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哲学の夕べ −客体・物・身体−

紛争状況下における/のフィールドワーク:人類学・地域研究の現場から 

今回の第12回のコロキアムはAA研基幹研究「人類学におけるミクロ‐マクロ系の連関」との共催により「紛争状況下における/のフィールドワーク:人類学・地域研究の現場から」と題して、広義の紛争状況下において、ないしは紛争状況(ポスト・コンフリクト状況を含む)自体をテーマとして現地調査を実施しているフィールド研究者の方をお招きして開催する予定です。紛争地での調査経験を有するフィールドワーカーからの具体的な現場からの報告をもとに、紛争状況下における現地調査の抱える各種の方法論的・理論的な困難や課題、あるいは逆にそこから見えてくる可能性や展望などについて密度の濃い議論を行っていくことを予定しています。

■プログラム
日時:2013年5月31日(金)15:00-19:00
場所:東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所(AA研)
   3階マルチメディアセミナー室(306号室)
  (〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1)

15:00-15:10 趣旨説明:床呂 郁哉(AA研)
15:10-15:50 湖中 真哉(静岡県立大学
 「やるせない紛争調査─東アフリカ牧畜民のフィールドワークから」(仮題)
15:50-16:30 錦田 愛子(AA研)
 「パレスチナイスラエルにおける研究と政治―紛争下のフィールドワークとポジショナリティ」
(10分休憩)
16:40-17:20 藤井 真一(大阪大学大学院)
 「After the Fact―ソロモン諸島の「民族紛争」を事後的に調査・再構成する歴史人類学の展望と課題」
17:20-19:00 質疑応答

*参加自由(登録不要)、参加費無料です。

主催:フィールドサイエンス研究企画センター(FSC
共催:基幹研究「人類学におけるミクロ‐マクロ系の連関」


http://coe.aa.tufs.ac.jp/kikanjinrui/2013/05/12/

哲学の夕べ
−客体・物・身体−

5月31日(金)|15:00〜23:30
入場無料/飲食有料|フランス語/日本語・通訳付

アンスティチュ・フランセ東京は、哲学をめぐる新しいイベント、『哲学の夕べ』を開催します。記念すべき第一回は、様々な角度から哲学にアプローチします。旅するスーツケース、消費社会を諷するブティック、再生する自然モルテ、脱線してゆく対話など、多彩なモチーフを通して「哲学」する一夜。パフォーマンス、朗読会、コンサート、上映会など、様々なジャンルの企画が盛りだくさんの催しです。この新感覚の一夜で、「哲学」を(再)発見しましょう!

●開催日:2013年5月31日(金)
●開催時間:15時〜23時半
●会場:アンスティチュ・フランセ東京
●料金:無料(飲食有料)/予約不要

●15:00〜18:15|映画上映&対談 『Dieu sait quoi(神のみぞ知る)』(ジャン=ダニエル・ポレ/1994年/96分)
会場:エスパス・イマージュ

ジャン=ダニエル・ポレ監督の作品上映と、廣瀬純×ディディエ・フランクによる対談を行います。
※対談は上映後17時頃より(使用言語:フランス語/同時通訳付)

©Jean-Daniel Pollet

○作品解説
ジャン=ダニエル・ポレは取るに足らない物をフィルムに収める。瓶や小石を、あるいは詩人フランシス・ポンジュの写真が飾られている、南仏にある家の室内を。ギリシャなどで撮影されたポレ自身の古い映画が映し出されているテレビの画面を。フランシス・ポンジュの詩を朗読するマイケル・ロンズデールの声が流れる。


○プロフィール
ジャン=ダニエル・ポレ / Jean-Daniel Pollet
フランスの映画監督・脚本家。エリック・ロメールジャン=リュック・ゴダールらと製作したオムニバス映画『パリところどころ』の第一話「サンドニ街」によって知られる。


廣瀬純 / Jun Fujita Hirose
1971年、東京生まれ。映画批評、現代思想龍谷大学経営学部准教授。アンスティチュ・フランセ東京にて映画の授業を担当。著書に『絶望論』(月曜社2013年)、『蜂起とともに愛がはじまる』(河出書房新社2012年)、『シネキャピタル』(洛北出版2009年)、『闘争のアサンブレア』(月曜社2009年、Colectivo Situacionesとの共著)、『闘争の最小回路』(人文書院2006年)、『美味しい料理の哲学』(河出書房新社2005年)などがある。

