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「わかろう」と思わないラカン

「わかろう」と思わないラカン

立教大学兼任講師・哲学者・理論宗教学者 佐々木 中

水曜日・時間 19:00-20:30・回数 全3回 日程 10/14, 11/11, 12/9
受講料 10-12月(3回) 会員 8,820円 一般 10,710円

講座内容
いつもいつも僕らは苦しめられてきたのだった。「わからない」ということに。わからない自分が劣っているような気がして。わかる自分は優れているような気がして。そうだ、ラカンはわからない。だって、彼は「わかってどうする?」ということを問いつづけた思想家だからだ。わかってどうする? ねえ、君はわかってどうしたい? 知識をふりまわして、自分を偉く見せたい? 何か得したい? お金がほしい? それともモテたい? ―そういうことじゃないはず。そういうことを越えたところに「何か」があるはず。勇気が、そして愛が、言葉が。そういうことを一生涯かけて語り続けたラカンのことばを、「わかろう」と思うなんておかしな話なんだ。わからなくてもいい。わかろうと思わない。「わかろうと思わない」ことを学ぶためにこの講座はあるのだ。これは逆説なんかじゃない。こう笑いながら言おう、「わからなくてもいい。知ってどうする。知ったことじゃない!」―そして、その時に、僕たちのラカンは僕らとともに微笑み出すのだ、永遠に、向かって。(講師・記)

講師紹介
佐々木 中(ササキ アタル)
1973年生。東京大学文学部思想文化学科卒業、東京大学大学院人文社会研究系基礎文化研究専攻宗教学宗教史学専門分野博士課程修了。博士(文学)。現在、立教大学、慶応大学、東京医科歯科大学教養部非常勤講師。専攻は哲学、現代思想、理論宗教学。論文に「この執拗な犬ども」、『現代思想・特集ミシェル・フーコー』、青土社、二〇〇九年六月号、「儀礼・身体・法─ミシェル・フーコーの批判から」(『東京大学宗教学年報XXII』)、「宗教の享楽とは何か―ラカンの〈享楽の類型学〉から」(『宗教研究』三五二号)など。翻訳にフェティ・ベンスラマ「冒涜する羊─『イスラームの名における検閲』会議での発言」(『現代思想特集イスラームと世界』、青土社、二〇〇六年五月号)、ピエール・ルジャンドル『ドグマ人類学総説─西洋のドグマ的諸問題』(共訳、平凡社、二〇〇三年)など。

http://www.asahiculture-shinjuku.com/LES/detail.asp?CNO=48513&userflg=0

ワンランク上の小説を書く

講師:岳内 十
日時:10月より第2・3水曜日19:00〜20:30 計12回
会場:青山ブックセンター本店・A空間
受講費用:12回39,690円(受講料:37,800円+設備費1,890円)

【内容】小説を書いたことはある。新人賞にも応募してみたけど…というレベルで迷い悩んでいる人を誰にも共通の“ノウハウ”など学んでも回り道です。まずは40〜100枚の短編を書いてみましょう、この講座で新たに。前大手文芸誌編集長が分析・講評、あなたにとって最適な指導をし、上達を促します。

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電話:03-5485-5513