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ヨーロッパ的普遍主義と政治的なものについて

ヨーロッパ的普遍主義

ヨーロッパ的普遍主義

http://www.akashi.co.jp/Asp/details.asp?isbnFLD=4-7503-2825-1


シャンタル・ムフ『政治的なものについて――闘技的民主主義と多元主義的グローバル秩序の構築』(酒井隆史監訳、篠原雅武訳、四六判224頁、本体2500円 明石書店
※副題「闘技的」はagonisticで、討議的の誤植ではありません。

内容:「左派右派をこえて」「コスモポリタン民主主義」というかけ声のもと、時代遅れのものとして無視されるようになった政治的な敵対性。しかし、右翼ポピュリズムの台頭やテロリズムの続発からもあきらかなように、それはネオリベラリズムヘゲモニー下でむしろ激化している。「政治的なもの」の欠乏に抗して多元主義的民主主義の可能性を探究する理論的思考の到達点。

「1990年代という、リベラル民主主義の最終的勝利と「新世界秩序」の到来が歓呼された時期のあと、新しい敵対性が出現しつつある。この新しい敵対性がつきつけてくる難問の本質を理解するためには、権力と主権性とヘゲモニーとを乗り越える宥和した世界という夢を捨て去り、「政治的なもの」の次元を認識していく必要がある。民主主義のプロジェクトを擁護しながら徹底化するためには、そうする以外にない」(本書第六章より)。
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後期近代の眩暈(めまい) 排除から過剰包摂へ

ジョック・ヤング 著 木下 ちがや 訳 中村 好孝 訳 丸山 真央 訳
200808刊/四六判/426頁 定価2940 円(本体2800 円) ISBN978-4-7917-6433-4

文化的包摂と構造的排除
テロリズムへの不安、移民、暴動、厳罰化。仕事やコミュニティや家族の急速な変化。セレブリティとワーキングプア―― 『排除型社会』 で社会的排除を尖鋭に描いた社会学者が、経済的・社会的な不安定さと剥奪感をもたらす 「過剰包摂」 の問題を摘出し、新たな政治への理論基盤を提示する。

【目次】
第1章 境界線を越えて 第2章 ゆらぐ二項対立ビジョン 第3章 復讐心の社会学/違犯の犯罪学 第4章 カオスと秩序の再編 第5章 労働の衰退と不可視化された使用人 第6章 社会的包摂と労働をつうじた代償的救済
第7章 境界を越える――雨風吹きすさぶ海岸に 第8章 テロリズムと 「反テロ」 というテロリズム――悪の凡庸 第9章 排除型コミュニティ 結論 他の場所への道
青土社
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