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「グローバル時代の人文学」

椹木野衣トーク&レクチャーシリーズ
「震災以後の世界〜ジャンルの破壊と溶解。創造の地平を目指して」

第3回 (最終回):グランギニョル未来と考える
“見に行くことができない”展覧会
「Don’t follow the Wind」の企て


日程 2015年6月20日 (土) 18:00〜20:00 開場17:30〜
料金 1,994円(税込)
定員 110名様
会場 ABC本店 大教室
お問合せ先 青山ブックスクール
電話 03-5485-5513
メール culture@boc.bookoff.co.jp
営業時間 平日 10時〜20時 土・日・祝休み
住所 東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山B2F 青山ブックセンター本店内


椹木野衣トーク&レクチャーシリーズ「震災以後の世界〜ジャンルの破壊と溶解。創造の地平を目指して」の最終回となる今回は、福島の帰還困難地域で開催中の“見に行くことができない”展覧会「Don’t follow the Wind」展を記念して開催します。ゲストは本展参加作家で椹木さんもその一員であるユニット「グランギニョル未来」の赤城修司さん、飴屋法水さん、山川冬樹さんです。


グランギニョル未来は、椹木野衣さんと演出家の飴屋法水さんによって構想されたユニットで、昨年は横浜でユニット名と同名の《グランギニョル未来》の公演を行いました。実際にあった飛行機事故をもとにした本公演は、数分でチケット完売という大変な人気ぶり。そんなグランギニョル未来がこのたび、新たなメンバーを迎え、「Don’t follow the Wind」展の開催をきっかけに活動を再開しました。


「Don’t follow the Wind」は震災からちょうど4年たった2015年3月11日に東京電力福島第一原子力発電所周辺の帰還困難地域でスタートした展覧会です。グランギニョル未来をはじめ、アイウェイウェイやchim↑pomなど国内外12組の作家が参加をしています。しかし、本展のことをもっと知りたいと思ってWEBサイトを覗いても音声が流れるばかりで、その全貌をつかむことができません。では、いざ行ってみようと思っても、帰還困難地域のどこで開催されているかも分からず、そもそもその一帯は封鎖中で立ち入ることができません。見に行くことができるのは、封鎖が解除になってから。それがいつになるのかは誰にもわかりません。


確かに今もどこかで存在し、開催しているけれど、まだ誰も見に行くことができない展覧会。展覧会なのに見に行くことができないとは矛盾をはらんでいるのではないかと感じる人もいるかもしれません。
では、‘見に行くことができない’ことに込められた想いとは一体何なのでしょうか。
また、本展から震災以後の展覧会やアートの役割や可能性をどのように考えることができるでしょうか。


今回は、グランギニョル未来のみなさんに「Don’t follow the Wind」で活動を再開した経緯から、本展への想いに迫ることで ‘見に行くことができない’展覧会の意味や役割を考えていきます。


また、グランギニョル未来の横浜公演から本展参加までの考えや表現の移りかわりを探るとともに、メンバーそれぞれの震災以前/以後での活動や表現の変化についてお話しいただくことで、震災以後の創造を考える機会にしたいと思います。


椹木野衣さんからのメッセージ
福島原発事故で引き起こされた大規模放射能汚染によって、収束のめどがないまま、立ち入り禁止となった広大な土地。いま、そのなかで「見に行くことができない」展覧会が始まっています。震災後、私はこの展覧会の実行委員となり、『後美術論』『アウトサイダー・アート入門』の執筆と並行して、その実現と運営にあたってきました。また、昨年に続きユニット「グランギニョル未来」を始動し、展覧会の出品作家としても、従来の批評家像を超えた立場から加わっています。この春、刊行された2冊の本とこの展覧会は、私のなかで密接に繋がります。第三回は、いまだ実体の見えないこの展覧会について、ユニットのメンバーをゲストに迎え話します。


椹木野衣トーク&レクチャーシリーズについて
2015年・春、東日本大震災後はじめてとなる美術批評家・椹木野衣さんの著書、『後美術論』(美術出版社)、『アウトサイダー・アート入門』(幻冬舎)が刊行されるとともに、椹木野衣さんもメンバーの一員であるユニット「グランギニョル未来(飴屋法水さん、赤城修司さん、山川冬樹さん)」が“見ることができない”展覧会「Don’t follow the Wind」への参加をすることで再始動しました。
このたび、そんな3つの刊行と再始動を記念し、椹木野衣さんのトーク&レクチャーシリーズ「震災以後の世界〜ジャンルの破壊と溶解。創造の地平を目指して」を開催します。
それぞれの形態、内容、関わる人々は異なりますが、すべてにおいて「震災以後の世界」を念頭に置いたと椹木さんは言います。本トークシリーズでは、それぞれの書籍とプロジェクトを結合させることで、3つを貫く「震災以後の世界」をそれぞれの視点から掘り下げて考えていきます。

Don’t follow the Windの公式WEBサイトhttp://dontfollowthewind.info/


http://www.aoyamabc.jp/culture/sawaragilec3-last/

06/20:慶應義塾大学文学部創設125年記念サイトが開設!&鈴木孝夫先生による記念講演会「グローバル時代の人文学」が開催され、巽先生が司会をつとめられます@三田キャンパス南校舎ホール



慶應義塾大学文学部は、1890年(明治23年)1月に、理財科・法律科とともに設置された文学科を前身とし、今年 2015年に、創設 125年を迎えます。これに際し、記念講演会・祝賀会や、若手研究支援を目的とする学術賞の設立、記念誌の発行、記念展示会、公開講座の内容刷新・再開などが行われる予定です。これらの模様は、記念サイトで随時ご確認いただけます!

上記企画の一つとして、6月20日(土)には、慶應義塾大学三田キャンパスにて、「文学部125年記念講演会および祝賀会」が下記のとおり開催されます。鈴木孝夫先生(本塾名誉教授)によります記念講演会「グローバル時代の人文学」では、巽先生が司会をつとめられます。なにとぞお楽しみに!

文学部125年記念講演会および祝賀会
日時:2015年6月20日(土) 午後1時 
会場:慶應義塾大学 三田キャンパス 南校舎ホール
※アクセス / キャンパス

【プログラム】
式辞 文学部長 関根謙
挨拶 塾長 清家篤
 司会:松浦良充

記念講演会「グローバル時代の人文学」
講演者:鈴木孝夫(*プロフィール)
 司会:巽孝之

シンポジウム「文学部の将来像—日本の大学におけるリベラル・スタディーズの意義」
登壇者:
日比谷潤子 国際基督教大学学長
小林章夫 上智大学文学部長(現)
越川房子 早稲田大学文学部長
関根謙 慶應義塾大学文学部長
 司会:松浦良充

授賞式「井筒俊彦学術賞」「西脇順三郎学術賞」
 司会:斎藤太郎

祝賀レセプション
@南校舎カフェテリア
 司会:荻野アンナ


http://www.tatsumizemi.com/2015/03/0620125.html