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「自由」な社会に可能性はあるか」

過労死をなくそう!龍基金
第3回 中島富雄賞 授賞式

8月9日(日)14時〜17時(開場13時半)
東京都・かつしかシンフォニーヒルズ 別館5F「レインボー」(青砥駅5分)
講 演 湯浅 誠
参加費 無料
問合せ TEL 03・3604・1294
主 催 過労死をなくそう!龍基金
協 賛 『週刊金曜日

西研「自由」な社会に可能性はあるか」
司会 : 芹沢一也
日時 : 2009年8月9(日)15時〜17時
場所 : Synodos 東京都世田谷区野沢
      (最寄り駅 東急田園都市線 駒沢大学駅
定員 : 7名 参加者募集中です!
費用 : 7,500円

セミナー概要:自由を基盤とする私たちの社会は、積極的な可能性をもちうるか。なすわち、自由な社会は個々人の生に希望をもたらしうるか。また、さまざまな種類の人々が心地よく共存しうるような社会へと育っていくことはできるか。−−このセミナーでは、ドイツの哲学者ヘーゲルの思想を手がかりとして、これらの問題を原理的に考えてみたい。
具体的には、次の手順を考えている。
1.ヘーゲル法哲学』に描かれた(古典的な)自由な社会の像から、私たちはどのようにずれてきているか、を明らかにすることで、私たちの現在のあり方を捉えなおす手がかりとする。−−高度成長期の日本人の生き方はヘーゲル法哲学』にそっくりだったが、その後、大きくずれてきている。
2.ヘーゲル精神現象学』の「事そのもの」の論理(アーレント風にいえば文化的公共圏に相当する)に着目することで、個々人の自由が花開く場面をヘーゲルはどのように考えていたか、を見る。
3.そこから、互いの世界像を交換し了解しあうような関係性(「表現」しあう関係性)が、個々人の生の目標という観点からも、対等で自由な関係や場面を作りあげていくためにも、きわめて重要であること(西の主張)へとつなげていきたい。

西研(にし・けん)
1957年、鹿児島県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了、社会哲学専攻。京都精華大学助教授を経て、現在、和光大学現代人間学部教授。ニーチェヘーゲルフッサールハイデガーなどを読み直しつつ、哲学の営みを?自己と世界の関係を捉え直すための技術?として甦らせようとしてきた。現在は、フッサール現象学の可能性を押し広げることと、ヘーゲル哲学を基盤として新たな自由論・社会論を構築することに向かおうとしている。おもな著作に、『実存からの冒険』(ちくま学芸文庫)、『ヘーゲル・大人のなりかた』(NHKブックス)、『哲学的思考−フッサール現象学の核心』(ちくま学芸文庫)、竹田青嗣西研『完全解読・ヘーゲル精神現象学』などがある。

http://kazuyaserizawa.com/seminar/index.htm#seminar40