●混迷の時代を生き抜くための、新たな「知」の羅針盤
●経済学、政治学、教育学、社会学、思想・哲学の俊英が、混沌とした社会の糸を解きほぐす。
●今、日本社会を支えてきた諸制度が根底から揺らいでいます。政治、経済、教育、文化、思想など、あらゆる場面で行き詰まりをみせていますこのような混迷の時代にあるからこそ、しっかりとした「知」が求められていますが、つねに情報があふれ、しかも適正な競争のもとで正しい情報が残るのではなく、メディアで露出度の高い人間が、声高に主張する空疎な意見がまかり通っています。そうした危機的な状況にあって、わたしたちが生きる社会の現状、あるいはその来歴をきちんと理解し、未来への展望を正しく切り開くための「知」を提供することに、本書の使命はあります。【目次】
I 「経済学っぽい考え方」の欠如が日本をダメにする 飯田泰之(経済学)
II ニッポンの民主主義 吉田徹(政治学)
III 教育・労働・家族をめぐる問題 本田由紀(教育学)
IV 日本ならではの「再帰的不安」を乗り越えて 鈴木謙介(社会学)
V 誰もネオリベラリズムを全面否定できない 橋本努(思想・哲学)
- 作者: ライダーデュー,Reidar Due,中山元
- 出版社/メーカー: 新曜社
- 発売日: 2009/05/22
- メディア: 単行本
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◆UTCPワークショップ「西洋中心主義と国民主義―アジア太平洋戦争後の制約」
日時: 2009年5月22日(金) 14:00-17:00
場所: 東京大学駒場キャンパス18号館4階 コラボレーションルーム4講演者:
酒井直樹 (コーネル大学教授)
ハリー・ハルトゥーニアン (ニューヨーク大学教授)司会:中島隆博 (UTCP)
使用言語:英語 入場無料、事前登録不要
UTCP日本思想セミナー「西洋中心主義と国民主義―アジア太平洋戦争後の制約」 | Events | University of Tokyo Center for Philosophy
Crime Against Art #2「社会問題のフレーミング」
<ゲスト>
佐藤仁(東京大学東洋文化研究所准教授)
<モデレーター>
長谷川仁美(ミアカビデオアーカイブ)■美学は語源学的には、感性学から倫理学とともに派生しました。つまり、論理学ではわりきれない学問として、このふたつは同じものです。美術においては倫理がひとつの重要な要素ともいえます。
■前回の「Crime Against Art」では、岡部あおみ先生の示唆に富んだお話を伺いました。その中で、チャールズ・エッシがグローバリゼーション、新自由主義(ネオリベラリズム、の方がわかりやすい、という声もありましたね)をひとつの(Crime Against Artの)元凶と言っていたことから、議論がその辺の民主主義などの話にもなりました、つまり、芸術が民主主義を補強する役割をもつことについてです。
■また、マリア・リンドは現在の創造経済的政策(クリエイティブ・シティという言い方も日本ではよくされます)は芸術を経済の道具としているとはっきり言っていました。
■これらの橋渡しになる論者、経済、民主主義、倫理学を新たな正義の視点から論じたのは、ノーベル経済学賞も受賞し、近年注目も高まるアマルティア・セン博士ではないかと思います。
■そこで、ハーバード大学でセンに師事していらした東京大学東洋文化研究所准教授の佐藤仁先生に、「社会問題のフレーミング」というテーマでお話を伺います。佐藤先生は資源問題をご専門になさっており、資源環境問題を主な題材とする「フレーミング」、つまり「問題の立て方」について熱帯林保全の問題を例に取り上げますが、特定のフレーミングが権力構造を固定化する作用をもつといった政治性の話題が中心になります。以上の話しを導入にして、アマルティア・センの「サイエンスとアート」についても触れたいと思います。《A Crime Against Art》
