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ラジオで耳学問

NEAT2007-06-18

 TBSラジオ『life』ネットで録音の予定が上手く接続できなかった(アクセス数が多かった為らしい)のでラジオで生放送を聴く。どこまで起きていられるかと思ったが結局最後まで聞いてしまった。若者文化と消費文化の関わり。柳瀬氏の坪内祐三『一九七二』とは反対の意味で政治が社会から行政へ移行、もしくは行政によって包摂されるという意味での政治の季節が始まったという原『滝山コミューン一九七四』への言及、自分史も事後的に後追いで作られるという話や仲俣(「まじめな話していい?」)暁生・佐々木敦の年長組の話が大変ためになる*1。軟らかいテーマから堅いテーマまで扱う番組とのことだが最近わりと硬い内容に(今回もグダグダと言っていたのに)……。

関東社会学会二日目の発表どうだったのか気になりますね。

現代の「保守」――何が新しいのか?
〔1H棟・1階 1H101講義室〕
司会者:小井土彰宏(一橋大学)奥村隆(立教大学
討論者:高原 基彰(日本学術振興会)塩原良和(東京外国語大学

1. 若者/ナショナリズムバックラッシュ<若者の保守化>という問題機制をめぐって
北田暁大東京大学
2. 保守と反動のあいだ――ジェンダーはなぜ標的になるのか?
上野千鶴子(東京大学)
3. ポスト「虚構の時代」の保守化?
大澤真幸京都大学
http://wwwsoc.nii.ac.jp/kss/congress/55/points_program.html

それにしても、つくばまで行った後、朝までラジオに出ている斎藤哲也はエライ。名著『星の王子さまの世界』の著者でカイヨワの翻訳者としても知られる塚崎幹夫の本を出されるみたい。(放送終了15秒前に宣伝を開始するのは無理だと思います。)

面白そう。

Lifeは渋谷ブックファーストでフェアをするみたいです。一体、どんな本が並ぶんでしょうね?

TBSラジオの人気番組がブックファーストとコラボ!

「文化系書店Life堂」渋谷店7/1(日)〜7/19(木)TBSラジオにて深夜放送中の文化系ラジオ「Life」の中から、メインパーソナリティ鈴木謙介さん他サブパーソナリティのみなさんにおススメ書籍を選んでいただきました。ラジオをお聞きの皆様のご来店もお待ちしておりますし、当店をご覧いただき興味をお持ちになった方がいらしたらぜひ、ラジオにて生の声を聞いてみてください。(1階)

(H)EAR ポスト・サイレンスの諸相
佐々木 敦/青土社/2,520円

ウェブ社会の思想<遍在する私>をどう生きるか
鈴木 謙介/日本放送出版協会/1,124円

http://www.book1st.net/blog/event_fair/fair/

ブックファースト渋谷店は宮台真司ダイアローグス〈1〉の時にものすごく場所を取って下さったのがとても嬉しかったです。

*1:柳瀬氏のいう「政治の変容」についてはむしろ『同時代も歴史である 一九七九年問題 (文春新書)』参照。