ディディエ・フランク / Didier Franck
1947年生まれ、フランスの哲学者。パリ第10大学教授。高等師範学校でも教鞭を執る。ミニュイ社から刊行されている学術誌とコレクション『Philosophie』の創始者。ドイツ現代哲学史を専門とし、主にニーチェフッサールハイデッガーに関する著書を持つ。

●18:00〜20:00|オリヴィエ・マセによる哲学のアトリエ:「物」をめぐって
会場:メディアテーク(使用言語:フランス語/通訳なし)

©Olivier Massé

杖、または箸、ペン、あるいはフォーク。我々は「物」を介して世界との繋がりを持つ。もしかすると世界が我々を、「物」を介して捕らえているのだろうか。
その「物」が原始的であっても、洗練されていても、「物」の持つ意味について疑問を抱くことはほとんどありません。皆さんと対話しながら、こうした思考する時間を共有するアトリエです。

○プロフィール
オリヴィエ・マセ / Olivier Massé
パリ第1大学の博士課程で哲学を専攻後、比較文化に興味を持つ。現在は外国語教育を専門とし、かつてアンスティチュ・フランセ東京にて哲学の授業を担当。


●18:30〜18:50|パフォーマンス:『ジャパニーズ・スーツケース』
会場:中庭
ゲストにシンガーソングライターのタテタカコを迎えます。

●19:00〜20:00|星野太による講演会「生成と消滅の秩序――事物の生について」
会場:エスパス・イマージュ(使用言語:日本語/通訳なし/フランス語の解説をお配りします)

©Futoshi Hoshino

芸術作品を含めた広義の「事物」には、それぞれに固有の生成と消滅の秩序が存在する。この講演では、ジョージ・クブラーの『時のかたち』(1962)に代表される〈事物の時間性をめぐる考察〉と、ボリス・グロイスの『芸術のトポロジー』(2003)に代表される〈生政治時代の芸術をめぐる考察〉が批判的に再考されることになるだろう。

○プロフィール
星野太 / Futoshi Hoshino
1983年生まれ。専攻は美学、表象文化論東京大学大学院総合文化研究科附属・共生のための国際哲学研究センター(UTCP)特任助教。共著に『人文学と制度』(西山雄二編、未來社、2013年)など。その他、現代美術に関わる著作として、『奥村雄樹――ジュン・ヤン』(単著、美学出版、2013年)、『拡張される網膜』(編著、BAMBA BOOKS、2012年)などがある。

●19:00〜20:00|ライブ・ドローイング:藤田龍平『I meet heart in drawing』
会場:屋外

©Ryuhei Fujita

地面に絵を描こう、ライバルはナスカの地上絵です。友達はラクガキ小僧です。先生は畑のお百姓さんです。トンビの引く曲線に嫉妬します。文字はバラバラにしてやる。芝生が伸びる頃ですね、アスファルトは熱いかな?雨が降っても楽しもう。
人が描いてきた様々な文様を眺めては、ワタシの身体の危機を感じている。植物や動物や昆虫、水や雲の流れ、炎や星の輝き。野良仕事や、水汲み、雑巾掛けに、ハタキガケ、そういったモノコトと解離した生活を「不幸」と思いたい。下手をしたら、思わない。恐ろしい。


○プロフィール
藤田龍平 / Ryuhei Fujita
美術作家。1979年、京都生まれ。横須賀在住。東京藝術大学先端芸術表現科学部卒業。2010年、初めての個展「絵をかざるのでの心」を開催。 同年、昭和8年から74年間に渡り、日本のジャズ界に多大な影響を与えたジャズ喫茶「ちぐさ」の再現プロジェクト、「野毛にちぐさがあった」の工作を担当。その他、2012年、韓国のカヤゴ (韓国伝統琴) 演奏家、ハン・テラのリサイタル公演に参加し、パフォーマンスを行うなど、ジャンルを超えた活動を行うアーティスト。


