哲学/論理学 山口 一男 瀧澤 弘和 研究者向け
さる9月15日(月),名古屋大学の大屋雄裕氏(法哲学)をお招きし,VCASIインフォーマル・セミナー「秩序は実在するか? --- 『法解釈の言語哲学』から」が開催された.セミナーでは,大屋氏の著書『法解釈の言語哲学』の内容を解説していただくとともに,そこに展開された思想の含意や,その後の同氏の思想の発展をお話していただいた.伝統的に法理論においては,「法は普遍として存在する」と見る自然法モデルと「法は規約されたことにより実在するようになる」とする実定法モデルが対立してきた.これに対して,同氏の議論は規則の正当化にまつわる哲学的議論(クリプキのパラドックスやキャロルのパラドックス)を用いて,「直接的規約/派生的規約の区別はできず,すべての規則は直接的な規約である」とする根元的規約主義を提起する.
こうした議論はあまりに思弁的に思えるかもしれないが,その含意は発展途上国や移行経済における法整備支援の問題や,法人格の意味,自由な個人の意味にまで及ぶものである.
当日は,シカゴ大学の山口一男フェローを始めとして十数名が参加し,活発な討論が繰り広げられた.
第5回VCASIセミナー「秩序は実在するか? --- 『法解釈の言語哲学』から」報告 | 仮想制度研究所 VCASI
第12回水戸短編映像祭
主催 : NPO法人シネマパンチ ・ 財団法人水戸市芸術振興財団
支援:文化庁水戸短編映像祭は、短編作品のみにスポットを当てた映像の祭典。既成の概念にとらわれない新しい映像表現を紹介する「招待上映部門」と未来の映画監督を発掘・育成を目的とする「コンペティション部門」を柱に開催。映像の明日と新しい才能と出会うため、この週末は是非水戸にお越しを!
2008年9月13日(土)〜15日(月・祝) 計3日間
9月15日
19:00〜
<特別上映>
<審査結果発表・審査員講評>20:30〜
クロージングパーティー(水戸芸術館会議場)
映画関係者、ゲストなど多数来場予定(一般の方もご入場いただけます)中村 義洋(なかむら よしひろ) 映画監督
1970年茨城県生まれ。93年、大学在学中に8ミリで撮った短編『五月雨厨房』が、ぴあフィルムフェスティバルで準グランプリを受賞。以後、監督として様々な作品を手掛ける。08年には『チーム・バチスタの栄光』、『ジャージの二人』の映像化に成功。09年は『フィッシュストーリー』の公開を控えている。佐々木史朗(ささきしろう) オフィス・シロウズ代表
39年大連市生まれ。早大在学中に劇団早稲田小劇場設立。TBSテレビ演出部、日本アートシアターギルド(ATG)代表、アルゴプロジェクト創立を経て、95年オフィス・シロウズ設立。プロデュース作に『ガキ帝国』『転校生』『家族ゲーム』『逆噴射家族』『さらば箱船』など。宮台真司(みやだいしんじ) 社会学者
59年仙台生まれ、京都育ち。東京大学・大学院卒業、東京大学助手、東京外国語大学専任講師を経て、現在首都大学東京教授。社会学博士(数理社会学)。著書に『権力の予期理論』『制服少女たちの選択』『世紀末の作法』『これが答えだ!』『援交から革命へ』など。東信弘(あずまのぶひろ) 映画プロデューサー
1987年、TBS入社。TBSラジオで、おもに深夜番組を演出。95年、テレビに異動し、「王様のブランチ」などを演出。映画コーナーを担当していた縁で、04年より、現在の映画事業部へ。「NANA2」「叫」などをプロデュース。現在は、08年公開の「ICHI」「私は貝になりたい」を準備中。桜井琢郎(さくらいたくろう) 水戸芸術館 演劇部門学芸員
68年生まれ。茨城県水戸市出身。水戸芸術館ACM劇場で上演される現代演劇の公演を企画・制作。また、寺山修二、太田省吾など60年代以降の劇作家を持集し、作品上演する一方、唐十郎の新作をはじめとする現代演劇作品の水戸公演も制作している。
「おひとりさまの老後」著者、上野千鶴子氏講演会、東京開催 ベストセラーとなった「おひとりさまの老後」の著者、上野千鶴子氏の講演会とサイン会が、9月15日に開催される。主催は読売新聞東京本社広告局。
■開催日時:9月15日(月・祝)16:00(開場15:00)
■定員:1,000名(抽選で無料招待)
■会場:読売会館7F
千代田区有楽町1-11-1(有楽町駅前)■後援:法研
■プログラム:
●上野千鶴子氏の講演「おひとりさまの老後」
●質疑応答
●上野氏サイン会(当日会場にて著書購入の先着100名)■応募方法:ハガキに〒、住所、氏名、年齢、性別、電話番号を書いて下記まで。
〒104-0041
東京都中央区新富1-14-8-4
「おひとりさまの老後」講演会事務局■問い合わせ先:「おひとりさまの老後」講演会事務局
TEL: 03-3555-2727 (平日10:00〜17:30))