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ギャップの時代、他者とのつながり

新宿セミナー @ Kinokuniya「書物復権 2007」
いま、教養の場はどこにある?
第1回「ギャップの時代、他者とのつながり」
「教養」――、その言葉には何がこめられ、実践的に何が問われているのか? 大学、言論機関などの現状を視野に入れながら、2回連続のセミナーを開催する。1回目は、格差/分断・断絶の社会政治状況と言論のかかわりを内在的に問いながら、<アカデミズムや理論>と<現実や運動・実践>との間のギャップにも注目、そして普遍的なものへの回路、あるいは自分とは異なる他者への想像力につながるものとしての「教養」は、いまいかにして可能かを考えていくことになろう。
市野川容孝(いちのかわ・やすたか)

1964年生まれ。東京大学准教授。社会学専攻。著書に『社会』『身体/生命』ほか。「生命倫理」をはじめ、多くの問題が噴出している医療の領域を見据えながら、近代社会と医療(医学)の関係を歴史的視点から明らかにするなど、ていねいな「文献学的」作業を現状の課題に照らし合わせる仕事によって、普遍性を展望しうる議論をつねに意識した発言を続ける。

わたしの非暴力〈1〉 (みすずライブラリー)

わたしの非暴力〈1〉 (みすずライブラリー)

わたしの非暴力〈2〉 (みすずライブラリー)

わたしの非暴力〈2〉 (みすずライブラリー)

杉田 敦(すぎた・あつし)

1959年生まれ。法政大学教授。政治理論専攻。著書に『権力』『境界線の政治学』ほか。伝統的な政治学の方法にとらわれず、憲法・デモクラシーなど根本的テーマにも深い洞察を加え、社会にかかわる諸問題にアプローチすることを追求。現在「朝日新聞」紙上で「論壇時評」を担当し、本質的には「境界線」を引く行為である政治と、現在とをみつめている。
http://www.yokosuka-moa.jp/exhibit/kikaku/122.html(「澁澤龍彦 幻想美術館」展)

民主主義―古代と現代 (講談社学術文庫)

民主主義―古代と現代 (講談社学術文庫)

本田由紀(ほんだ・ゆき)

1964年生まれ。東京大学准教授。教育社会学専攻。著書に『若者と仕事』『多元化する「能力」と日本社会』ほか。「ニート」問題を論じるにあたって、その概念・実態の再検討を迫るなど、変化の激しい「現場」と「知」を結ぶ仕事は、つとに注目を集め、学校教育や労働観を問題にするなかで、社会レベルで対処すべき構造的課題を浮きぼりにしていく。

現代社会学大系 2 社会分業論

現代社会学大系 2 社会分業論

■日時 10月17日(水) 19:00開演(18:30開場)
■会場 新宿・紀伊國屋ホール紀伊國屋書店新宿本店4F)
■料金 1,000円(全席指定・税込)
* 第1回・第2回通し券:1,800円
■前売取扱 キノチケットカウンター(紀伊國屋書店新宿本店5F/受付時間10:00〜18:30)
■予約・問い合わせ先 紀伊國屋ホール  03-3354-0141 (受付時間 10:00〜18:30)
■企画・主催 「書物復権」8社の会

http://www.kinokuniya.co.jp/01f/event/shinjukuseminar.htm