2007年にARCO Art Fair(スペイン)で開催されたユナイテッドネイションズプラザの偽裁判、いわゆるマドリッド裁判の記録をもとにした映像作品です。1930年代のアンドレ・ブルトンらが行った偽裁判の手法を踏襲し、「新しいブルジョアジー」との癒着、アートの道具化、批評的なアートの媒介の可能性、その他の現代アートの世界におけるトピックのいくつかを劇場的効果をねらいつつ取り扱っています。被告人および脚本はユナイテッドネイションズプラザの Anton VidokleとTirdad Zolgdhar、検察はVasif KortunとChus Martinez 、弁護士はCharles Esche、判事はJan Verwoert 、参考人はMaria LindとAnselm Frankeです。パートごとに現れる印象的なテキストはLiam Gillick.、制作はマニフェスタ7のキュレーターも勤めたHila Pelegが行いました。ユナイテッドネイションズプラザ(unitednationsplaza)
2006年、マニフェスタ6の中止という挫折を経て、アーティストでそのマニフェスタのキュレーターでもあったアントン・ヴィドクルを中心として始まりました。場所はベルリンのスーパーマーケットの裏の建物で、1年間の期間限定で“学校としての展覧会”をテーマに、ハンス・ウルリヒ・オブリストやリクリット・ティラバーニャなどすでに100名以上のアーティストや作家、美術評論家、思想家などとコラボレーションを行っています。活動としては、パーティ,オークション、レクチャー、ディスカッション、レジデンス、展覧会などで、現在もリニューアルされた同じ場所で、「Building」プロジェクトを行っています。コアメンバーとしては、リアム・ギリック、ボリス・グロイス、マーサ・ロスラー、アンセルム・フランケ、ヤン・バーボウト、ティルダッド・ゾルガダほかがいます。
http://unitednationsplaza.org日時:2009年5月22日(金)20:00〜22:00
会場:Otto Mainzheim Gallery(アクセス)
定員:30人(予約制) 参加費:1,000円(1ドリンク付)【 プロフィール 】
佐藤仁|Jin Sato
1968年生まれ。【学歴】東京大学教養学部教養学科文化人類学分科卒業、同大学大学院総合文化研究科修士および博士課程修了(学術博士)。ハーバード大学ケネディ行政学大学院公共政策学修士課程修了。【職歴】イエール大学農村研究プログラム・ポスドク研究員、東京大学大学院新領域創成科学研究科助手・助教授などを経て、2009年4月から東京大学東洋文化研究所准教授。【原体験】院生時代にタイの奥地山岳地帯で1年間、カレンの人々と暮らした。【著書】『稀少資源のポリティクス〜タイ農村にみる開発と環境のはざま』(東京大学出版会、2002年)など。また、留学時に師事したアマルティア・センの『不平等の再検討〜潜在能力と自由〜』(岩波書店、1999)を共訳。【最近の研究テーマ】「資源や環境の支配は、どのようにして人間の支配へと転化するか」。
長谷川仁美|Hitomi Hasegawa
ミアカビデオアーカイブ主宰。スウェーデン国立美術デザイン大学(コンストファック)キュレーターラボ修了、慶応大学大学院美学美術史学専攻アートマネージメント分野修士。美術映像のアーカイブを2006年に設立、運営。また展覧会企画や、美術に関わるシンポジウムの企画などに携わる。企画した主な展覧会:ノーオーディナリー(ストックホルム彫刻美術館)、What's the difference Between..? (クンストビューロ、ウィーン)、呼吸する部屋ーパトリシアピッチニーニ個展(東京都写真美術館)など。
http://www.miaca.org/
CAMP: TALK: 0522
映画館大賞 ベストセレクション
北海道から沖縄まで全国110館が参加!!全国の映画館スタッフが選んだ2008年の究極のベストを豪華ゲストトークつきで一挙アンコール上映!!
