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渋谷で目学問

公開ワークショップとシンポジウム
「演劇人が、ガッコーを変える? 学びの場の最前線」
出演:平田オリザ宮台真司寺脇研鈴木寛

■第1部 公開ワークショップ
 平田オリザが全国各地で実施しているワークショップが、生徒たちや、
教室や学校をどんな風に変えているのか、 体験していただけます。
■第2部 シンポジウム
 いきいきとした学びの空間を創り出す演劇の可能性と活用法を探りつつ、
それを実現し、支える制度やシステムについて議論を深めます。

【日時】6月17日(日)17:00〜20:00(懇親会は21時終了予定)
【会場】ヨシモト∞ホール  http://www.fandango.co.jp/mugendai/hall/
    東京都渋谷区宇田川町31-2 渋谷ビーム内
■出演者紹介
平田オリザ(ひらた・おりざ): 劇作家・演出家。大阪大学コミュニケーションデザイン・センター教授。
宮台真司(みやだい・しんじ): 社会学者、首都大学東京教授。
寺脇研(てらわき・けん):京都造形芸術大学教授。NPO教育支援協会チーフ・コーディネーター。映画評論家。
鈴木寛(すずき・かん):社会創造家、参議院議員中央大学客員教授

※下記は私的な印象であり発言者の真意を正確に反映しているとは限らないことをお断りしておきます。

 ワークショップ:平田オリザの見事な進行で見ているだけでも非常に楽しい。実際にやって見せながら理論的な話にむすびつけ今までの経験をおりまぜながら面白いエピソードを交えて話されるのでとても説得力がある。必ず副次作用についても話をして、保留をつけておられるのが印象的。地方と東京の二極分解の話。部分的に出生率はあがっているが都内のある地区では片親が外国人という小学生が十人に一人とか二人おり、片親は日本語の学級通信が読めないとか日本語教育のせいか親の国を嫌いになってしまうといった話もあった。何となく浅田彰みたいな話し方。二言三言ですが身近にお話を伺いましたが体に力がある感じがして演出家ってさすがだなぁと思いました。
 シンポジウム:事前の打ち合わせしていないとのことだったがやはり具体的に教育現場や施作にかかわることだからか放談を交えつつも要所要所で抑制の効いた話し方をされていたのが印象的でよかったです。
 懇親会:話がつきずパネラーの四人を参加者が囲むような形で盛り上がっていた。コミュニケーション教育の一環としての演劇にどういう効果とか可能性があるかは私にはまだ分らないが、こういう機会そのもがなかなかないので参加者にとっても有意義なものだったと思います。