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正太郎とJ・J

NEAT2007-06-29

わが家の夕めし (講談社文庫)』を読む。比較的若い時期のエッセイが収録されているので後年の完成された「池波正太郎」像とは違った面(レナウンイェイェ娘などのテレビCMについての記述ばかりでなく)が感じられて意外に思われる読者もいるかもしれないが三島由紀夫主演で峠の茶屋を舞台に敵討ちものの映画を撮ったらどうかなどと面白いことが書いてある。

今日はIGFの初興行日。先日も言及した『1976年のアントニオ猪木』、『Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2007年 7/19号 [雑誌]』はいろいろな意味で面白かったが、たまたま下記のようなブログをみつけた。

サップを批判する前に凡戦が増えたK1は危機感を持つべきではないか

「日本のキックボクシングはなくなったが、K1と言う形で復活したよなものかもしれないが、これでは、全ての試合が猪木ーアリ戦のような凡戦になる危険性もあるだろう。

ちなみに最近あの試合の再評価が高いが一体どういうことなのか、自分ではよくわからない。だいたい一つの試合であれだけ足にダメージを与えるあるいは負うというのは負担が大きすぎて決していいことではない。ぜんぜん話は変わるがあの試合のことを植草甚一が日記に書いていて面白かった。」

http://www.plus-blog.sportsnavi.com/akio/daily/20070629

一体どこでどんなことを書いているのか気になるところ。他の著名人がどういう風に評しているかを集めたら結構興味深いものができるかもしれない。

そういえばJ・Jのお通夜で淀川長治池波正太郎種村季弘もいたのだったか?)等、昔からの知り合いがあつまっての帰り「植草さんは何で晩年若い子にあんなに人気がでたんだろう?」という話になり、みんなが「さぁ」と首を捻ったという話を思い出した。(もちろん古い『エクスワィア』かなにかを読んで知っているだけです、為念。)