フランソワ・キュセ講演会「〈フレンチ・セオリー〉の世界的冒険」
Date:2011年11月9日(水)18:00-20:00
Place:東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム1講演者:フランソワ・キュセ(パリ第10大学教授)
司会:桑田光平(東京外国語大学講師/UTCP共同研究員)
講演者プロフィール:
ニューヨークのフランス著作権事務所所長の任ののち,コロンビア大学パリ分校や政治学研究所(パリ)のポストを経て、現在パリ第10大学教授.専門は現代北米思想史,とくにフランスとアメリカ合衆国のあいだの知的交流史.1960-70年代のフランス思想が合衆国の大学に輸入され受容されると同時に変貌を遂げてゆくことになった様を批評理論と人文諸科学の変容の歴史という関心に沿って描き出したFrench Theory : Foucault, Derrida, Deleuze & Cie et les mutations de la vie intellectuelle aux États-Unis (La Découverte, 2003, rééd. , 2005) は現在まで七カ国語以上に翻訳(日本語版は桑田光平他による訳で『フレンチ・セオリー:アメリカにおけるフランス現代思想』として2010年に刊行).主な著書として他にQueer critics : La littérature française déshabillée par ses homo-lecteurs (PUF, 2002), La décennie : Le grand cauchemar des années 1980 (La Découverte, 2006), Contre-Discours de Mai : Ce qu'embaumeurs et fossoyeurs de 68 ne disent pas à ses héritiers (Actes Sud, 2008) など.使用言語:フランス語
入場無料・事前登録不要主催:東京大学GCOE「共生のための国際哲学教育研究センター」(UTCP)
協力:在日フランス大使館,日仏学院
フランソワ・キュセ講演会「〈フレンチ・セオリー〉の世界的冒険」 | Events | University of Tokyo Center for Philosophy
- 作者: スコット A シェーン,谷口功一,中野剛志,柴山桂太
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成長なき時代の「国家」を構想する ―経済政策のオルタナティヴ・ヴィジョン―
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国力とは何か− 経済ナショナリズムを考える
講師名 京都大学准教授 中野 剛志
講座内容
ギリシアやスペインの財政破綻、アメリカ発の世界同時株安など、いたるところで露になっているグローバリゼーションの行き詰まり。長くグローバリズムの名のもと規制緩和や小さな政府を目指して構造改革を進めてきた日本でも、TPP(環太平洋経済連携協定)参加の是非をめぐって議論が起こるなど、今後の方向性をめぐって不透明感が増しています。そんななか、本質的な国の豊かさや国民国家の重要性を説き、ナショナリズムこそが経済発展に欠かせない要素だという「経済ナショナリズム」が注目を集めています。偏見や誤解に満ちているナショナリズムの考え方を正しく捉え直し、日本ではいまだ馴染みのないこの基本概念を整理、解説し、新たな経済的指針を見通します。日時 11/9 水曜 18:30-20:00
受講料(税込み)11月(1回)会員 2,940円 一般 3,570円
テーマ1:3.11以降の芸術活動とその公共性を巡って
11.9 (Wed) 16:00-18:00
表象困難な現実、途方もなく「大きな物語」の出現を前に、私たちは何を語ることができるのか? 3.11がもたらした日常の切断、社会の亀裂や制度的限界 を前に、芸術表現や言論活動が果たすべき責任とは何か? その時、言葉の力、演劇の力は? 震災後のクリエーションの現場と公共政策を横断しながら、再び 芸術の公共性を問い直す。
パネリスト
相馬千秋(F/Tプログラム・ディレクター)ほか
司会
鴻英良(演劇批評家)
テーマ2:アート/ジャーナリズム/アクティビズムの新地平11.9 (Wed) 19:00-21:00
緑の党の創設者でもあるヨーゼフ・ボイスが、社会運動を「社会彫刻」と呼び、アートとして提示してから40年。中東諸国で進むソーシャルメディアを駆使した革命の波、そして現実がフィクションを超えた危機を前に、アート/ジャーナリズム/アクティビズムの境界は無化され、現実を変革する企てとしてあらたな動きを見せ始めている。その先駆者たちの実践から、来るべき表現活動/社会活動の新地平を模索する。
パネリスト
津田大介(ジャーナリスト)
中沢新一(人類学者)
高山 明(演出家)司会
濱野智史(批評家)