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フォーラム神保町

初めて参加。和田春樹先生、佐藤優氏、飛び入りゲスト(差しさわりないと思いますがウェブで公開されてから記入します)東郷和彦氏の三人。

テーマは「メディアと知識人」。韓国の民主化ソビエトの崩壊の時期を考察しながら知識人固有の役割とメディアの役割を探るというものですが、今回は韓国だけで時間切れ。

嫌韓流」的なものについて、和田氏の「ごく一部にすぎなにのに自分達を全体だと思わせることに成功している」という指摘や二木啓孝氏の「メディアが「匿名性」というもののもっている力に、揺さぶらすぎている」の発言、宮崎学氏の外国へ排外意識は反米を含め今までも沢山あり、それと比べて特に急に増えているということはないのだからもう少し落ち着いて冷静に考えた方がよい、「反「嫌韓流」をしても意味がなく、そうした「問題設定」とは別に隣国とどう付き合っていくかを考えていくことが重要」「テレビを切って、在日純文学を読んだ方がいい」という佐藤氏の意見もごくまっとうなものに感じられた。

ゲストが安重根と東洋平和論、映画『蛍』、薩摩焼四百年祭在米の韓国人やチャイニーズの学生の前で話したというのも彼らの反応を知る上で興味深かった。
http://www.forum-j.com/index.html

最後にふれられていた特別講義ですが告知されていますね。

佐藤優特別講義『国家論』
募集要項は下記
http://www.forum-j.com/bana003.html

週刊金曜日』(7月6日発売)
http://www.kinyobi.co.jp/Recent/blurb

■“客観報道”の罠なぜ『AERA』記事が問題なのか
対談 山口正紀佐藤優

で、山口正紀氏はチョムスキーの『マニュファクチャリング・コンセント マスメディアの政治経済学 1』(トランスヴュー)を参照しつつ「全体主義国家において暴力装置が果す役割を民主主義国家ではメディアが果している、それがメディアの基本的機能であって、メディアが民衆を操作し、支配権力に従わせていると(チョムスキーは)書いている」と述べています。