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理念の歴史性と歴史性の理念

HIROSHIMA 1958

HIROSHIMA 1958

エマニュエル・リヴァ
[HIROSHIMA 1958]
12/10 (水)〜12/29 (月)
10:00〜19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休

12/10 (水) 15:00〜16:00 フォトセミナー開催
<写真展内容>
戦後映画を代表する監督のひとりアラン・レネの長編作品『ヒロシマ・モナムール』(公開時の邦題は『24時間の情事』)が撮影されて、今年で50周年を迎える。戦後の広島を舞台に、戦争の記憶と異文化の出会いを描いたこの傑作は、マルグリット・デュラスの原作とともに世界中の人々に親しまれてきた。自らも第二次大戦に苦悩したデュラスの平和へのメッセージは、今日さらに重要さを増しているとも言える。
岡田英次とともに映画に出演したフランス人女優、エマニュエル・リヴァが、当時訪れた広島で撮影した写真が、昨年発見された。1958年当時の広島の子供たちを中心に、ロケの様子や当時の町が克明に記録されている貴重な写真である。6×6サイズのモノクローム写真で、撮影時期は1958年の9月初めと思われる。技術的にも、また対象の選択においてもとてもアマチュアとは思えない、卓越した視線が伺える興味深い写真でもある。エマニュエル・リヴァは、これらの写真をカメラとともに大切に保管していたが、50年という節目に際して、ぜひ日本で見ていただきたいと考え、展覧会の実現となった。
なお、展覧会にあわせ、写真集『HIROSHIMA 1958』がインスクリプト社から発売される。また、エマニュエル・リヴァ自身も、来日の予定である。

<作者のプロフィール>
エマニュエル・リヴァ
1927年生まれ。フランスを代表する舞台俳優・映画女優のひとり。映画出演作は70本以上を数える。59年アラン・レネ監督の「ヒロシマ・モナムール」(邦題 「24時間の情事」)に日本の俳優岡田英次とともに主演し、いちやく脚光を浴びた。不朽の名作として映画史に残るこの作品の広島ロケの際に、手持ちのカメラで、復興途上にある50年前の生活の様子や子供たちを含む市民を撮影した。昨年発見されて話題になったこの写真が、フランスに先がけて、日本で公開される。

◆UTCPセミナー「カントの歴史哲学―理念の歴史性をめぐって」

日時: 2008年12月10日(水)16:30-18:30
場所: 東京大学駒場キャンパス18号館4階 コラボレーションルーム3

講演者: 石川文康 (東北学院大学
司会: 森田團 (UTCP)

使用言語: 日本語 入場無料、事前登録不要

【要旨】
カントの歴史哲学といえば、『永遠平和のために』等、晩年のいくつかの著作があげられる。しかし、彼は青年期の『天界の一般自然史』に見られるように、最初期から大規模な歴史哲学的構想を抱いていた。とはいえ、主著の『純粋理性批判』には、一見、そのような意識の形跡はうかがえない。というのは、そこで問題となっているのは、時間性や歴史性とは無縁な純粋理性という能力であり、「理念」という時間を超えた概念だからである。
しかし、そこには盲点がある。なぜなら、理念は今現在実現されていないからこそ理念ではあるが、同時に、理念は自らを実現することを要求する概念であり、実現へのプロセスは、必然的に、時間を、したがって歴史を要求するからである。これは一種のパラドックスである。本セミナーでは、そのようなパラドックスを解く鍵として、「永遠平和」という理念を引き合いに出しながら、カントの歴史哲学に光を当てる。

UTCPセミナー「カントの歴史哲学―理念の歴史性をめぐって」 | Events | University of Tokyo Center for Philosophy

第7回光環境デザインシンポジウム
  「藤森照信×乾久美子が語る光と建築-光/色と肌理-」

本シンポジウムは、光に関心を寄せるデザイナーや研究者が、その専門や知識背
景にとらわれず光を語りあう場としてスタートし、これまで建築家の小嶋一浩氏、
隈研吾氏、伊東豊雄氏、原広司氏、青木淳氏、建築写真家の二川幸夫氏、現象学
者の村田純一氏をお招きし、その光の世界について語り合ってきました。第7回
となる今年は、建築家の藤森照信氏と乾久美子氏をお招きし、『光/色と肌理』
をメインテーマに対談していただきます。昨今は多くの建築において、光や肌理
が、建築空間を構成するための重要なファクターになっていますが、作風・世代
などの全く異なるお二人の対談を通して、光・肌理を建築空間に生かす上での狙
い・意味などをあぶりだしていきたいと考えています。また主催者側からは、実
際に設計された空間の光環境/色環境の調査結果や、その空間の見えが成立する
上での技術的・理論的背景を説明する資料を配付する予定です。講演の後には、
ディスカッションの時間を設け、会場からの意見を反映した討論を行います。建
築設計に携わる実務者や照明の研究者はもとより、光に関心を持つ学生の方々に
多く参加していただき、積極的な議論が行われることを期待しています。

主催:環境工学委員会 光環境運営委員会 光環境デザイン小委員会
日時:12月10日(水)17:30-20:00(受付開始:17時)
会場:東京大学 本郷キャンパス 福武ホール(本郷キャンパス赤門を入って左手すぐ)
プログラム
司会:吉澤望(関東学院大学
1.  趣旨説明 中村芳樹(東京工業大学
2.  対談に向けたブリーフィング
3.  対談:藤森照信×乾久美子
4.  質疑
定  員:180名|申込先着順
参 加 費:会員・CPD登録メンバー2000円 会員外2500円 学生1000円(資料代
     含・当日お支払いください)
申込方法:催物名称、参加費区分(会員番号)、氏名、勤務先、所属、同住所、
     同電話番号、E-mailアドレスを明記の上、下記E-mailアドレスへ申込
     みください。
申 込 先: E-mail:ono(at)aij.or.jp 学会事務局 研究事業G 大野
http://news-sv.aij.or.jp/jnetwork/scripts/view30.asp?sc_id=2119