河村書店

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「なぜ『この写真はすごい』?」

6.3(木)模索社40周年企画 自主メディアの可能性〜”セカイ”のコミュニケーションと”政治”

【出演】
イルコモンズ(現代美術家、作家)
インテリパンク(RLL)
仲俣暁生(フリー編集者、「マガジン航」編集人)
根来祐(映像作家、キャバクラユニオン
栗田隆子有限責任事業組合フリーターズフリー組合員)
雑賀壱(ゼロアカ道場参加者、同人誌作家)
天野邊(作家)

特別ゲスト:佐々木敦(音楽批評家)

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【主催】
イベント実行委員会/模索社/イベントスペースあかね/未来回路製作所


模索舎は今年で創立40周年を迎えました。1970年に「スナックシコシコ・情報センターへの模索舎」として設立され、これまで存続してこられたのも、皆様の温かいご支援の賜物です。謹んで感謝申し上げます。

模索舎は通常の書店とは異なり、取次(卸業者)を経由せず、出版社や制作者の方々と直接取引し、一般書店では置かれない少部数の出版物やミニコミを、原則無審査で店頭に置いています。小流通と無審査にこだわるのは、商業的な流通システムから弾かれる出版物も貴重な知的財産であり、表現の自由を保障する場であることを、その理念に掲げているからです。

第一回コミックマーケットが1975年、第一回文学フリマが2002年、いわゆる”オタク的””サブカル的”ミニコミの発表の場はこうしたフリーマーケットが中心になっています。特にインターネットの普及以降、SNSをはじめ、ツイッター電子書籍等、「自主流通メディア」のあり方は模索舎創立当時とは大きく様変しています。

模索舎の創立された1970年においては自主上映運動をはじめとして、”自主メディア”、インディーメディアを志向するカウンタカルチャーは(新左翼運動も含めた)”政治-社会運動”とともにありました。80年代の”サブカル”ブームを経過した現在、”自主メディア”と”政治-社会運動”との関係はかつてのように親和性を消失し、WEBやtwitterでの論争などをみると、”政治-社会運動”へのアレルギーさえ感じられます。

いまや”セカイ”全体の自明性が揺らいでいます。ネットの普及によって自由で自発的なコミュニケーションが全世界化した、かというとそうでもなく、むしろ自閉した”島宇宙”が乱立している、という情況をもたらしているかに思えます。出版不況の中、次々と文化系総合誌が廃刊に追い込まれています。”大きな物語”が終焉したかに見える現在、”島宇宙”をつないでいく新たな自主メディア”が求められているのではないでしょうか?
 
模索舎は”自主流通メディア”の書店であり、ゆえに納品に関しては原則無審査という方針は創設以来変わっておらず、特定の思想に偏っているわけではありません。にもかかわらず、模索舎はいわゆる”左翼”の書店、とみられがちなのです。模索舎は書店としてだけではなく、さまざまな企画を通じで異質なものが出会える”場=メディア”でありたいと考えています。“オタク”、”サブカル”、”ストリート”、”左翼”などなど、様々なジャンルでご活躍の方々からあらたな”メディア”の可能性について語り合っていただき、この企画を通じて、50周年へ向けての新たな模索舎を”模索”していきたいと考えています。
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OPEN18:30/START19:30
前売¥1,500/当日¥1,600(共に飲食代別)
前売チケットは店頭販売&ウェブ予約にて受付中!!
http://www.loft-prj.co.jp/lofta/reservation/reservation.php?show_number=387

- Asagaya / Loft A - since 2007.12.1 - 絶望から希望へ

大竹昭子×赤々舎コラボレーションフェア
「この写真がすごい 2010」番外編・赤々舎バージョン開催記念トークイベント
  「なぜ『この写真はすごい』?」

   大竹昭子×姫野希美(赤々舎代表)

■2010年6月3日(木) 19:00〜

今回のフェア開催を記念して大竹昭子さんと赤々舎代表・姫野希美によるトークイベントを開催します。
フェア用に大竹さんが選んだ10点の写真をスライド上映しながら、写真集を作る側と見る側それぞれの立場で
写真のおもしろさを検証します。
入口と出口から写真を語ることで、その魅力の謎に迫る貴重な機会です。お見逃しなく!!

☆会場…4階喫茶にて。入場料1,000円(ドリンクつき)
☆定員…40名
☆受付…1階 案内カウンターにて。電話予約承ります。
ジュンク堂書店 池袋本店
TEL.03-5956-6111 FAX.03-5956-6100

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