映画館大賞とは…
「映画館大賞」は映画館スタッフが選ぶ、初めての映画賞です。日本全国の街角で365人、情熱とこだわりを持って映画をセレクト・上映している映画のソムリエたちが、2008年に封切られた800本あまりの作品の中から、洋画/邦画、メジャー/インディペンデント、自館での上映の有無の区別なく、純粋に「映画ファンにスクリーンで観てもらいたい」作品を選びました。今回映画館大賞ベストセレクションと題し、受賞作の中からセレクトされた2008年を代表する作品を、豪華ゲストのトークつきでスクリーンで上映いたします。第1位『ダークナイト』
上映日:5月22日(金) トークゲスト:柳下毅一郎(特殊翻訳家)
配給:ワーナー・ブラザーズ映画/アメリカ/152分
監督:クリストファー・ノーラン/出演:クリスチャン・ベール、マイケル・ケイン、ヒース・レジャー、ゲイリー・オールドマン、アーロン・エッカート
2008年全世界最大の映画。縦に転倒するトレーラーも文句なしにスゴいが、冒頭の銀行強盗シーンでジョーカーが操る極めてクールなサブマシンガン、警察隊とのカーチェイス中にぶっ放されるロケットランチャー、燃える!要素満載の「バットマン」シリーズ最高傑作。第2位
『ぐるりのこと。』
上映日:5月23日(土) トークゲスト:リリー・フランキー(主演)
配給:ビターズ・エンド/日本/140分
監督:橋口亮輔/出演:木村多江、リリー・フランキー、倍賞美津子、寺島進、安藤玉恵、八嶋智人、寺田農、柄本明
あるカップルが再生へと向かっていく10年間を二人に寄り添うようにゆっくりと描いていく。それと並行して、法廷画家として90年代から2000年代へと到る激動の日本の社会事件を描写していく、リリー・フランキーの淡々としたまなざしが美しい。特別部門 蘇る名画
『愛人』
上映日:5月24日(日) トークゲスト:未定
配給:東宝/1953年/日本/87分
監督:市川昆/出演:有馬稲子、岡田茉莉子、越路吹雪、菅井一郎、三國連太郎ほか
高原のロッジへ避暑に訪れていた二家族の出会いから幕を開ける、爽やかで洗練された恋愛ドラマ。原作は森本薫の戯曲「華々しき家族」。「新感覚派的な演出をやった」と監督自身が語る最高のソフィストケートされた人気の高い一篇。第5位
『トウキョウソナタ』
上映日:5月25日(月) トークゲスト:黒沢清監督
配給:ピックス/日本・オランダ・香港/119分
監督:黒沢清/出演:香川照之、小泉今日子、小柳友、井之脇海、井川遥、津田寛治、役所広司
黒沢清監督新境地のまさに今観られるべき家族のドラマ。どこからともなく集まって、どこかへ消えていく失業者の群れ。盗んだプジョー207CCで役所広司と小泉今日子が迷い込む、真夜中に波が煌煌と輝く海岸はいったいどこなんだろう。第6位
『イントゥ・ザ・ワイルド』
上映日:5月27日(水) トークゲスト:若木信吾(写真家)
配給:スタイルジャム/配給協力:ピックス/アメリカ/148分
監督:ショーン・ペン/出演:エミール・ハーシュ、ハル・ホルブルック、キャサリン・キーナー、ウィリアム・ハート、ヴィンス・ボーン
ショーン・ペンが10年もの歳月をかけて、全米ベストセラー『荒野へ』を映画化した渾身の一作。アトランタからアラスカに至るまでの旅路の、北米の圧倒的な自然が観るものの心を震わせる。軟弱な自分探しとは全く異なる、強烈な自分ぶっ壊しの旅。特別部門 あの人の1本 みうらじゅん氏選出作品
『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』
上映日:5月28日(木) トークゲスト:未定
配給:東北新社/アメリカ/122分
監督:マーティン・スコセッシ/出演:ザ・ローリング・ストーンズ、クリスティーナ・アギレラ、バディ・ガイ、ジャック・ホワイト
ニューヨークのビーコンシアターで行われたライブ・ドキュメント。18台以上のカメラが実際のライブではあり得ない親密な距離でストーンズを捉える。本編冒頭とエンディングにスコセッシがまさに監督自身として登場するところも見逃せない。第4位
『歩いても 歩いても』
上映日:5月29日(金) トークゲスト:是枝裕和監督
配給:シネカノン/日本/114分
監督:是枝裕和/出演:阿部寛、夏川結衣、YOU、高橋和也、田中猜拭⊆稃擺�咫�凝痛�コ
夏の終わり、長男15回目の命日に横山家の家族が集まる。舞台となる海を見下ろす高台の一軒家の、質感まで伝わってくる美術の細部が素晴らしい。大根のきんぴら、豚の角煮、とうもろこしのかきあげなど、とにかく料理がめっちゃ美味そう。■上映スケジュール
5月22日(金) 『ダークナイト』 上映前トーク ゲスト:柳下毅一郎さん(特殊翻訳家)(終了予定23:55)
5月23日(土) 『ぐるりのこと。』 上映前トーク ゲスト:リリー・フランキーさん(主演)(終了予定23:50)
5月24日(日) 『愛人』 上映前トーク ゲスト:未定 (終了予定23:00)
