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世はいかにして昭和から平成になりしか

2010/10/12 上智大シンポ「キラめく街、追い出される人々」;四谷・上智

上智大シンポ「キラめく街、追い出される人々」


<緊急企画>
キラめく街、追い出される人々
   ―テーマパーク化される都市の公共性―

―宮下公園・行政代執行、墨田区「資源ごみ持ち去り禁止条例」から公共空間を
問いなおす―

【日 時】10月12日(火)17時30分〜19時30分
【場 所】上智大学中央図書館9階 L―921室
【参加費】無料(事前登録不要)

ゲスト:
五野井郁夫 氏 (立教大学法学部)
戸叶トシ夫 氏 (山谷労働者福祉会館活動委員会)
鶴見済 氏(「完全自殺マニュアル」など、ベストセラー作家)
コメンテーター:
Love Kindstrand氏 (上智大学グローバル・スタディーズ研究科)
司会:
高島亮(上智大学グローバル・コンサーン研究所所員)

 今秋の東京は、貧困や差別のない社会の実現を目指す人々にとり、見てみぬふ
りのできない出来事ではじまりました。まず、9月24日にはナイキ化計画をめぐ
り、行政及び企業と反対派の対立が続いていた渋谷区、宮下公園において行政代
執行が行われました。これにより、公園内に暮らしていた野宿者らが強制的に排
除されています。そして、墨田区では資源ごみの持ち去りを禁止し、罰金を科す
条例改定が行われ、10月1日に施行されました。東京スカイツリーの建設が脚光
を浴びる一方で、アルミ缶や古紙の回収で日々の糧をえてきた野宿者らが、貴重
な収入源を失い、その生存さえ脅かされようとしています。
 とりわけ宮下公園における対立はマスコミ等でも注目されていますが、こうし
た都市計画による野宿者の排除や、都市を生活の場とする市民、消費者の選別
(いわゆるジェントリフィケーション)は、決して一部の特殊な地域の、特殊な
人々の間で起こっている問題ではありません。不安定雇用が拡大し、ワーキング
プアや失業者が増加する現状と裏腹の商業スペースの拡大は、現在の日本社会が
抱える大きな課題の一つです。
 「公共」空間における利用者の選別は、もっとも貧しい人々を社会から締め出
し、不可視にすることで、格差を生み出す社会構造の存在そのものを覆い隠そう
としているのではないでしょうか。これは、多様な生のあり方を否定し、自己責
任論の論調を助長することにもつながります。
 グローバル・コンサーン研究所は、昨年度までの社会正義研究所時代から、貧
困や社会的排除の問題を、野宿者や活動家、研究者たちと協働してとりあげてき
ました。今回、宮下公園やスカイツリーへの注目が高まっているなかで、緊急企
画として本企画を開催することで、「公共」とはなにか、捉えなおす機会を持ち
たいと考えています。

主催:上智大学グローバル・コンサーン研究所
千代田区紀尾井町7−1
(03)‐3238-3023
i-glocon(at)sophia.ac.jp

http://bit.ly/9ropwk

10月12日(火)18:30〜19:30

「反逆の作法」
■講師 若松孝二(映画監督)+宮崎学
■主催 毎日新聞福家書店
■協力 フォーラム神保町・現代深層研究会
■会場 コルトンホール(千葉県市川市鬼高1-1-1ニッケルコルトンプラザ2F)
■資料代 \1,890

http://www.forum-j.com/contacta.html

東京工業大学 世界文明センター

【入場無料】【申込み不要】

■10月12日(火)19:00-20:30 講演「ドストエフスキーと現代」
講師:亀山郁夫東京外国語大学長)
会場:大岡山キャンパス西9号館2階ディジタル多目的ホール
 
http://www.cswc.jp/lecture/lecture.php?id=122

『世はいかにして昭和から平成になりしか』(白水社)刊行記念
中島岳志雨宮処凛能町みね子・清岡智比古トークイベント

日時:2010年10月12日(火)19:30〜(開場19:00〜)
会場:青山ブックセンター本店内・カルチャーサロン青山
定員:100名様
入場料:800円(税込)
参加方法:2010年9月8日(水)10:00より
[1] ABCオンラインストアにてWEBチケット販売いたします。
[2] 本店店頭にてチケット引換券を販売。
※入場チケットは、イベント当日受付にてお渡しします。
※当日の入場は、先着順・自由席となります。
※電話予約は行っておりません。
お問い合わせ電話:
青山ブックセンター本店 03-5485-5511
受付時間: 10:00〜22:00
※受付時間は、お問い合わせ店舗の営業時間内となります。御注意ください。
<イベント内容>
昭和から平成へ向かう時期、それまで想像もしなかった現象が次々 に起こりました。冷戦の終結、バブルの崩壊、労働市場の自由化……。 その中で青春期を過ごした者たちには「生きづらさ」がまといつき、たしかに、何かが終わったはずなのに、私たちはいまだその途上を生きています。中島岳志雨宮処凛能町みね子・清岡智比古という 「今」を代表する四人の表現者の方々に、そんな時代の輪郭を、社会や政治の分析ではなくきわめて私的な体験からリアルに語っていただきます。
<プロフィール>

中島岳志(なかじま たけし) 
1975年大阪府生まれ。北海道大学准教授。
著書 に『中村屋のボース』『パール判事』など。

雨宮処凛(あまみや かりん)
1975年北海道生まれ。作家・活動家。反貧困 ネットワーク副代表。
著書に『反撃カルチャー』『生きさせろ!』など。

能町みね子(のうまち みねこ)
1979年茨城県生まれ。文筆業。
著書に『お家賃ですけど』『くすぶれ! モテない系』など。

清岡智比古(きよおか ともひこ)
1958年東京都生まれ。フランス語・フランス文学専攻。明治大学理工学部准教授。
著書に『小さな幸福』『東京詩』など。
<書籍紹介>
『世はいかにして昭和から平成になりしか』
中島岳志雨宮処凛能町みね子・清岡智比古著
管啓次郎序文
9月15日発売予定 四六判 186頁 定価1,785円(本体1,700円)
ISBN978-4-560-08094-8 C0036
同じ頃、同じ日本で、少しずつ世代の異なる四人は、まるでちがう世界の肌ざわりを感じていた。四つのプライベート・モノローグから、昭和から平成へ向かう混沌の輪郭が浮かび上がる。

http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_201010/1012.html