3/17(火)19:00 - 21:00 サンドラ・ロジエと千葉雅也による対談「テレビドラマ」 一般1,000円 アンスティチュ・フランセ東京 エスパスイマージュ
サンドラ・ロジエと千葉雅也による対談
「テレビドラマ」
テレビドラマは、大衆映画がそうであったように、高い教養を必要としない娯楽のひとつと考えられることもありますが、研究対象として扱われることも多くなりました。それは、高い美意識でカルト的人気を得た『ザ・ホワイトハウス』や『THE WIRE/ザ・ワイヤー』といった作品があったからだけではなく、テレビドラマが、私たちの世界の見方を変化させ、もうひとつのリアリティーを提案し、平凡な人間の存在に登場人物を統合させ、倫理的、科学的な実験を試みているからです。
倫理が個人の判断に委ねられた規則に帰してしまう世界において、人間性や共同体を発展させるにはどうしたらよいでしょうか。さまざまな状況や特別な人々を理解することは、テレビドラマの観客の感情やモラルの教育を促し、変化を与えます。
平等主義の実践によって生まれる新しいリアリティーは、今見出されようとしています。サンドラ・ロジエ
パリ第1大学(パンテオン・ソルボンヌ)哲学教授。フランス大学学院(Institut Universitaire de France)のシニアメンバー、現在、フランス国立科学研究センター・人文社会科学研究所の副科学ディレクター。ジョンズ・ホプキンス大学(アメリカ)客員教授、そのほか世界中の大学で講師を務める。日本では慶応義塾大学、東京大学、同志社大学、京都大学で講義を行った。パリ第1大学にて現代哲学センターを運営する。専門は現代哲学:日常言語(ヴィトゲンシュタイン、オースティン)、英語圏の倫理哲学、ジャンル研究とポップ・カルチャー。
2000年代以降、ヴィトゲンシュタイン、オースティン、スタンリー・カヴェルらの哲学で扱われた日常における倫理哲学や政治哲学の研究を行う。著書・共著、監修書籍が多数ある。また、カヴェルの翻訳も複数手がけ、分野横断的な研究領域を紹介した。ケアの倫理学、アメリカ超絶主義、道徳的完成主義、倫理学と文学との関係性やテレビドラマについての考察などである。
社会学者アルベール・オジアンとともに、ラディカル・デモクラシーについての共著を2冊刊行。リベラシオン誌にも寄稿している。
http://www.liberation.fr/auteur/6377-sandra-laugier
千葉雅也
1978年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授。専門は哲学・表象文化 論。著書に『動きすぎてはいけない―ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』(河出書房新社、2013年)、『別のしかたで―ツイッ ター哲学』(河出書房新社、2014年)ほか。
TwitterID: @masayachiba
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19:00 - 21:00
使用言語:日本語・フランス語。同時通訳付
入場料:一般1,000円、会員・学生500円
アンスティチュ・フランセ東京 エスパスイマージュ
東京都 新宿区市谷船河原町15
2015/03/17 (火)
19:00 - 21:00 JST
会場
ゲンロンカフェ
チケット
前売券 1ドリンク付 ※当日、友の会会員証/学生証提示で500円キャッシュバック \2,600
友の会会員限定指定席 前売分 1ドリンク付、共有サイドテーブル・電源あり ※ キャッシュバックはありません ※ 会員番号が必要となります ※複数予約される場合には、お連れの方が会員でなくても結構です
【愛国コンテンツの未来学 #3】辻田真佐憲×蔡錦佳「「軍歌館」から考える、台湾と日本の戦争、動員、文化、エンタメ」@reichsneet
前売は2600円(1ドリンク付き)/ゲンロン友の会会員証または学生証のご提示で2100円(1ドリンク付き)に!
詳細
当日券は3100円 (1ドリンク付き)です。ゲンロン友の会会員証または学生証のご提示で2600円になります。※2014年4月からの消費税増税に伴い、入場料を改訂いたしました。ご了承ください。
友の会会員限定指定席にはキャッシュバックはありません。複数席を予約される場合は、お連れの方が友の会会員でなくても結構です。
開場時間はイベント開始1時間前の18:00となります。
【イベント概要】
昨年12月、台湾南部の屏東市に軍歌ミュージアム「軍歌館」がオープンした。管見の限り、これは世界初の軍歌を専門とするミュージアムである。
なぜ今、台湾に軍歌のミュージアムが誕生したのか? そもそも「軍歌館」とはどんな場所なのか? 実は「軍歌館」は、屏東県庁文化部(屏東縣政府文化處)の運営する施設であり、日本統治時代の陸軍官舎群、国民党政府遷台後の「眷村文化」など、東アジアの歴史が交差する稀有な場所だった。
今回は、「軍歌館」の設立に携わった、台湾人の漫画表現研究者の蔡錦佳氏をゲストに迎え、「軍歌館」の設立経緯を始め、台湾の戦争、動員、文化、エンタメについて広く話をうかがいたいと考えている。
また日本では「親日的」といわれる台湾人に、現代日本の「愛国コンテンツ」や「萌えミリ」はどのように見えているのだろうか。「軍歌」を媒介にして、台湾と日本の「政治とエンタメの関係」についても考えてみたい。(辻田真佐憲)
※本イベントはすべて日本語で行います。
主な内容(予定)
・「軍歌館」設立の経緯と目的
・台湾と日本の軍歌の関係
・台湾人から見た「愛国コンテンツ」「萌えミリ」
・台湾と日本におけるサブカルチャーの政治化について