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ボランティア国家としてのナチス「第三帝国」

2015/10/04 Sun
入江悠×駒木根隆介×森下くるみ×上鈴木伯周×林賢一×佐藤圭一朗
「僕モテ生収録! 一匹狼として荒野を歩け! 今こそサム・ペキンパー監督を語ろう。」
入江悠presents「僕らのモテるための映画聖典」メルマガ執筆陣が送る人気Podcast「シアター野郎 劇場一番星」が二度目の公開生収録を実施!

今回のテーマは……ドキュメンタリー映画サム・ペキンパー情熱と美学』の公開を目前に控えるバイオレンス映画の巨匠、サム・ペキンパーを語る! というもの。
なぜいまペキンパーなのか!? 観ておくべきペキンパー作品は!?
Podcastの人気コーナー「3分間プレゼン」や「僕らのベスト!」などを、会場のお客さんを交えてワイワイお送りします!



※イベントチケットの予約・購入に関するご案内はこちら。
出演 _ 入江悠(映画監督)
駒木根隆介(名優)
森下くるみ(女優/文筆家)
上鈴木伯周(ラッパー)
林賢一(カット職人/脚本家)
佐藤圭一朗(制作プロデューサー)
時間 _ 15:00〜17:00 (14:30開場)
場所 _ 本屋B&B
世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F
入場料 _ 1500yen + 1 drink order


http://bookandbeer.com/event/20151004_bt/

シビル市民講座 第23期】 2015年4月〜12月
池田浩士の不連続講座
ファシズムとボランティア─ 自発性と社会貢献の歴史を問いなおす ─


第3回 10月4日(日)14時〜17時 ボランティア国家としてのナチス第三帝国」 ─ 自発性が国家によって制度化され強制される


 ファシズムは、強制ではなく「自発性」をエネルギーにします。「受け手」や支配の「客体」としてしか生きられなかった「国民」が、みずから「送り手」となり、社会の「主体」として生きること─20世紀の前衛芸術もめざしたこの理念を、ファシズムは実現しました。そして、みずから主体的に生きることを知った人びとを、もっとも操作しやすい客体として生かしたのです。ナチズムの場合に焦点を当てて、この現実を振り返り、私たち自身の現実を再発見しましょう。

 「ボランティア」は、もっぱらプラスのイメージで肯定的に語られます。それも当然のことでしょう。自分が持つ力を、それが必要とされるとき、必要とされる場で、必要とする他者のために役立てるというのは、社会的な存在である人間にとって、もっとも大切な行為の一つであり、その行為によって得られる充実感は、もっとも大きな喜びの一つであることに、疑いはないからです。
 では、この、いまに始まったわけではない「ボランティア活動」には、どんな歴史があるのか? あるいは、私たちが生きる現実の前史としての近現代の歴史のなかで、どのような意味を持ったのか? ─これを問い、これを考える機会は、これまでほとんどなかったのではないでしょうか?
 じつは、この問いは、戦争とファシズムの世紀といわれる20世紀の歴史を振りかえるとき、大きな意味を持っています。さらにこの問いは、これから私たちが向き合わねばならない今後の歴史にとっても無関係ではないでしょう。もう少し詳しく言えば、広い意味でのファシズム社会は、ボランティアとの密接な関係の中で形成され運営された、というのが、歴史の現実なのです。ドイツでも日本でも、そうでした。
 この歴史の現実を、事実に即して掘り起こし、では私たちはその現実を前にして何を考え何をするのかを、ともに模索したいというのが、この「不連続講座」のテーマです。── ボランティアに行く前に、せめてボランティアの歴史を知るために!


会場 柴中会公会堂(地図参照 JR中央線立川駅南口徒歩3分 モノレール立川南駅徒歩1分)
定員 35人 定員一杯になり次第締め切ります。
受講料 1回 1200円、会員・学生・経済的困窮者1回 1000円(全回前納者4000円・会員3000円)
お問い合わせ/お申込み シビル1階事務室(午後1〜7時 メール申し込みも可)
Tal&Fax:042-524-9014 Mail:civiltachikawa@yahoo.co.jp


オススメ 郵便振替口座 口座番号「00170-0-481827 シビル運営委員会」
振替用紙に、どの回を申し込むか、氏名・住所・電話・メールアドレス等を明記してください。


講師略歴:池田 浩士(いけだ・ひろし)さん
 1940年大津市生まれ。慶応義塾大学大学院博士課程修了。1968年〜2004年、京都大学勤務。京都大学名誉教授。主な著書、『ファシズムと文学─ヒトラーを支えた作家たち』(白水社 1078)、『火野葦平論─〔海外進出文学〕たち』(インパクト出版社 2000)、『虚構のナチズム─「第三帝国」と表現文化』(人文書院 2004)、『石炭の文学史』(インパクト出版社 2012)など。


シビル市民講座第23期 ファシズムとボランティア