●20:00〜20:30|ライブ:クリストフ・シャルル 『Sculpture musicale』

©Christophe Charles

晩年、ジョン・ケージがドローン(持続音)を好み、マルセル・デュシャンの『Sculpture Musicale』をしばしば参照していました。1913年頃、デュシャンは音楽が時間芸術ではなく空間芸術だと考え、『Sculpture Musicale = 音楽的彫刻』という作品を提案しています。「様々な音が様々な箇所から流れ、音響的彫刻を形成し、残存する」という内容です。

○プロフィール
クリストフ・シャルル / Christophe Charles
1964年フランス生まれ。1996年、筑波大学大学院芸術学研究科博士課程修了。2000年より武蔵野美 術大学映像学科准教授。2011年より教授。環 境芸術学会理事。メディアアートを専門に、現代芸術における理論的・歴史 的な研究を行いながら、内外空間を問わずインスタレーション及びコンサー トを行い、それぞれの要素のバランス、独立性及び相互浸透を追求している。

●20:30〜21:30|対談:ベンジャマン・エフラティ 「物のいのち」をめぐる対談
会場:エスパス・イマージュ

©Benjamin Efrati

哲学のための実験的な演習の場として、ベンジャマン・エフラティが「物」をめぐる公演を行います。「物」にはかたちがありますが、はたして思考しているのでしょうか? 我々が日常的に使用している「言語」だけでは言い表すことができない、哲学的思考や表現を模索してゆきます。言語以外にどんな媒体を用いて哲学的思考を形象化するのでしょうか。

○プロフィール
ベンジャマン・エフラティ / Benjamin Efrati
1985年生まれ。哲学修士号を取得後、パリのエコール・デ・ボザールで学ぶ。パフォーマンスをインターネット上で公開するアーティスト。テレビ局ARTEのサイト、ARTE Creativeで公開された『Young marble giants』、パリ造幣局美術館にて制作された『De l’économie poëtique à la significatogénèse』など。

●21:30〜22:00|パフォーマンス:『ジャパニーズ・スーツケース』
会場:ホール
ゲストにシンガーソングライターのタテタカコを迎えます。

●22:00〜23:00|ライブ:リシャール・ピナス×MERZBOW スペシャルライブ
会場:ラ・ブラスリー
※予約不要/ワンドリンク制

●5/31〜6/22|インスタレーション:西原尚 『ピアノの日常生活』
展示:中庭

©Nao Nishihara

ピアノは物なので、人間が働きかけなければ音楽を奏でることはできない。しかし、ピアノが本来持っているポエジーを人間は知っているのだろうか。この展示では、ピアノの本来持ち合わせている振動を解放する。

○プロフィール
西原尚 / Nao Nishihara
1976年生まれ。1998年東京外国語大学中途退学。2009年東京藝術大学音楽環境創造科卒業。2011年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程先端芸術表現専攻修了。音を頼りに歩を進めながら、音の研究、音の美術、録音、音楽制作、楽器制作、翻訳などの活動を続ける。個展:「音の杖」(2011、explosion tokyo)、「under35 gallery」(2011、横浜トリエンナーレ特別連携企画<新・港村>)、グループ展:「アートと音楽/共感覚実験劇場」(2013、東京芸術大学美術館)、「Unknownシリーズ」(2011~2012、東京)など。また、『サウンドアート』(フィルムアート社/2010)を木幡和枝、荏開津広と共訳。

●5/31|西原尚&藤田龍平によるインスタレーション
展示:螺旋階段


●5/31〜6/22|インスタレーション:小牧栞奈 『グノシエンヌNo.1』
展示:ギャラリー

©Kanna Komaki

サティの同名の楽曲をアナリーゼ(楽曲分析)し、曲を構成する要素を目に見えるオブジェに置き換えて一つの装置として展開したインスタレーション

○プロフィール
小牧栞奈 / Kanna Komaki
1990年京都府出身。IAMAS(岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー)、武蔵野美術大学卒業。からだと思考と宇宙に共通する「かたち」を主なテーマに、映像やメディアアートの分野で作品を発表している。

