第4回こまば脳カフェ
「念じて動かす新技術―社会の中のブレイン・マシン・インタフェース」日時:2009年10月13日(火)18:00-19:30
場所:東京大学駒場キャンパス18号館4階オープンスペースゲスト:橋本泰成さん
(慶應義塾大学大学院理工学研究科富田・牛場研究室博士課程)ファシリテーター:礒部太一さん
(東京大学大学院情報学環・学際情報学府修士課程)言語:日本語, 入場無料・カンパ制, 事前登録不要
「脳カフェ」とは?
今日、「脳」に対する社会の関心はますます増しています。一方、脳科学は発展途上にあり、複雑な脳の働きはまだまだ解明段階です。私たちは脳をどこまで理解することができるのでしょうか。また、脳科学に何を期待することができるのでしょうか。このたび、脳に関心を持つ人々が集い、自由に語り合うことのできる場を目指し、「脳カフェ」を開催いたします。定期的に開催し、尽きない話題を語っていく予定です。ぜひお気軽にご参加ください。今回のテーマ:
今回のゲストである橋本さんは、ブレイン・マシン・インタフェース (Brain-Machine Interface; BMI) の研究をされています。BMIとは、脳の活動を読み取り、その状態変化に応じてロボットアームやパソコンなどの外部機器を動かす技術です。また、将来的には、医療応用が期待される分野です。そのようなBMIという技術について、脳科学で得られた最新の知見を交えて話をしていただきます。脳科学と社会の間に生じうる争点をめぐって語り合いましょう。第4回こまば脳カフェ 「念じて動かす新技術―社会の中のブレイン・マシン・インタフェース」 | Events | University of Tokyo Center for Philosophy
「スペクタクル展−共振する都市とアート−」の関連イベント、スペクタクルトーク。
同展の企画委員4人が、週替わりで登場!
各企画委員がゲストを迎え、都市とアートの関係について対談します。10月9日(金)18:00−
湯浅真奈美(ブリティッシュカウンシル アーツ・マネージャー)×松田朋春(スパイラル チーフプランナー)10月13日(火) 18:00−
畠山直哉(写真家)×南後由和(東京大学大学院情報学環 助教)10月17日(土) 18:00−
高橋匡太(アーティスト)×太田浩史(東京大学生産技術研究所講師 建築家)10月24日(土) 18:00−
甲斐賢治(NPO法人 remo 代表)×住友文彦(ヨコハマ国際映像祭2009ディレクター)「スペクタクル展−共振する都市とアート−」
ホームページ:http://www.zounohana.com/event/post_6.html開催場所:象の鼻テラス(〒231-0002 神奈川県横浜市中区海岸通1丁目)
入場無料【展覧会概要】
今、世界には、かつてのパブリックアートのイメージを覆す、大胆かつ斬新なアートワークが数多く誕生しています。圧倒的な非日常の創出によって都市の風景を変質させてしまうアート、匿名の群集や市民のふるまいを作品化したアート、都市とアートを共振させることから生まれたこれらの作品群は、まさに現代都市の新たなスペクタクルと呼ぶことができます。本展は、こうした新しいアートの潮流を、創造都市を標榜する横浜に実現することを視野に入れた、3年間のシリーズ企画です。初回となる本年は、議論の入口として、4人の企画委員が推薦する世界のスペクタクルな事例を紹介するとともに、都市との関わり方を考えるきっかけとして、谷川俊太郎氏による新作詩作品「〈象の鼻〉での24の質問」を展示します。同時にこの作品をプロダクト化し発売します。会期中には関連企画も多様に展開、ピクノポリスヨコハマというピクニックイベントも開催します。
会期:2009年10月1日(木)〜11月3日(火・祝)会期中無休 入場無料
時間:9:00−17:00
会場:象の鼻テラス
〒231-0002 神奈川県横浜市中区海岸通1丁目
主催:象の鼻テラス
協力:ブリティッシュ・カウンシル、株式会社テレビ神奈川、バンタンデザイン研究所
出展アーティスト:谷川俊太郎、東京ピクニッククラブ、他世界の事例(詳細はホームページに掲出します)
企画制作:スパイラル/株式会社ワコールアートセンター
企画委員:太田浩史(東京大学生産技術研究所講師、建築家)
住友文彦(ヨコハマ国際映像祭2009ディレクター)
南後由和(東京大学大学院情報学環 助教)
松田朋春(スパイラル チーフプランナー)
出展協力:Newcastle Gateshead Initiative
会場構成:so+baそのほか、数々の関連イヴェントも行なわれます。詳しくはhttp://www.zounohana.com/event/post_6.htmlをご覧ください。
日本思想研究会「供犠と弁証法――田辺元『種の論理の弁証法』」
Date:2009年10月13日(火)15.00-17.00
Place:東京大学駒場キャンパス101号館2階 研修室 [地図]
日本思想研究会第1回 供犠と弁証法――田辺元『種の論理の弁証法』発表者:西山雄二(UTCP)
本発表では、田辺元(1885-1962年)が1947年に発表した『種の論理の弁証法』をめぐって供犠と共同体の問いを論じる。田辺は1934年以降、種の論理の解明に取り組むことで、自由主義思想の主体たる個人と民族主義的全体主義の基体たる民族の双方を超克しようとした。彼は、類(全体)と個(個体)との間にある中間的集団を種として規定しつつ、種を絶対的媒介として個々の人格主体と普遍的な人類とのダイナミズムを描こうとする。彼はアリストテレスの個体理論、プロティノスの観想理論を退けつつ、種の実践的な役割を強調するのだ。たしかに、田辺の論理においては、個は否定され、種の方が肯定すべき存在とされる。しかし、媒介としての種は普遍と個別を区別しながら統一し、統一しながら区別する絶対的な運動性であり、決して実体化されることはない。その意味で、田辺の言う種は、実体的なナショナリズムと対立するものである。しかし、広義において、彼の種の理論は共同体と供犠の問題を克服し切れてはおらず、本発表ではテクストに即してそのアポリアの所在を解明する。
〈参考文献〉
田辺元「種の論理の弁証法」『田辺元集 近代日本思想体系23』(筑摩書房、1975年)入場無料、事前登録不要
日本思想研究会について
本研究会は、西山雄二(UTCP)、岩崎正太(同)、星野太(東京大学博士課程)、井出健太郎(東京大学修士課程)によって運営される。近代日本の思想家とその基本テクストを毎回取り上げ、その丹念な読解と批判的な注釈を目的とする。運営者には近代日本思想のいわゆる専門家は含まれておらず、それゆえ、研究会はいくぶん入門的な内容をも含むものであり、関心のある方は誰でもその都度参加自由である。月1回のペースで実施される会では、今後、丸山真男、大杉栄、三木清、戸坂潤が取り上げられる予定である。【関連イベント】日本思想研究会「供犠と弁証法——田辺元『種の論理の弁証法』」 | Events | University of Tokyo Center for Philosophy