5月25日(月) 『トウキョウソナタ』 上映前トーク ゲスト:黒沢清監督 (終了予定23:30)
5月27日(水) 『イントゥ・ザ・ワイルド』 上映前トーク ゲスト:若木信吾さん(写真家)(終了予定23:55)
5月28日(木) 『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』 上映前トーク ゲスト:未定(終了予定23:25)
5月29日(金) 『歩いても 歩いても』 上映前トーク ゲスト:是枝裕和監督 (終了予定23:00)
*5月26日(火)は休映主催:映画館大賞実行委員会
Supported by シネミライ
イラスト:花くまゆうさく【入場料金】
1300円均一劇場:ユーロスペース2
期間:2009/05/22-2009/05/29
http://www.eurospace.co.jp/detail.html?no=207
Title:UTCPワークショップ「ロスコ的経験――注意 拡散 時間性」
Date:2009年5月22日(金)18:00–20:00
Place:東京大学駒場キャンパス10号館301会議室[地図]
〈内容〉
戦後アメリカを代表する画家マーク・ロスコ(1903–70)。茫洋とした色面からなる大画面を特徴とする彼の作品は世界中で高い人気を博しており、現在、川村記念美術館(千葉県佐倉市)でも、50年代末に制作された連作〈シーグラム壁画〉を核とする展覧会「マーク・ロスコ 瞑想する絵画」を開催中です(6月7日まで)。この展覧会に呼応する形で、気鋭の美術史家・美術評論家三名をお迎えし、ロスコ作品が生成する絵画的経験の諸相、その歴史的意味を探ります。イメージを多用した視覚的なプレゼンテーションを行いますが、あらかじめ上記の展覧会をご覧いただければ、いっそう理解が深まるはずです。なおこのワークショップは本年度発足するUTCP中期教育プログラム「イメージ研究の再構築」のプレイベントとしておこなわれます。
〈講師〉
林道郎(はやし・みちお)
1959年生まれ。西洋美術史、美術批評。上智大学教授。主な著作=『絵画は二度死ぬ、あるいは死なない』(全7巻、1–6巻発売中、ART TRACE)、『ゲルハルト・リヒター』(共著、淡交社)、「絵画と空間――ロスコ・チャペルの経験」(『マーク・ロスコ』、淡交社)など。訳書=エミール・ディ・アントニオ+ミッチ・タックマン『現代美術は語る――ニューヨーク・1940–1970』(青土社)など。田中正之(たなか・まさゆき)
1963年生まれ。西洋近現代美術史。武蔵野美術大学准教授。国立西洋美術館主任研究員 (1996–2007年)を経て現職。00年「ピカソ 子供の世界」展、04年「マティス」展、07年「ムンク」展などを組織。主な論文=「マン・レイにおける女性の目の表現と『不気味なもの』」『美学』第50巻第3号(美学会)、「アリアドネー・ポーズとウォルプタス」『西洋美術研究』5号(三元社)など。加治屋健司(かじや・けんじ)
1971年生まれ。アメリカを中心とした近現代美術史、美術批評史。広島市立大学准教授。主な論文=「プレもの派としての高松次郎」(『Daiwa Press Viewing Room』8)、「『対幻想』としてのカラー・フィールド」(『マーク・ロスコ』、淡交社)など。訳書=イヴ=アラン・ボワ、ロザリンド・クラウス『アンフォルム 無形なものの事典』(高桑和己、近藤学と共訳、月曜社、近刊)。〈司会〉
近藤 学(こんどう・がく)
1972年生まれ。西洋近現代美術史。UTCP特任研究員。主な論文=「絵画の危機、彫刻の優位――1940年代末のクレメント・グリンバーグ」『西洋美術研究』7号(三元社)など。〈参考文献〉
『マーク・ロスコ』企画・監修/川村記念美術館、淡交社、2009年。
※上記回顧展カタログ。林道郎さん、加治屋健司さんの論考を収録。
『ロスコ 芸術家のリアリティ』クリストファー・ロスコ編/中林和雄訳、みすず書房、2009年。
※ロスコ自身の著作を集めた一冊。使用言語:日本語 入場無料、事前登録不要
UTCPワークショップ「ロスコ的経験——注意 拡散 時間性」 | Events | University of Tokyo Center for Philosophy
5月22日(金)19:00〜21:00
香山リカの「ハッピー孤独死マニュアル」第5弾〜孤独死の沙汰も金次第!?
■講師 NP少額短期保険株式会社代表 倉田琢自
■コーディネーター 香山リカ
■主催 フォーラム神保町【定員】30名
【会場】渋谷区神宮前1-8-24 OZ原宿ビル2F-A マヌエラカフェ TEL:03-3401-2091 Manuela-cafe
【アクセス】 東京メトロ千代田線、副都心線「明治神宮前駅」5番出口より徒歩5分
JR「原宿駅」竹下口より徒歩5分明治通り沿い竹下口から竹下通りに入り、左にある最初の路地を曲がり、つきあたりのビル2階です。
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