インスタレーション:Usual Objects – ZEVS
会場:ホール

©ZEVS

○プロフィール
ZEVS
フランスを代表するストリートアーティストの一人。「ゼウス」の名は、轢かれそうになった電車の名前が由来。90年代初めにパリで活動を始め、90年代後半には、AndréやINVADERなどと共にフランスのストリートアートのパイオニアの一人となる。「ボミング」という独自のスタイルで、有名ブランドや企業の広告やビルボードを手がける。
協力:The Container ギャラリー


○主催: アンスティチュ・フランセ東京
○協力: 武蔵野美術大学/The Container/おちゃらか/全日本空輸株式会社


アンスティチュ・フランセ東京
〒 162-8415
東京都新宿区市谷船河原町15

http://www.institutfrancais.jp/tokyo/events-manager/nuitphilo/

仲俣暁生×白井聡トークショー「『戦後』を続かせないために――『3.11後』のアイデンティティ


前売/2000円(1drink付き)◆==ゲンロン友の会/学生証提示で1500円に!==◆



詳細
当日券は2500円 (1drink付き)です。ゲンロン友の会または学生証のご提示で2000円になります。


登壇者・白井聡が今年3月に上梓した新刊『永続敗戦論』は、戦後日本を「敗戦の否認」という観点から捉え直し、3.11を機に敗戦の事実と向き合う必要を訴えた。



同じく登壇する仲俣暁生は、メルマガ「ゲンロンサマリーズ」に寄稿した同書の書評の中で、一定の賛意を示しながらも、「必ずしもすべての認識を同じくしない」とする。『極西文学論』などの著書のある仲俣は、「アメリカと日本」をどう見るのか。そして、3.11後の日本で敗戦の記憶を呼び覚まし、新しい自己像を描いて未来に立ち向かうことは、どのようにして可能になるのか。


白井は社会思想・政治学、仲俣は文学と、違った領域を専門とする両者が、対話の可能性を探る。



登壇者プロフィール


仲俣暁生(なかまた・あきお)

1964年生まれ。東京都出身。フリー編集者、文筆家。『WIRED日本版』、『季刊・本とコンピュータ』などの編集者を経て、現在はウェブサイト『マガジン航』編集人(発行:ボイジャー)。このほか『文化系トークラジオLife』のサブパーソナリティなども務める。著作に『再起動せよと雑誌はいう』(京阪神エルマガジン社)、編著『ブックビジネス2.0』(実業之日本社)、『編集進化論』(フィルムアート社)など多数。

Twitterアカウント:@solar1964


白井聡(しらい・さとし)


1977年、東京都生まれ。文化学園大学服装学部助教早稲田大学政治経済学部政治学科卒。一橋大学大学院社会学研究科博士課程、単位修得退学博士(社会学)。

主に、近現代の政治思想を研究。2007年5月に講談社選書メチエより『未完のレーニン〈力〉の思想を読む』を上梓。同書では、ロシア革命の指導者レーニンの革命思想をテクスト内在的な読解によって分析し、フロイト等同時代の新思潮とも相通ずる「〈力〉の思想家」としての新たなレーニンの像を提示した。


【注意事項】

・コンビニ/ATMでのお支払いは 【 原則返金を受け付けられません。 】 ご注意ください。

・当日、ゲンロン友の会会員証または学生書提示で500円キャッシュバックいたします(併用不可、学生証は国立公立学校または学校法人が発行したもの)。

・チケット料金は税込価格です。

・開場は開演1時間前の18時となります。

・講演・イベントの無断録画・録音はご遠慮ください。

日時
2013/05/31 (金)
19:00 - 21:00JST
会場
ゲンロンカフェ
チケット


前売分 1drink付 ※当日、友の会会員証/学生証提示で500円キャッシュバック

\2,500


販売期限: 2013/05/31 13:00:00

※コンビニ / ATM でのお支払いは、販売期限の 5 日前に締め切られます。

会場住所
東京都品川区西五反田1-11-9 司ビル6F


仲俣暁生×白井聡トークショー「『戦後』を続かせないために――『3.11後』のアイデンティティ」 | Peatix

5/31 (金)19:00 - 21:00仲俣暁生×白井聡「『戦後』を続かせないために――『3.11後』のアイデンティティ」五反田ゲンロンカフェ http://ptix.co/10VuqAQ