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パタリロシリーズ 100冊達成メモリアルイベント

■ 第64回大会発表要旨 ■

会場 立正大学大崎キャンパス 11号館5階
                  
日時 11月29日(日)午後1時00分〜(2日目)
〔第2日目〕

反動的な古典との出会い方のすすめ
                                                       前 田 雅 之

 舌を噛みそうなタイトルである。しかも言葉間の座りも悪い。むろん、故意にそうしたまでだ。現代というよりも、戦後以降、個人的な自由意志に基づく古典との出会い方を、今で言えば、アニメ・演劇・ゲーム以外に設定できるのかとなると、甚だ危うい。事実上、教育現場でしか出会いのないのが古典というものである。となれば、古典・〈文学〉・出会い方の三項図式はちくはぐな関係にならざるをえない。これがこの座りの悪いタイトルになった理由である。
 日本において古典は、言うまでもないが、近代以降、捨てられてきた。井上毅が言うように、古典と近代とはそりが合わないと見なされたからに他なるまい。しかも、古典と近代文学の共存、あるいは、日本文芸の一貫性などもはや悪い夢でしかないだろう。シンポジウムに引っかけていえば、古典との出会い方はそのまま〈文学〉との出会い方にはならないということでもある。
 よって、シンポジウムへの絡み方としては、古典と近代批判、古典と強制を伴う教育といった視点から、見ようによっては反動的かつ復古的な主張をアナクロニズムよろしく展開することになるかと思う。これが何らかの議論を生み出せば望外な喜びとなるはずだ。事態はそこまで絶望的である。
                                                        (明星大学

近くて遠きもの、「文学研究」と「小説の書き方」
                                                       真 銅 正 宏

 文学研究は、本来、小説や詩の読みの精度を上げることから始まったはずであるが、作品自体の理解という範疇を超えて、現在では、文学作品の幅広い背景について、いわば文化全体の研究をその守備範囲とするに到っている。
 一方で、小説家たちは、小説を書くための理論を整備してきた。書き方の技術の指南は、書斎を出て、多くの作家たちによって公刊されている。
 この二つ、すなわち、小説を読むための議論と、小説を書くための議論とは、本来近くて然るべきであろうが、現実には、分野の細密化のために、同じ土俵で論じられることが少なく、奇妙な双曲線を示している。
 文学研究に、小説の書き方の議論をぶつけてみると、何が見えてくるのか。これを、二つの「小説の書き方」の書、具体的には、伊藤整の『小説の方法』と大江健三郎の『小説の方法』を手掛かりに、明らかにしたい。
 さらに、これらの作業をとおして、小説における想像力の役割の面から、研究と実作とが乖離しつつある文学界の現状についても、考えてみたい。
                                                        (同志社大学

文学を「書く」ことのリスク
     ――文学に出会わずに済ませる方法――
                                                      大 塚 英 志

 例えばアニメーション作家・新海誠はまず、小説に似たことばを連ね、それを自分で「声」として朗読し、その上に映像絵コンテを重ねていく。そんなふうに「ことば」や「小説」から立ち上がっていくアニメーションがある。あるいは発表者(大塚)が思春期の若者たち、あるいは時に医師を介して臨床の現場で「書きかけの絵本」を渡し完成させるワークショップ。そこでは一人一人が古典的で懐しい「成長の物語」を自ら描くことでささやかな自己治癒を果たしているように思える。「文学」とかつて呼ばれたものを「制度」と批判してみたところで古い文学に涙する学生たちを幾人も見る。「文学」について何かを語り、そして「文学」に何かを取り込み右往左往し、終わりや変容や脱構築を語る場所とは別のところで、「文学」の役割もその作法もいくらでも引き受けている場所がある。あるいは引き受ける方法がある。ただ、それを「文学」と呼ぶことはもう必要ない。必要なのは文学の役割であり、そう呼ばれることをめぐっての他愛のない何かでは多分ない。
                                                    (神戸芸術工科大学

http://www3.ocn.ne.jp/~bungaku/whatsnew/09_11taikaihappyouyousi.html

ART discussion8 『未来のダンスを開発するーフィジカル・アート・セオリー入門』発売記念 木村覚さんx佐々木敦さんトークイベント開催!ゲスト:桜井圭介さん
ブックファースト新宿店・1Fブルースクエアカフェ内イベントスペース
11/29(日)午後4時〜午後5時30分
『未来のダンスを開発するーフィジカル・アート・セオリー入門』(メディア総合研究所/1,470円)発売を記念し、木村覚さんx佐々木敦さんトークイベントを開催いたします。さらに、ゲストには桜井圭介さんをお招きします。トークイベント終了後には、イベント参加者様を対象とした木村覚さんのサイン会も開催いたします。
参加ご希望のお客様は、ブックファースト新宿店・地下1階Aゾーンレジカウンターにてイベント参加整理券(500円税込)をお買い求めくださいませ。
この機会にぜひご参加くださいませ。

※サイン会にも参加希望のお客様は、イベント当日、木村覚さんの著作をご持参ください。
※整理券は、お一人様一枚限りとさせていただきます。

白泉社】魔夜先生の花とゆめコミックスパタリロシリーズが、11月に100冊超え! それを記念して魔夜先生のトークショーが開かれます!

魔夜峰央 花とゆめコミックスパタリロシリーズ 100冊達成メモリアルイベント

魔夜先生の花とゆめコミックスパタリロシリーズが、 11月に100冊超え!
それを記念して魔夜先生のトークショーが開かれます!
ゲストには落語家の鈴々舎わか馬さんをお招きして、作品にもいかされている落語についての対談や、お客様から魔夜先生への質問タイム、プレゼントタイムなど、盛り沢山の内容です!

日時:2009年11月29日(日)  OPEN 18:00 / START 19:00 / END 21:30予定
会場:Asagaya/Loft A  JR阿佐ヶ谷駅南口徒歩3分 03-5929-3445
料金:前売¥2,000 / 当日¥2,500(ともに飲食代別)
前売チケットは9月5日(土)10:00よりローソンチケットにて発売
Lコード:38668 http://l-tike.com/

魔夜峰央 花とゆめコミックス100冊目&101冊目
パタリロ!」83巻、「出もどり家政夫パタリロ!」 11月5日(木)、2冊同時発売!
祝☆ 100冊突破! オリジナル図書カードプレゼント
2冊のコミックスの帯に、図書カードプレゼントにご応募いただける応募券がついています
★詳しくはコミックス帯で告知します、お楽しみに!

http://www.hakusensha.co.jp/event/maya/index.html
http://manganohi.com/events/info/18218.html