日程2010年09月14日
時間20:00
会場東京タワー大展望台1F 特設ステージ
借景(山や森といった自然の風景を景観の一部として取り込む様式)という伝統的な鑑賞法を使って、東京の風景と人の関係をリ・デザインする試み「東京借景」。
東京タワーをモチーフとする第一弾では、都内各所に設けられたビューポイントを探索できるオリジナルのiPhoneアプリを期間中無料で配信。音楽家 渋谷慶一郎氏のオリジナル音源をこのアプリで提供する。
9月18日より始まる「東京借景」プロジェクトに先駆け、iPhoneアプリ オリジナル音源の紹介および制作についてのトークと、東京タワー大展望台では初めてとなる、グランドピアノでのライブが行われる。
当日のトーク&ライブの模様はUSTREAMでも配信予定となっている。『渋谷慶一郎 東京借景スペシャルトーク&ライブ@東京タワー』
日時:9月14日(火)20:00〜20:30
場所:東京タワー大展望台1F 特設ステージ
入場無料(東京タワー大展望台への入場料は必要になります)
http://www.tokyo-shakkei.jp
UTCPレクチャー「〈似て非なるもの〉を思考する――疑似形態学の魅惑と危険」
Date: 2010年9月14日|火|18:30–20:30
Place: 東京大学駒場キャンパス|18号館ホール[地図]
UTCPレクチャー〈似て非なるもの〉を思考する
疑似形態学の魅惑と危険イヴ゠アラン・ボワ(プリンストン高等研究院歴史研究科教授)
主催:東京大学グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター」(UTCP)
中期教育プログラム「イメージ研究の再構築」使用言語:英語(逐次通訳つき)
入場無料|事前登録不要複数のオブジェクトが、文化的・歴史的背景はまったく異なるにもかかわらず、見た目には驚くほどよく似ているということがある。19世紀の人類学、考古学、言語学はこの現象に魅了され、なんとか説明をつけようと試みた。しばしば持ち出されたのは「伝播」(作者が移住したために同じ形が複数の時代・地域に広まった)、あるいは「普遍性」(人間というのはいつの時代・どの地域でも同じようなことをするものだ)といった考え方だったが、どちらも現代の研究者からは疑問視されている。しかしながら美術批評家やキュレーターたちのあいだでは昨今、形の似た作品を並べてそこに深い結びつきがあるかのように語ることが流行している。とすれば改めて問うてみなければならない。わたしたちは類似というこの現象から何かを学ぶことができるだろうか? それとも類似とは本質的に無意味なものなのだろうか?
講演者略歴|Yve-Alain Bois
1952年アルジェリア生。ロラン・バルト、ユベール・ダミッシュの指導のもとパリ社会科学高等研究院(EHESS)にて博士号取得。フランス国立科学研究所(CNRS)、ジョンズ・ホプキンス大学、ハーヴァード大学を経て2005年より現職。犀利な形態分析と鋭敏な歴史意識、該博な理論的知識を融合させたアプローチで20世紀美術史をリードする研究者。主著に『モデルとしての絵画』(1990年)『アンフォルム』(共著、1998年、邦訳近刊)『マティスとピカソ』(1998年、邦訳・日本経済新聞社、2000年)『1900年以後の芸術』(共著、2004年)などがあり、ほかに論文多数。企画した展覧会として「マティスとピカソ」(1999年)「エルズワース・ケリー、初期ドローイング」(1999年)「ピカソ=アルレッキーノ」(2008年)など。批評誌『オクトーバー』『アートフォーラム』編集委員。
http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/events/2010/09/utcp_lecture_pseudomorphism_wh/