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9.12萱野稔人講演会・格差社会と改憲

首都圏の講演会です。以下ご案内します。

9.12民権com.講座 「格差社会」と「改憲」を地域で考える

■ 格差と地域、平和

最近、若者のワーキング・プアと並んで、「生活保護」行政の歪みが指摘されている。餓死、孤独死、申請もさせず追い返す「水際作戦」、受給打ち切り件数のノルマ化など、文字通り生存権が脅かされる事態に、全国の法律家などで申請援助や相談窓口を設ける活動が立ち上げられている。

格差社会」の指摘は、「発見しようとしなかった貧困」を表に出すことになった。教育・進学の問題でしばしば語られてきた「階級」の登場とその深刻さが浮き彫りにされる。「コミュニケーションしない地域」は、「利益と権力に向かって他者と対立する地域」に変容した。行政権力の発するシグナル、「有事体制」や「安全・安心」などのセキュリティの信号が「自己への歓待」に聞こえてしまう、のだろうか?

「他者からの安全」という意識が過剰に消費される時、いわば「階級社会化」も不可逆の路程をたどっている。その時、「他者との平和」たとえば憲法9条は生き残れるのだろうか? 必要と認める人々の声は届くのだろうか?  格差拡大の是
正という課題は、卑近で日常的な願いだが、遠大な射程を潜めてもいそうだ。

◆9月12日(水)pm7:00〜9:00 
◆桜ケ丘ヴィータ(関戸公民館・京王線聖蹟桜ヶ丘駅3分)8階 第1学習室
◆主催 民権・多摩 (事務局090-2331-7602)
◆テーマ 「格差社会」と「改憲」を地域で考える
◆参加費 500円
◆講師 萱野稔人さん(津田塾大学准教授)

かやの としひと さん プロフィール
70年生まれ。パリ第10大学大学院哲学科博士課程終了。
現在、津田塾大学国際関係学科准教授。著書に『『国家とはなにか』』(以文社)、『カネと暴力の系譜学 (シリーズ・道徳の系譜)』(河出書房新社)、『権力の読みかた―状況と理論』(青土社)、各紙誌で広い領域について発言を続けている。

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