についての具体的な概念とともに先人たちの足跡を辿りながら明らかにしていきたいと思います。そこからグラデーションを描いて、徐々に具体的事象の分析と問題、すなわち日本で起きた「歴史的」な政権交代についての評価をしていき、デモクラシーについての想像力を養っていくことにします。政治において何よりも必要なのは、「想像力」なのですから。

第1部「政治的なもの」をめぐって(10時〜12時30分/95分)
古代から現在まで、プラトンホッブズウェーバー、シュミット等に言及しつつ、現代政治理論までを視野に入れることで、「政治/学」の「外延」を確認する。

第2部「デモクラシーの諸理論とその挑戦」(13時15分〜14時45分/95分)
ポスト冷戦時代の全面化した「デモクラシー」。しかしそれとともに新たなアジェンダが浮上し始めている。日本との比較を念頭に置きつつ、先進デモクラシー国が抱える課題を検討し、それに対応する諸理論を点検する。

第3部「ポスト政権交代時代のデモクラシー」(15時〜16時30分/95分+質疑)
日本のデモクラシーは政権交代と二大政党制を実現したことにで、「特別」であることを止めたのか。とりわけ政党政治論を補助線として、その限界を指摘して「対抗構想」についての想像をめぐらせてみたい。

吉田徹(よしだ・とおる)
1975年生まれ。政治学者。慶応義義塾大学法学部卒、日本貿易振興機構日本学術振興会特別研究員等を経て東京大学総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。現在北海道大学法学研究科准教授(ヨーロッパ政治史)。専門は比較政治学、ヨーロッパ政治、政党政治論。 著書に『二大政党制批判論―もうひとつのデモクラシーへ』(光文社新書、2009)『ミッテラン社会党の転換―社会主義から欧州統合へ』(法政大学出版局、2008)、共著に『政権交代と民主主義』(東京大学出版会、2008)、『政治的エグゼクティヴの比較研究』(早稲田大学出版部、2008)、『アクセス地域研究II先進デモクラシーの再構築』(日本経済評論社、2004)など。

http://synodos.jp/seminar_lecture#05