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我々は後ずさりしながら未来に入っていく

フクシマ以後 エネルギー・通貨・主権

フクシマ以後 エネルギー・通貨・主権

フクシマ以後 エネルギー・通貨・主権

関 曠野 著 
201109刊/四六判/278頁
C0010 定価2310 円(本体2200 円)
ISBN978-4-7917-6622-2

我々は後ずさりしながら未来に入っていく
国家観・経済体制から資源・環境問題まで、大震災・原発事故のあと一挙に露呈した日本固有のシステムの欠陥と矛盾の数々――。復興・再生に求められる真の思想とは何か。その核心に大胆かつ原理的に迫る、待望の現代文明論。

【目次】

1  原発
原発破局に直面して
ヒロシマからフクシマへ

2  歴史
政党制度はまだ生きているのか
我々はどこに回帰するのか
皇太子が言ったこと ―― 一つの注釈
皇室・自衛隊憲法

3  世界経済
TPP考
自由貿易」 とアメリカン・システムの終焉
日本の内なる問題としての TPP

4  国家
近代租税国家の欺瞞
ベーシック・インカムをめぐる本当に困難なこと
経済のデモクラシーへ

5  小品
写真の力
ルソー 『人間不平等起源論』 を読む

あとがき
初出誌一覧


[著者] 関曠野(せき・ひろの)
1944年東京生まれ。早稲田大学文学部を卒業後、共同通信社に入社し名古屋支社、国際局海外部などをへて1980年からフリーランスの文筆業。思想史、経済などの分野で論文、エッセーを発表して現在に至る。ルソー論 「ジャン=ジャックのための弁明」 を執筆中。
著書に、『プラトンと資本主義』(北斗出版、現在ははる書房が委託管理)、『ハムレットの方へ』(同前)、『民族とは何か』(講談社現代新書)など。訳書に、ヒレア・ベロック 『奴隷の国家』(太田出版)。


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