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「フランク・ロイド・ライト入門」(その空間づくり四十八手)

2008/05/10 HOWSの講座文学の力・非暴力の力
HOWSの講座

●第9期前期開講講座
5月10日(土)文学の力・非暴力の力
 対談=大西巨人(作家)
    鎌田哲哉(『重力』編集会議)

◆会 場:本郷文化フォーラム
     (地下鉄丸の内線・大江戸線本郷三丁目」駅下車徒歩5分)
土曜日の講座は午後1時から午後4時30分です。
◆参加費:1,500円(学生1,000円)
◆問合せ:HOWS事務局
     TEL.03-5804-1656
     E-mail:hows(あっと)dream.ocn.ne.jp

http://www.labornetjp.org/labornet/EventItem/1207886592915staff01

東京大学大学院情報学環・福武ホールオープニング記念シンポジウム「世界の一元化に抗して文化に何ができるか」 日時 2008年 5 月10 日 (土) 10:00〜18:00
会場 東京大学大学院情報学環・福武ホール
アクセス方法は、以下のURLをご参照下さい。
http://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/access.html
主催主催:東京大学大学院情報学環・学際情報学府
助成:財団法人福武学術文化振興財団
協力:(株)サイマル・インターナショナル
定員180名(要予約)

開催趣旨  世界は、ひとつの色、ひとつのかたちでできているのではありません。数限りなく異なる色とかたちが混ざりあい、 しかししばしば混ざりあうことを拒みながら共存し、複雑で変化に富んだ模様を織りあげています。わたしたちは、そのような文化の多様性を、未来の人類のための資源として守らなければならないと思います。

 無数の音があります。無数の匂いがあります。無数の光があります。わたしたちが見ること、感じることができるのは、そのごく限られた一部でしかありません。しかもわたしたちの感覚は、テレビを見、インターネットにアクセスし、グローバリゼーションという名のもとに送られてくる情報と商品の大波に翻弄されるなかで摩耗し、多様性への感知力を失ってきているのではないでしょうか。

 多様性の原基は何でしょうか? わたしたちは、それが地域であると考えます。地域は無数の個性を内包し、決して一元化されることがありません。そのような地域に関わりながら、時間を遡行して死者の聲を聴き、国境を越えて広がる対話のなかで他者の声を聞く。そうした作業の中で、世界が巨大な帝国の傲慢な論理によって一元化されていくことに抗したいと思います。わたしたちに、そのようなしなやかな抵抗力ある未来への航海を可能にしてくれる舟のひとつが、現代アートです。

 福武總一郎氏と北川フラム氏は、これまで瀬戸内海の直島と越後妻有のふたつの地域で、「地域を元気にする」アート・プロジェクトに取り組んでこられました。多くの世界的なアーティストと共に地域の村人たちがプロジェクトに参画し、アートを通じて地域と世界をつなぐ実験を重ねてきました。

 今春、その直島や妻有とは対極にあるかに見える東京大学本郷キャンパスに、福武總一郎氏のご寄附により、建築家安藤忠雄氏が設計した「情報学環・福武ホール」が誕生しました。この新しいスペースの誕生を記念して、私ども東京大学大学院情報学環は、福武氏と北川氏が育んできた直島や妻有のアート・プロジェクトと、これからオープンする東京大学の新しい学びの場を結びつける試みを開始しようと思います。

 中央から遠く離れて自然の中で地域からの取り組みをしている直島や妻有と、巨大都市東京の中心近くにあり、しかも日本の知のピラミッドのシンボルでもある東京大学の間には、随分と距離があると思われるかもしれません。しかし、わたしたちはそのような距離があるからこそ、この試みには価値があると思っています。

 東京大学が日本の知の中心であるならば、そのような中心性を、世界の多様性に向けて内破すること。そのような試みを、わたしたちはアカデミズムの現場の人間とアートの現場の人間の協働を通じて試みたいと思っています。

 その最初の試みとして、シンポジウム「世界の一元化に抗して文化に何ができるか」を5月10日(土)、福武ホールにおいて開催いたします。ぜひご参加いただき、新しい空間でのさまざまな実験にご協力いただきたく、ここに心よりのお願いを申し上げる次第です。

東京大学大学院情報学環
吉見 俊哉
プログラム 10:00〜12:00
第1部 事例報告〜それぞれの現場から
報告 1: キドラット・タヒミック (アーティスト/フィリピン )
報告 2: アレキサンドロス・プシフゥーリス (アーティスト/ギリシャ
報告 3: ウォン・イル (ミュージシャン/韓国 )
報告 4: 藤幡正樹(アーティスト/東京芸術大学大学院映像研究科長/日本)
報告 5: 北川フラム(地中美術館総合ディレクター/越後妻有アートトリエンナーレ総合ディレクター )

13:30〜14:30
第2部 各界専門家によるコメント
鷲田清一(哲学/大阪大学総長 )
筑紫哲也(ジャーナリスト)
西垣 通(東京大学情報学環教授)

14:30〜16:30
第3部 パネル・ディスカッション
パネリスト: 第1部および第2部出演者
コーディネーター: 吉見俊哉東京大学大学院情報学環長 )

16:30〜17:00 パフォーマンス
PURI (韓国)

17:00〜18:00 懇親会
参加費 3,000円(同時通訳、昼食代込み)
申し込み情報学環・福武ホールオープニング記念シンポジウム事務局
Tel: 03-5841-0328 │Fax: 03-5841-0322 │E-mail: fos2008@ylab.jp
(お名前/ご所属/連絡先を明記の上、メールまたはファクスでお申し込みください。)

【 PRE-TALK: 0327 】
フランク・ロイド・ライト入門」(その空間づくり四十八手)
三沢 浩(建築家)
■2008年5月10日(土)19時より 

◆講師紹介◆
三沢 浩(みさわ ひろし)
1955年東京芸術大学卒業後、レーモンド建築設計事務所勤務。1991年三沢建築研究所設立。
主な作品 吉祥寺レンガ館モール、深大寺仲見世モール、水車館、柴又寅さん記念館など。主な著書『アントニン・レーモンドの建築』(鹿島出版会)『フランク・ロイド・ライトモダニズム』(彰国社)など。最新刊は、『フランク・ロイド・ライト入門 その空間づくり四十八手』(王国社)。

 日本でも人気の高い建築家フランク・ロイド・ライトは、生涯で500余りの建物を設計した。それらは環境や大地とのつながり、材料の自然な使い方などを特徴とする「有機的建築」といわれ、しかも一つ一つ多様な表現を用いた。
 なかでもよく知られた作品をとりあげ、相撲の四十八手になぞらえて的確に解説した。
有名な落水荘は「大つきだし」、タリアセン・ウエストは「張り放し」、日本の帝国ホテルは「残ったり」、自由学園明日館は「三枚おろし」という具合。100年以上建つ今でも現役として使われ、公開されている建物も多い。ライトの建築の魅力はどこにあるのか、一緒に楽しみながら、考えてみませんか!

■入場料 1000円(ドリンク付)
■会場 ジュンク堂書店池袋本店 4階カフェにて
■定員 40名(お電話又はご来店にてお申し込み先着順)  
■受付 お電話又はご来店(1Fサービスカウンター)にて先着順に受付。
トークは特には整理券、ご予約のお控え等をお渡ししておりません。
※ご予約をキャンセルされる場合、ご連絡をお願いいたします。
お問い合わせ 池袋本店 TEL03-5956-6111
http://www.junkudo.co.jp/newevent/evtalk.html#20080510ikebukuro